2018年11月27日

答えは現場にあり

すでにご案内のとおり「いわて県民クラブ」では県内33市町村を訪問して県の政策に関して意見聴取をすることとしてました。私の担当分の一関市、平泉町、住田町、陸前高田市、大船渡市、釜石市、大槌町の7市町村の訪問が昨日に終了しました。実はなるべく首長との直接面談を希望していましたので日程合わせに時間を要してしまい会派の締め切り期日を過ぎてしまいました。佐々木努政調会長にはご迷惑をおかけします。

今回は予算要望を受けるだけでなく、県の次期総合計画に対する意見も聴くことにより首長の街に対する将来像に触れることもできました。改選前に行った意見聴取会より充実した内容だったと思います。

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【釜石市役所にて野田釜石市長と手交する】

被災地自治体にとって共通する関心事は、やはり国の復興期限が迫り、あと2年余りで終了することに伴う将来の財政的支援の不透明さです。水門や防潮堤などハード事業についても終了の目途がつかない箇所もありました。復興計画期間が県の8年と呼応してる自治体もあれば独自に10年と設定している自治体もあり、また各々の自治体によって抱えている課題も異なります。県のきめ細かい対応が求められるのですが、聴取では十分という評価は少数でした。


次期総合計画に関しては厳しい評価と建設的な意見をいただきました。

・県民ひとりひとりの胸に響く具体的なものを示していない→頑張ろうという気にならない
・震災復興計画との整合性については精緻な検討を要する
・現在では凹んでいるものの潜在力のある部門に注力する工夫が見当たらない
・県境との広域生活圏にも明確な戦略を示すべき

・復興の有力な施策として再生可能エネルギーに着目するのは妥当だが送電網に余裕はなく現実を認識した上で書き込んでいるのか疑問
・政策推進プランの構成割り付けについて不明瞭なものが多すぎる(例)家族・子育ての関連指標に犬、猫の返還・譲渡率???

・経済規模を維持させるために工夫をして生産性を上げる施策が見当たらない
・一次産業の潜在力を高める戦略が見えない(例)これからの10年を漁協中心に生産体制を整備する施策は???時代を読んでいるのか

幸福に関してよりも数値目標やハード事業の着手行程に言及しないのでは予算編成にも問題をきたす等の意見が大勢でした。


また、こちらから促したわけでもないのに「三プロ」こと三陸復興防災プロジェクトについても県が独自に進めているとの意見も出され、我々が指摘していたような一過性のイベントに終わる予想にアキラメムードが漂っていました。これは決して誇張ではありません。

頂いた意見を参考にして12月中に「いわて県民クラブ」の政策要望としてまとめますし、議会活動においても十分に活用させてもらいます。


どの首長さんには貴重な時間を割いていただき心から感謝いたします。おかげで県との距離感は広がっていることも実感できました。特に戸田公明大船渡市長には選挙直前にもかかわらずご丁寧な説明と貴重な資料の提供もしてもらいました。誠にありがとうございました。

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2018年11月26日

大阪万博というよりも・・・

2025年 大阪万博が決定、55年ぶり
(日経電子版 2018/11/24 6:31)

25年万博の開催期間は5月3日〜11月3日の185日間。大規模な万博としては05年の愛知以来、大阪では1970年以来55年ぶりとなる。大阪湾に浮かぶ人工島・夢洲(ゆめしま)を会場とし、2800万人の来場を想定。政府は20年東京五輪・パラリンピック後の景気刺激策と位置付けており、約2兆円の経済波及効果を見込む。

府・市は万博開催前年の24年にも、夢洲でカジノを含む統合型リゾート(IR)の開業を目指している。BIE総会後に記者会見した松井一郎知事は「東京一極集中と言われる中、大阪・関西の状況を変えたい」と強調。吉村洋文市長は夢洲に地下鉄を延伸して交通インフラを整えるため、「直ちに補正予算を計上したい」と述べた。

投票に先立つ最後のプレゼンテーションでは、世耕弘成経済産業相が「大阪の万博は世界中の人々とつながり合うための実験場となる」とスピーチし、発展途上国の参加国向けに総額240億円を支援すると改めて強調。ビデオメッセージで登場した安倍晋三首相は「成功を約束する」と語った。

25年万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。人工知能(AI)や仮想現実(VR)などの先端技術を駆使した展示やイベントを検討する。また、世界が共生する未来社会を表現するため、会場には中心となる建物を置かず、パビリオンを分散配置して「非中心」の世界観を演出する。


東京五輪の後は大阪万博。半世紀前の再現ですか・・高揚感はないですね。

50年前も地方から都市へ人が流れ、都市の開発が経済をけん引してきた。政府はカネを手っ取り早く生めるところには即決投資です。IRにも好都合のインフラ投資が可能になり、万々歳でしょうね。ところがこの半世紀、都市と地方の格差はどんどん広がっているのに中央政府は手を打ってないしいまだに投資には消極的な姿勢です。

「ILCにはお金がかかるんでしょ。国民の理解は進んでいるのかな。」政府筋から漏れてくるこんな声に大きな矛盾を感じます。

世耕大臣のコメントにも皮肉と感じてしまう。世界が長期間にわたってつながり、多くの外国人の頭脳が集積すれば安全保障にも寄与するILCこそ壮大な実験場じゃないですか。とね。


大阪万博も東京オリパラも大阪府議会、東京都議会から決議文を要請されました。本県からILC実現の決議要請すれば2府県とも即座に了承してくれるでしょうな。ハハハ。
posted by 飯沢ただし at 00:58| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月25日

錦木関が前頭東3枚目で勝ち越し!

今日は午前中は大東町曽慶地区の芸能祭、午後は要望箇所の確認と藤沢町の「高橋東皐200年祭」に参加しました。

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【中途半端ではなく完全に子どもになりきっているのがすばらしい!】


曽慶地区の芸能祭は決まって11月の最終日曜日。ここの芸能祭は出演者も観客も楽しく参加していること。芸能祭というよりも地域のお楽しみ会という和気あいあいの雰囲気が私は大好きです。もちろん玄人はだしの演舞や民謡もあります。

毎年ご招待を頂き20年間ほとんど私も出席していますが、ここ最近は高齢化もあって観客の数も熱気もちょっと少なくはなってきました。しかし、曽慶地区は地域共同体でも「結いネットそげい」を中心に若い人たちが積極的に参加している地域。他の地域のモデルとなるよう頑張ってほしいです。

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藤沢町出身の俳人、書道家の高橋東皐に関しては恥ずかしながら初めて知りました。本日の高橋東皐200年祭イベントを通じ18世紀の地域の歴史についても理解を深めることができました。まだまだ近代の歴史については勉強が必要です。


そして本日は朝から夕刻の時間が気になった錦木と貴景勝の千秋楽の取組。

残念ながら錦木関は負けてしまいましたが、前日には幕内東3枚目で堂々の勝ち越し。三横綱一大関が休場したとはいえ大関の豪栄道には勝ったのですから今場所は上出来でしょう。

場所前は5勝が関の山と踏んでいましたので私の予想はいい方に狂ってしまいました。家人には錦木関に謝りなさい!と言われる始末です。

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【勝ち越しを決めた14日目の勝利者インタビュー、笑顔がはじけました】

今日の勝てば来年の初場所の三役も可能性がありましたが、残念ながら前頭筆頭か二枚目あたりに来場所はなりそうです。辛口コメントの北の富士からも力をつけたねと評価をされた今場所の錦木関。結婚も決まりさらなる飛躍を期待しております。

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2018年11月24日

思い出のグロスター

現在ラグビー日本代表とロシアのテストマッチが行われていますが、何と試合が行われているスタジアムは英国のグロスター市のキングスホルムではないですか!観客席の色の度合いで一発で分かりました!


グロスター市のスタジアムは釜石の鵜住居復興スタジアムと規模が同等なのに2015ラグビーワールドカップ英国大会の会場となったことから2年前に視察団が編成されて私も副団長として参加したのでした。

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しかし、前半終わって来年の一次予選の初戦であたるロシアに苦戦を強いられています・・・


グロスター市にはプロチームがあることから、ファンも釜石同様に熱い町でした。あの若い市長さんは今でもやっているかな。


posted by 飯沢ただし at 23:58| 岩手 ☁| Comment(0) | My Favorites 【お気に入り】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月23日

また第三セクターに不祥事

「事務手数料」名目4200万円…「岩手県産」公取委警告

(2018年11月22日 読売新聞)

 県内外でアンテナショップを運営する県の第3セクター「岩手県産」(矢巾町)が21日、独占禁止法違反にあたる恐れがあるとして、公正取引委員会から警告を受けた。今年9月までの約1年3か月にわたり、約60の取引企業から「事務手数料」の名目で約4200万円を集めた行為が、「優越的な地位の乱用」の可能性があると判断された。県庁で記者会見した同社の田村均次社長は「高騰する物流コストの一部を負担してもらうためだった」と釈明した。

 公取委によると、岩手県産は2017年4月、1か月の取引額が100万円以上になった場合、取引額の2%に消費税を含む2・16%を事務手数料として、支払い代金から差し引くと取引企業に説明。このため約60社に対し、本来支払うべき計約4200万円分を渡さなかった。

 公取委は、岩手県産が手数料を設定した狙いを「収益を改善するためだった」と指摘。同社は16年度決算で、05年度以来となる赤字を計上しており、2年連続の赤字を避ける狙いがあったとした。17年度決算は約542万円の黒字だが、同社はこれらの手数料収入がなかった場合、赤字だった可能性があるとした。

 今回の警告について、田村社長は「公取委との間に見解の相違はない。申し訳ない」と謝罪した。ただし、取引企業とも覚書も交わしており違法との認識はなかったと釈明、4200万円は返還しない考えを示した。

 また手数料を設けた背景には、矢巾町の倉庫から東京や大阪などへ商品を輸送するコストが大幅に上昇している現状があると説明した。同社は今後、輸送費の負担について取引業者と個別に話し合う方針という。

 これに対し、同社に数十万円の手数料を支払った県南部の食品製造会社の担当者は「商品を販売してもらう立場は弱い。岩手県産は大口の取引先で、求めに応じるしかなかった」と打ち明ける。

 岩手県産の会長を務める達増知事は「警告を真摯しんしに受け止める。今後の業務が適正に行われるよう、県としても指導したい」とのコメントを出した。

岩手県産とは、県産品の販路拡大を目指し、1964年に設立。県内のほか、東京都や宮城県、福岡県でアンテナショップを計5店舗展開するほか、国内外で物産展を企画している。2017年度の売上高は約52億円。県は発行株式の45.8%を保有している。



IGRに続く岩手県の第三セクターの不祥事です。

岩手県産の会長は達増知事、社長(常勤)は元県南広域振興局長の田村均次氏、専務取締役(常勤)は元企画理事の岩間隆氏。元県職大幹部を二人も揃えてこんな不始末は困ります。

そもそも県産の目的は県産品を製造する県内企業の育成では?自分の会社を黒字にするために帳合い(手数料を取る)度を高める手段は安直すぎます。天下りとも思われても仕方ない元県職大幹部のトップ2の役員報酬はどうなっているのでしょうか??

今後輸送費の負担について個別に話し合う方針とされてますが、まさか物流業者に個別に値引き交渉なんてしたら許されませんよ。

三セクの財務状況の健全化は確かに求められていますが、このような優位的地位を利用したやり方は三セクとして本末転倒です。県庁内のガバナンスの緩みがこういうところに顕在化しているのではないでしょうか。

posted by 飯沢ただし at 18:30| 岩手 ☀| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月22日

賽を投げた人が責任を取りなさい

薬物問題で混迷続く岩手競馬。24日から再開するとの岩手県競馬組合からのアナウンスが昨日あった。

私は16日(金)の競馬組合議会に議員として出席していたが、再開の既定路線はあらかじめ決まっていた印象を受けていた。それは管理者である達増知事が一日も早い再開を何度も繰り返していたことや原因究明と競馬再開についてはリンクしないと強く明言していたからである。


私は9月の臨時議会で「3頭目を絶対に出さないためには組合の上からの管理だけでは解決できない。現場で働く関係者の理解と協力こそ不可欠。ソフト対策との両輪で」と提言していたが、結局は監視カメラなどのハード対策に組合は重点を置き、ソフト対策は置き去りにした結果が最悪の事態を招いたと言えるのではないか。


先の議会では最高責任者である管理者の達増知事に迫った。「今こそトップリーダーの出番ではないのか!石にかじりついてもこの難局を乗り終えるという強いメッセージを関係者に送り、陣頭指揮を持って解決をするという意思表示と行動が求められるのではないか」と。

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知事の答弁は冷淡なもので「一日も早く再会するのが自らの責任を果たすこと」にとどまった。自分に降りかかる火の粉は振り払い、命令すれども行動起こさず。今こそ最高責任者の行動が求められるのに他の議員の質問にも理屈で事を整理した印象しか残らなかった。

さらに廃止には至らないと啖呵を切ってしまったがために、達増知事自らが問題をさらに複雑にしてしまったのである。


この早期の再開は知事発言にて明らかなように知事主導で行っているのは明白である。同じ再開をするのでも経過措置があまりに一方的であるから実際は現場も再開に安堵しつつも困惑の中で競馬を始めることになる。これはトップリーダーの振る舞いとしては最低の部類と断ぜざるをえない。


早期に再開しないと馬主からの信頼もつなげず(現に岩手から撤退する馬主もいる)危機を重ねることは私も承知しているが、この間の競馬組合の迷走の責任は管理者の危機意識の希薄と当事者責任のなさにある。3頭目が出たのはあくまで結果責任が問われるのである。


競馬組合議会が終わった後に偶然盛岡競馬場所属の調教師と遭った。「知事が水沢競馬場に行って激励してもらうことはできないものか・・・」この声は果たして届くのだろうか。現場を支える人たちの心情を推し量る度量が切に必要な局面なのに。


再開のゴーサインは出したが現場とのコンセスサスなしの再開。所謂見切り発車である。今度こそ賽を投げた人が責任を取ってもらわねば。


posted by 飯沢ただし at 23:47| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月21日

ILCの方向が佳境に

しばらくブログの書き込みは事情によりお休みしていましたが、本日から再開します。よろしくお願いします。

13日(火)に宮城県議会との共同議連において復興庁(渡辺大臣)・文科省(永岡副大臣)・ILC議連河村会長・萩生田自民党副幹事長・平井科学技術政策担当大臣へ要請活動を行い、国会のILC推進議連の総会にもオブザーバー参加しました。

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【ILC議連 河村会長、河村会長にはこれまで何度お会いしたことでしょうか・・】


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【萩生田自民党副幹事長と】


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【平井科学技術政策担当大臣と 平井大臣は科学に対する造詣が深い国会議員】


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【ILC議連と他の推進団体との連携図】


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【ILC国会議連の総会、発言する塩谷立幹事長】


この要請活動もその後の動きが激しくなって今やニュースソースとしてはかなり古いものになってしまいました。

この直後に文科省の諮問機関である学術会議の経過報告がされ、最終報告への流れが慎重路線へと示唆されたことにより、推進を図る東北ILC推進機構等の動きが活発に行われ、最終答申が示されるのではないかとされた本日の学術会議も継続となったと本日報道されました。


学術会議の動きに関しては、当初から研究者ムラにおける「盥の中議論」から大きく飛躍することは予想できていたものの、あまりに強いトーンが出されたのは地元にも失望感が漂いました。

が、ここで引き下がるわけにはいきません。


私はこれからが真のスタートラインと思っております。


ここ数日いろいろなことを考えましたが、まずは

1・事実と異なる学術会議の評価に対して事実に基づく反論を適正に行うこと→19日(月)にすでに実行済ではあるがさらに強化が必要。

2・ILCによる波及効果は科学技術の研究のみならず産業界・経済界へも大きいことから早急に産業界へのさらなる理解を求めて支持を得ることが必要。できれば産業界からのステートメント(声明)が欲しい。

3・最終的な判断は政治判断としながらも、集中的に政治に力をフォーカスすると逆バネが働くことも考慮に入れる必要があること。

ではないかと思料します。私もできる限りの人脈をたどって後押しを致します。

posted by 飯沢ただし at 23:30| 岩手 🌁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月10日

家康の教えを噛みしめて前に進む


「困難に直面した時こそ、心も引きしまって慎重になり務めも正しいものになる。それこそが人も国も長く保つ秘訣である。」

岩淵夜話より



今、この言葉が私の心に強く訴えかけてきます。

精進して参ります。

posted by 飯沢ただし at 23:25| 岩手 ☀| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月31日

真の復興は未だ道険し

東日本大震災津波復興特別委員会の現地視察で故郷を離れて北上市に住んでいる被災者の方々と意見交換をしました。

以前の居住地は大槌町、陸前高田市、釜石市の皆さん。


一様に北上市の社会福祉協議会らが中心となって被災者の皆さんに寄り添ったサービス提供されていることに感謝をしつつも・・・
やはり話が進んでくると望郷の念忘れがたく、将来のことに不安を感じている声は切実でした。


・北上の冬季の降雪にいまだに慣れないこと(沿岸の人は雪かきではなく雪掃きですんでいた)
・北上在住の被災者でつくった、ふるさと会(大槌会や陸高の会)に参加しようにも足の確保が困難なこと
・故郷に土地とお墓があるのだが、生活の拠点は北上にあり今後どうしようかという悩みのこと
・防災広報の仕方が故郷の自治体と異なり、地震や川の増水の度にとても不安に感じること


移転された方は高齢者の方がほとんどで、健康面の不安も二重になりいまだに熟睡できない方もいらっしゃいました。


私が関心を持ったのは、なぜ北上市に移ってきたかという理由。
そのほとんどが子どもさんが北上市に住んでいる(住んでいた)という理由が多かったこと。


すなわち、震災前から若者の就労場所はすでに沿岸地ではなく内陸志向であったことなのです。故郷に思いはあれど安定した生活、希望する職種、それらの引力が強かったというこなのでしょう。(それは沿岸地のみならず、私の住んでいる中山間地にも同じ状況であるのですが・・・)

この現実をどれだけ深堀した課題として政策に起こしているのかどうか。

具体的には、震災後、若い人たちに魅力ある雇用の場をどこまでやってきたかということ。
起業件数は大いに増えて着実に復興は進んでいるとの新聞報道がある一方、故郷を将来支える若者の流出をどれだけ抑えられる骨太の産業振興策が果たして存在したのかどうか・・・被災地自治体は市民の生活再建にエネルギーの殆どを費やされ将来の産業振興策にまで手が回らないのが実情。ゆえに広域の産業戦略を担う県こそがその役目を担うべきなのに目だしとなるような新戦略は未だに見えないのです。

東芝メモリー(株)の誘致が決定し、北上市周辺の賑わいとは対照的な被災地の実情。労働者不足が懸念される中「被災地からバスで通勤したらいいのではないか」という県のトップリーダーの発言があったとか・・・この程度の認識では言わずもがな。

被災地の社会的人口流出に歯止めがかかったとか一時的な現象を声高に喧伝して成果を強調する体質では将来への布石など打てるはずもない。また、批判的な声は遠ざけるようなトップリーダーの差配では希望や幸福などの言葉も空想に過ぎません。


このままでは被災地からの若者の人口流出は止まらないことは明らかです。そのことは重大に被災地の復興に関わってくるのです。
幸いにしてILCという明るい材料が手が届くところまできていますが、エネルギーの地産地消策等を提案してきた私たちにとってこの間の県の対応は納得のいくものではありません。


そのことを改めて認識を起こしてくれた北上市に在住している被災者んお皆さんの声でした。まさに答えは現場にありです。

posted by 飯沢ただし at 23:31| 岩手 ☀| Comment(0) | ★We shall revive ! 【必ず復興】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月28日

RWC2019に向けて(大分県視察)

今週の22日(火)〜25日(木)まで総務委員会の県外視察があり、熊本県、大分県を訪問しました。

大分県では岩手と同じくラグビーワールドカップ2019の開催地である「大分ドーム」を視察。

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実はこのスタジアムを視察するのは二度目でして、前回は岩手国体を目前にした大分国体の開催状況についてが目的でありました。

このスタジアムは4万人の観客を収容可能ということもあり、地方としては最大の準々決勝2試合を含んだ5試合が組まれています。当時の知事さんの英断で建設が推進され、大分国体や現在はJリーグ2部の大分トリニータの本拠地にもなっています。


開催に向けての準備については、大分県が前面に立って進めており、特に「One Rugby, One Oita大作戦」は広報のスロガーンとして呼称フリーで県民にラグビーの関心を深めるように熱心に取り組まれています。

また、認知度を高め、観戦意欲を促進を図るために「シティドレッシング」を展開し、空港や大分・別府市内中心部・公共的な広場や、交通機関のターミナルに幟やポスター、ラッピングバスなど工夫されている様子でした。

ファンゾーンについても公式、非公式とすでに具体的な検討が煮詰まっており、岩手釜石との熱の差が歴然と感じられました。


釜石の会場と同様に組織委員会からの追加設備要求は詳細に渡り、経費は当初見込みの3倍の49億円になる(釜石は約10億円)とのことでしたが、その補填財源については県の持ち出しになるのではないかとの説明でありました。しかし大分県知事は経済波及効果にも触れて県民にすでに理解を求めています。本県知事はいまのところ県民に対して何もコメントしていません。


追加要求の一つがハイフリッド芝。

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大分県ではすでに実証実験を行っており、通常芝との摩耗差は歴然としていています。


さらに、芝の育成促進のためにグローライトをすでに導入しており@3000万×3を用意したとのこと。

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岩手では釜石市と岩手県が共催の形になっていますが、どちらも遠慮がちに動いているように私は見えて大分県の取り組みはベクトルがシンプルになっているように感じました。釜石大会は東日本大震災の被災地会場ということで全世界から注目を一番浴びる会場ですから、情報発信の仕方は綿密に行う必要があります。全世界に感謝の意を伝えるならばこの機会を効果的に使うことに県は勢力を傾けるべきと考えます。


私達が投資効果が薄いと問題視している「三陸復興防災プロジェクト」に2億円もの真水の県単費を投入するのなら、この釜石大会に人も予算を集中した方がより効果的と思います。

また、現在どちらも民間からの協賛金を集めているようですが、このままではどちらも達成するのは困難でしょう。


今からでも見直しを図るべきです。

posted by 飯沢ただし at 00:43| 岩手 ☔| Comment(0) | My Inspection 【視察日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする