五月晴れに恵まれた5月3日(土)に春の藤原まつりのメインイベントである源義経公東下りに参加をすることが出来、落馬することもなく無事に与えられた役目を完了しました。
朝8時に平泉町役場に集合し、扮装の用意を整えます。
ちなみに衣装、鬘、刀等の小道具と用意と着付け等は京都太秦のプロ集団だそうです。
私が扮する
藤原泉三郎忠衡の衣装も準備万端。
鬘を被る下準備とメイクも施されます。
鬘は専門家の手で入念に行われます。鬘は事前に頭のサイズに合わせて準備されているのでサイズはぴったり。メイキャップは地元の美容師さんたちが万全の協力体制。
当日までに計画されていた小顔変身作戦が実行されることなく失敗したので、メイクの方に「なんとか小顔になるようにお願いします。」との申し出も、「水化粧してしまったので今からではちょっと無理」
やはりそうであるか・・・
子どもたちは、より可愛い〜くなりました。
さて、私はというと、こんなんになりました。流行の太眉でっせ。
義経公をお守りする忠義の武将というより、悪徳になりきれない平安貴族?
役者には一人ひとりに専属の係が付いてくれるのですが、私の担当は高校3年時に机を並べた千葉登君。
道中も同行した家内にいろいろと配慮してもらいました。
準備が整ったら、中尊寺の第一駐車場へ移動です。
駐車場では馬たちが今か今かと待っております。丈夫で気性のいいお馬さんに出会えるか???
相棒は遠野から来た「サムライキング号」に決定!
引き手の岩間敬(いわま たかし)さんはオーナーでもあり、サムライキングと馬搬(ばはん)の仕事をなさている方です。岩間さんとサムライキング、馬搬については日を改めて書きます。
お迎え行列は中尊寺から毛越寺まで義経一行をお迎えにいく行列。
JR平泉駅前のロータリーを一周。参加者はここで他の参加者の様子を初めて見ることができるのです。
毛越寺に到着。
昼食後に記念撮影。さすがに役者さんは顔が映えます。
毛越寺内で秀衡公が義経公にねぎらいの言葉をかける場面の直前のスタンバイ状態。
毛越寺池で義経一行を秀衡公は歓待します。その他の配役は池前で待機。
そしてお待ちかねの本行列がスタート。
世の中にこれほど若い女性がいるのかと思うほど特定年齢、特定性別高密度の状況に驚き。
馬上からは本当に周りがよく見えます。
こんな私にも声をかけて頂いた皆さんありがとうございました。
「メガネがないからわからなかったよ〜」ごもっともです。
観衆の99%のお目当てはこの方山本祐典さんです。ファンサービスも怠らない立派な俳優さんでしたよ。
私もこれから応援します。とりあえずはカルピスソーダを飲みましょう。
中尊寺に無事到着。勝部市長扮する秀衡公の牛車の牛さんは月見坂でダウンだそうです。
私と一緒で普段の調教が足りなかったか?!
馬搬で鍛えられているサムライキングは坂を生き生きとして上りました。全く息も上がりませんでした。
他の役者さんの到着を待ちます。この後、金色堂前で一緒に世界平和のご念仏をしました。
これほどの大行事を半世紀以上にわたり継続されてこられた関係者のご努力は、参加して初めて気がつくことが多かったです。平泉町民がこぞってこの行事を支えていることに直に触れることにより、よく認識することができました。あらためて心から敬意を表します。
私にとっても一生の記念となるイベントでした。
また多くの方々との新しい出会いもあり、大変ありがたく感謝申し上げます。
世界遺産登録3周年。
むしろこれから様々な整備が必要となります。
貴重な歴史財産を後世に確実に伝えるために私も微力ながらお手伝いしてまいります。
その決意を新たにした今回の東下り参加でした。
関係者の皆さん、本当にありがとうございました。