渡米から帰国後に閉会中の常任委員会、北海道への農業視察、敬老会、地区民運動会、矢継早に議会日程と視察と諸行事が続きブログの更新がままなりませんでした。
今日から通常モードで更新してまいります。
さて、予告をしておりましたSLAC視察の内容を本日からしてまいりたいと思います。

今回の視察の目的はズバリ、SLACの辿った歴史を調査しつつ、現在も民間活用を積極的に行い(CERNが商用目的が許されない)、研究施設を現在も活用している様子を知ること。
今回の視察もCERN視察と同様にKEKの職員の方にお世話を頂きました。
SLACには鈴木さんがKEKから派遣され、SLACとシカゴのフェルミ研究所を頻繁に往復されているとお聞きしました。
SLACは、正式には SLAC National Accelerator Laboratory(SLAC国立加速器研究所)といい、1962年にスタンフォード大学によりカリフォルニア州メンローパークに設立された国立(連邦政府)の研究所になります。
電子の直線加速器によって高エネルギー物理学を中心とした実験を行っています。現在も合衆国のエネルギー省が所有し、同省との契約のもとスタンフォード大学が運営する形態をとっています。この直線加速器を活用して米国からノーベル賞の受賞者も輩出し、研究成果が世界の多くの研究者に触発を与え、我が国のKEK設立へのスプリングボードにもなりました。
地図にあるようにSLAC周辺は世界に名だたるシリコンバレーが取りまいています。

SLAC視察の前にスタンフォード大学のキャンパスも視察させてもらいました。大学は夏休み中でしたが、オープンキャンパス開催中で多くの高校生が来ていました。

広大なキャンパス、授業料も破格で年間日本円で400万円也とか、もちろん優秀な学生は優遇措置があります。

KEKの鈴木さんと

カリフォルニアに突如として屹立する古風な建築物はとても印象が強く残ります。
私がSLAC視察をする前日に茨城県の日立一高(スーパーサイエンス高校として認定されている)が視察をされたようで、海外サイエンスセミナーと称してここまでやっているとは驚きました。事前研修として学校と近い吉岡先生が手掛けたJ−PARKも見学しているようです。
このようにILCが実現すれば学校も多方面で触発されるということです。

研究室棟で説明と意見交換をしましたが、新しい棟でとても快適そうでした。実は最近までトレーラーハウスを繋げた質素なものだったそうです。
また、研究所周辺にはスカンクがよく出没するとか。