今回は私は初めてのKLMオランダ航空。今回はアムステルダムを拠点軸にした空の移動が中心。往路はロシアによるウクライナ侵略の影響でロシア上空は回避されベーリング海峡を通過し、北極圏からグリーンランドを横切りアムステルダムへ。当日輸送でハンブルグへ移動。
まずはドイツが誇るDESY(ドイツ電子シンクロトロン)へ。

DESYの名称は、 Deutches Elektronen-Synchrotron の略称。素粒子物理学に関する研究や放射光を用いた研究を中心に行う研究所。1959年設立。
@ 年間予算 :約3億4900万ユーロ(1ユーロ≒170円換算で約593億円)
A 職員数 :約3000人(うち科学者1300人)
B 利用 :年間約3000人の研究者が利用
超電導加速器主席研究員 Hans Weise (ハンス・ヴァイゼ)博士からAMTF ホールで加速器の構造や製造、試験内容について説明を受ける。
Weise 博士は超電導加速器の運転と開発を主な研究テーマにしている博士。
DESYの持つ優れた加速器技術はXFEL(X-ray Free Electoron Laser)(X線自由電子レーザー)が代表的で現在、彼はヨーロッパのXFELプロジェクトのDESYの取り組みを主導し、XFELアクセラレーターコンソーシアムの調整も引き継いでいます。


この黄色い加速器モジュールは筑波にあるKEK(高エネルギー加速器研究機構)のファクトリー内で何度も解説を受けたもので、超電導による加速器はすでにお馴染みです。
特筆すべきは、制作や組立にイタリアの企業やフランスのサクレー社が関わっており、高エネルギー物理の国際協力が成されていることです。
XFELにおける加速器の技術は、ILCに活用可能であることが示唆されました。
実はX線自由電子レーザー施設は兵庫県のSpring-8に並んで設置されたSACLAがあり、平成24年から供用されています。