2019年05月25日

地元の意気込み伝えよう!

「ILC実現を熱望する住民の会」が主催したILC誘致推進大会が大原市民センターで昨日開催されました。

基調講演として 東京大学素粒子物理国際研究センター特任教授の山下 了先生から「ILC計画に対する見解への視点とその後の動きについて」講演があり、活動発表として地元から 大東町地域ILC委員会の委員長である小原玉義(私の小中高の同級生)氏から「ILC誘致に向けた大東地域の取り組み」について両磐インダストリアルプラザ ILC若手研究会 村田 宰氏から「ILC誘致に向けた若手社員による検討の報告」が発表されました。

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山下先生からは詳細に現在ILC計画が置かれている状況が説明され、国内では今年中、海外との折衝に関しても5月がデッドラインであることが示されました。講演後には質問が受付されましたが、実験装置から発生されるとされる放射性物質の管理について内容が集中しましたが、山下先生が科学者の風格を持ってそして丁寧に根気よく回答されておりました。トリチウムを含んだ水を砂鉄川に放水するなどという事実誤認については明確に否定されておりました。

私も祝辞の中で申し上げましたが、今後計画の概要が徐々に明らかになっていく過程で、事実を正しく情報発信し、受け取る側である住民も科学的な見地をもってコミニケーションを図っていくことが大事であると思います。一方的な情報を鵜呑みにして危険性を煽るやり方には感心できません。あくまで科学的に根拠をもってお互いに情報共有をされていくことが肝要なのです。


地元でも関心をもってこの日本初のプロジェクトを見もまり応援していくことがこの大会で確認されました。私も正しい情報の伝達が円滑にいくよう国や県、関係団体に働き掛けていきます。
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2019年05月22日

宮城県で今秋LCWS2019開催へ

<ILC>仙台で10月国際会議 政府に誘致実現アピール


 岩手、宮城両県にまたがる北上山地が建設候補地の超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」を巡り、国際研究者組織は21日、国内外の研究者らを集めたリニアコライダー国際会議を10月28日〜11月1日に仙台市青葉区の仙台国際センターで開くと発表した。
 「リニアコライダー・コラボレーション(LCC)」のリン・エバンス代表らが同市内で記者会見した。国際会議は研究者約300人や加速器関連企業などが参加し、加速器の設計や技術、物理解析の研究開発などを議論する。誘致実現に向けた日本政府へのアピールも視野に入れる。
 エバンス氏は「設計を完成させ、改善していくことが主な目的。ILC計画は成熟しているが、今年中に日本政府から『青信号』が出ることが重要だ」と指摘。LCC物理・測定器部門幹事の山本均東北大大学院理学研究科教授は「国際会議は、欧州の議論にも影響を与えることができる」と述べた。
 東北ILC準備室長の鈴木厚人岩手県立大学長は誘致の推進に向けて、今後は高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)、先端加速器科学技術推進協議会(東京)との連携を強化し、設計や技術の共有を進める考えを示した。
 文部科学省は3月、「計画に関心を持って国際的な意見交換を継続する」との見解を表明した。

【2019.5.22 河北新報ネット版】


2016年12月に盛岡市で開催して以来の日本での開催である。ILCの設計を完成させるとエヴァンス氏が断言したことはかなりのアナウンス効果があると私はみている。今回は政府見解を受けてさらに実現に向けた現実的なアクションが求められてくるだろう。本県でも単独でブースを設置するなどしてマスタープランに基づいたグランドデザインをより具体的に発信することが必要であろう。
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2019年04月20日

リスク対策には科学的な根拠で

ILC関連記事が続いて恐縮です。それだけ動きの密度が濃くなってきているということです。

17日(水)に岩手県議会ILC建設実現議員連盟の総会で講演会が実施されました。

今回の講師はKEK(高エネルギー加速器研究機構 加速器研究施設 教授でATF(先端加速器試験施設)グループ責任者、ATF国際コラボレーション 代表である 照沼 信浩 先生

演題は ILCの安全対策について

先月行われた住民とのリスクコミニケーションにも照沼先生はご出席されており、その経過を踏まえて資料をブラッシュアップして用意されておりました。

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💡ビームダンプについて

・ビームダンプはビームを安全に止める装置で、放射性物質がもっとも多くできる場所
・水でビームを吸収し、2つのビームダンプで水の容量は100トン
・最大100兆ベクレルのトリチウムが発生しますが、これは20年間休みなくビームを入射した場合
・この水は循環・保持して排水は絶対にしない

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💡ビームダンプの水の管理と安全対策について

・漏水を検知し遮断するシステムを備える
・ビームダンプ水は限定した部屋内部で循環・閉鎖管理をする
・室内の漏水を回収する仕組みや貯水槽を備えて部屋の外への拡散を防止する
・ビームダンプの周囲にはコンクリートや鉄などの遮蔽壁を備えて二重に漏水を防止

💡100トンの水の管理とイメージについて

・ビームダンプ1箇所あたりの水はやく約50トン
・電子用・陽電子用の2か所で約100トン
・実験終了後も維持管理が可能な規模の水量である

50トンの水はJR貨物タキ1000型貨車で約61.6㎥ですから2台分のイメージ

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私から意見として、地下に設備され地震の影響は5分の1程度とされているが、振動に関して科学的なガル等の単位を示しながら対応する安全構造に耐えうる設計を具体的に示しながら今後説明して欲しいと述べました。

何事も科学的に問題解決を図っていくことが重要です。住民も安全対策を把握する上で科学的、実証的見地で物事を思料することが大事だと私は思います。

この水循環システムは米国のジェファーソン研究所において大型加速機を運転しながら、すでに運用されている(ILCの3分の1位の規模と道園先生がおっしゃっておりました。)そうで私も研究材料にしたいと思います。

それにしても研究者の方々はこのように日々研究成果を磨いておられることにいつも驚かされます。
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2019年04月19日

3月7日から初めての国への要請活動

岩手県議会・宮城県議会ILC建設実現議員連盟において18日(木)に文部科学省と自民党本部を訪問し要請活動を行いました。政府見解が初めて示された3月7日以降では初めての国への要請活動になります。

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文科省では 磯谷桂介 文部科学省研究振興局長(3月7日に政府見解を述べたご本人)
自民党本部では 金田勝利 自由民主党幹事長代理、河村健夫 リニアコライダー国際研究所建設推進議員連盟会長、塩谷立 リニアコライダー国際研究所建設推進議員連盟幹事長に対応を頂きました。また小野寺五典代議士にも同席を頂きました。


磯谷局長には佐々木順一議長の配慮により要望会の中私が意見を述べる機会を与えて頂きました。文部科学省が政府見解を述べるに至るまでのご労苦に感謝を申し上げながら現在の本県の取り組み状況と今後の活動方針についての意見陳述を致しました。

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磯谷局長からは国際コミニティとの交渉継続すること、特にヨーロッパとの議論の詰めの作業が大事になるであろうとの見解を示されました。

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自民党本部に場所を移しての要望活動では、河村会長、塩谷幹事長とも明確に今後クリアしなければならない課題について言及があり、文科省内においてワーキングチームの検討が強化されたこと、予算確保について党として具体的に動き出すことが肝要との意見がありました。小野寺五典議員からはぜひ党として参議院選挙の公約に記載することを目指すべきとのお話も出ました。


これまでも要請活動をしてまいりましたが、今回は3月7日の政府見解を受けて目標が明確になり、大きく動き出している印象を受けました。特にも河村会長や塩谷幹事長の発する言葉の力強さには、これまでとは違う自信に満ちた落ち着いた表情を感じ取りました。

金田幹事長代理とは初めてお会いしましたが、なかなかユニークなお人柄でとても印象に残りました。


今後とも宮城県と連携してILCの実現に必要なことは何でも進めてまいります。
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2019年04月15日

我々はどこから来たのか?

ブラックホールの撮影に成功 世界の電波望遠鏡を連動

【日本経済新聞電子版 2019/4/10 22:09 (2019/4/10 22:14更新)】

日米欧などの国際共同研究グループが10日、銀河の中心にある巨大ブラックホールの撮影に初めて成功したと発表した。世界の8つの電波望遠鏡を連動させ、極めて解像度の高い巨大望遠鏡に見立てて観測した。ブラックホールの存在は間接的な証拠からわかっていたが、目に見える形で姿をとらえたことはなかった。謎に包まれた天体の解明につながるノーベル賞級の成果で、データ解析に使われた技術は新素材の開発や医療にも役立つ。

ブラックホールは過去の研究で実在することは確実だとわかったが、周囲を回る星の動きなど間接的な根拠から存在を推定するのにとどまり、画像という「動かぬ証拠」にたどり着けなかった。想像で描かれてきたブラックホールの本当の姿が明らかになり、最後のピースが埋まったことで存在は完全に証明された。

現代の物理学の理論の検証や、銀河の成り立ちについても新たな知見が得られる可能性がある。

研究に参加する国立天文台の本間希樹教授は記者会見で「今後のブラックホール天文学の新時代を切り開く成果だ」と強調した。

宇宙には無数の星の集まりである銀河が少なくとも数千億あり、その中心には巨大ブラックホールが存在するとされる。研究グループは地球から5500万光年離れたおとめ座のM87銀河にある巨大ブラックホールを2017年に撮影し、10日に画像を公開した。分析によると、撮影したブラックホールの質量は太陽の約65億倍。画像には周辺に直径およそ1千億キロメートルの光の輪が映し出された。

観測技術や膨大なデータを処理するコンピューターの性能が飛躍的に向上し、理論上の存在だったものが実際にとらえられるようになった。ブラックホールも最先端の技術を駆使し、その姿を写し出すことに成功した。

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観測技術の改良が進めば、地球からさらに離れたブラックホールを撮影できる可能性がある。重要な特徴を見つけ出すデータ解析の手法は、人工知能(AI)や通信、医療などにも応用され始めており、産業への貢献も期待される。



少しニュースソースとしては古くなったが、これはアインシュタインの相対性理論が証明されたということになり、今後の物理学の理論展開に大きな影響を与えることになるそうだ。

望遠鏡による観測は宇宙の誕生起源を探る直接的アプローチであるが、大型加速器を使い陽子や電子を衝突させる方法も別のアプローチとして今や不可欠な手法である。

宇宙の成り立ちやダークマターやダークエネルギーなどいまだに解明されていない分野に挑んでいくことは、自分たちはどこから来たのかという究極的な疑問に近づくだけでなく、今回のデータ解析する過程において多くの技術が世に転用されることが期待できるのである。このことをしっかり理解しておかねばならない。
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2019年03月24日

ICFAが声明文

3月22日(金)、国際将来加速器委員会(ICFA)は、日本のILCに対する関心表明に対する対応を発表し、ILCの実現を奨励しました。

ILCプロジェクトに関する文部科学省の見解に際してのICFA声明

全文英文を和訳

2019年3月6日〜8日に東京で開催された国際将来加速器委員会(ICFA)年次総会において、文部科学省の磯谷桂介研究振興局長が、リニアコライダー国際推進委員会(LCB)およびICFAに対して方針の説明をしてくださったことに謝意を表します。 ICFAは、この、文部科学省および関係省庁におけるILCへの継続的な関心の表明をILC実現への道筋に沿った重要なマイルストーンと見なしています。 また、ICFAは、3月6日にICFA・LCBに対する式辞の中で、河村建夫衆議院議員/ILC議員連盟会長が、国会内におけるILCへの支持を確言なさったことに対して感謝申し上げます。

2012年にCERNのLarge Hadron Colliderで発見されたヒッグス粒子は、過去数十年の素粒子物理学研究における最も重要な発見であると認識されています。 この比類のない粒子は、自然の基本法則を理解するための新しい出発点となるものであり、新たな発見のための素晴らしい道具となることが期待されています。

ICFAは、次世代の国際協力で進める加速器の最優先事項は、ヒッグス粒子の精密研究が可能な「ヒッグス・ファクトリー」であるという国際的な合意を追認します。 今回のICFA会議では、ILCとその他のコライダー技術等の、ヒッグス・ファクトリーの選択肢について議論が行われました。

ICFAは、ILCの科学的意義と、ILCが建設承認を得るのに十分な技術的水準にあることをあらためて明言します。

2013年に策定された欧州素粒子物理戦略、および2014年に策定された米国の素粒子物理学プロジェクト優先順位付け委員会(P5)報告書の双方において、日本の物理学コミュニティによる、日本がホストするILC計画の取り組みに対する支援が表明されています。

ICFAは、文部科学省がILCに関心を持ち、プロジェクトについて関係国政府と議論を継続するものの、現時点では、日本がILCをホストする意思を表明するに至らないということを認識しています。 もし ILCのホストに向けた日本の立場の明確な声明があったなら、それは現在進行している欧州素粒子物理戦略の更新の議論に大きな影響を与えうるものでした。

ICFAは、世界中で提案されているヒッグス・ファクトリーの選択肢について、大きな進展があったことに満足していることを付記します。 今後、すべての選択肢は、欧州粒子物理学戦略の更新の議論、およびICFAにて検討されます。


東京、2019年3月


ICFAからの公式な声明が文書でされました。

3月7日の文部科学省の発言を受けてILC実現への道筋に沿った重要なマイルストーン(確実な道程をたどっている)と評価したものです。

さて、これからの一年が重要な局面です。何にしろ必要な準備を進めていきましょう。
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2019年03月17日

ILC解説セミナー@一関市大東町大原

東北ILC推進協議会と東北ILC推進室が主催した標題のセミナーに参加しました。

昨年9月24日に一関市の保健センターで開催されたILCセミナーの続編、第二弾です。

解説1としてILCの準備状況を岩手県の佐々木淳理事より
解説2としてILCに関する質問・疑問については

今回用意された資料を元にして「ILCと放射線・放射能」に関してKEKの道園教授から詳細にわたって説明をもらいました。

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その後の質疑応答の時間ですが、主にビームダンプ中にできる放射性物資の水の管理と地質の安全性(地震よる揺れ等)に係る質問と懸念が多かったと思います。

人為的ミスをも想定した事故防止対策に万全を期すのはもちろんやってもらわねばなりません。日々進化する科学技術を駆使して二重三重四十五重にも管理を徹底して実験を運営していくことは当然です。

今回はその共通理解となる第一歩となる会を期待していましたが、誠に残念ながらKEKの先生の説明の横から不規則発言が冒頭から相次ぎ、しっかり説明を聞いて正しい情報を取りたいと参加した人たちにとっては決して愉快な時間とは言い難かったと思います。


私は意見の多様性は私も認めます。リスクコニケーションが重要であることも理解しています。私も県議会の総務常任委員会にて県民の理解を求める丁寧な説明を求めています。


せっかくの大事な時間を共有する場ですから質疑・意見交換の場はもっと建設的に使いたいものです。
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2019年03月07日

3月7日という日


次世代加速器ILC 誘致検討へ米欧と意見交換 文科省が見解発表

【2019.3.7 産経新聞 電子版】


 宇宙の成り立ちを探るため、日米欧などの物理学者が東北地方に建設する構想を進めている巨大な実験施設の次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」について文部科学省は7日、建設を誘致する可能性を探るため、米欧と国際的な意見交換を行うなどとする政府方針を正式発表した。

 東京都内で開催中の素粒子物理学の国際会議で表明した。誘致の意思表示には至らなかったが、計画について真剣に検討する姿勢を各国に示した。

 文科省の磯谷桂介研究振興局長は記者団に「関係省庁とともに検討した現段階の見解を示した。段階は前に進んだ思う」と述べた。


 見解では、建設誘致について国内の科学コミュニティーの理解が得られるか日本学術会議での正式な議論が必要だと指摘。欧州の研究戦略の議論も注視するとした上で「ILC計画に関心を持って国際的な意見交換を継続する」とし、従来の米国だけでなく新たに欧州と意見を交換する場を立ち上げる考えを示した。



本日、文部科学省研究振興局長 磯谷桂介 氏よりLCB/ICFAの国際会議において現在の政府見解が発表されました。

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多くのメディアが現時点で日本誘致の表明には至らないがという点に目を奪われて本質をついていない見出しが午前中には多かったようですが、夕方のLCBの研究者からのインタビューにより記事内容に変更をかけたようです。


今回の政府見解のポイントは

💡「文科省はILC計画に関心を持って他国政府との協議を継続する」という政府見解を初めて示したこと!


であって、これはこれまでILC研究者コミニティーやILC推進国会議連が3月7日の時点でこのことを最低限表明してもらえれば前進するというリクエストには100%答えたことになるのです。

ところが日本語に訳された見解ではその部分の表現にモヤがかかっていて明確に断言したものにはなっていない、が!英文のオリジナルを観れば一目瞭然。

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MEXT(文科省) will continue to discuss the ILC project with other government while having an interst in the ILC project.

引用した産経新聞の電子版にもあるように「段階は前に進んだと思う」で間違いないでしょう。


こらからは国外では本格的な政府間交渉に入りつつ、国内では日本学術会議のマスタープラン重点大型研究計画の選定に入ることを目指していくことになります。後者は2020年の2月ごろが期限とされています。

門は開いたがまだまだ到達点には大きな山を越えていかねばならないというのが現時点です。クリティカルデシィジョン(CD)からいうとまだCD2の段階です。

そしてなにより時間がありません。


いずれにしてもようやく研究者レベルから政府レベルへと段階が上がったのは事実。

しかし、冷静になって考えてみれば現時点でホスト国になります!なんて発表する時期ではありません。これを言ったら日本への負担割合が大きくなってしまうのは目に見えてます。なにせまだ政府間交渉が始まってもいないのですから。すでに今日から駆け引きは静かに始まっているということです。これを洞察できないようではメディアの科学班の名が泣くというものです。

とにかく我々にとってこれからできることを頑張っていきましょう。

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2019年02月24日

3月7日の当日に注目!

<ILC>3月7日に政府見解 国際推進委に現状説明へ

 岩手、宮城両県にまたがる北上山地が建設候補地の超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致について文部科学省は21日、政府の見解を3月7日に研究者組織リニアコライダー国際推進委員会(LCB)に説明する方針を明らかにした。
 誘致の是非には踏み込まないとみられる。政府の現段階の考え方を研究者らに伝えた上で、検討を継続する見通しだ。
 文科省の磯谷桂介研究振興局長が、建設推進の超党派国会議員連盟(会長・河村建夫元官房長官)の総会で示した。磯谷氏は「LCBの会合で現時点での政府見解を国際コミュニティーに示す。内容は関係省庁の考え方を聴取し、さまざまな観点から検討している」と述べた。
 LCBは国際将来加速器委員会(ICFA)との合同会合が東京都内で開催される3月7日までに、政府に誘致の意向を表明するよう求めていた。
 ILCを巡っては文科省の審議要請に対し、日本学術会議が誘致を支持しないと回答した。柴山昌彦文科相は「科学コミュニティーの理解や支持が必要だ」と議論継続の必要性を強調している。
 総会では、議連と自民党ILC誘致実現連絡協議会の連名で政府に誘致実現を求める決議を採択した。

【2019年02月22日(金)河北新報 電子版】



今回のILC推進国会議連の総会には所管の文部科学省だけでなく関係省庁すべてが参加し、出席者からの伝聞によるといつになく結束と情熱を帯びた会だったようです。誘致実現を求める決議にも3月7日までにという期日が明記されたと聞きました。

政府見解を3月7日にLCBとICFAとの合同会議に文科省の代表者(政府)が出席するということは、政府間交渉に入ることを是認することと個人的には予想しますが・・・まさか国際会議に出席までして「日本は興味がございません」とわざわざ発言することもなかろうとは思います。

この出席表明は期待感を抱かせるものですが、まだまだ油断はできません。最後の最後まで詰めを誤ることなく。
posted by 飯沢ただし at 23:07| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月31日

「ILC実現を熱望する住民の会」が発足

標記の会が本日発足しました。

一関市と平泉町の経済団体などが結集して、今後自治体と連携して国への要望活動などを後押しすることが目的とされています。その他にILCの情報を周辺住民へ提供することも活動内容に盛り込まれているようです。

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実はこのような経済団体を中心にしたILC実現のための後援組織は以前にPSGの意向を受けて金澤電気の金澤会長から私の方にも要請があったのでしたが、なかなか前に進まないでしまったのでした。今日の会員の集合写真には金澤会長の姿も拝見できて私も安心しています。


会長に就任された一関商工会議所会頭の佐藤晄僖会頭が「ここからがはじまりだ。」とのコメントはまさに的を得ていて、国の決定の後押しだけでなく住民への正しい理解が広がる活動やその後のまちづくりのビジョンに関わることも期待しています。
posted by 飯沢ただし at 22:46| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月30日

島会長がILCを支援

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すでに多くのメディアが取り上げていますが、島耕作シリーズの作者である弘兼憲史氏が週刊モーニングの「会長 島耕作」でILCを題材にしたシリーズの連載がいよいよ始まりました。ILCシリーズは3月上旬まで続くようです。弘兼氏は財界人や文化人の有志で結成された「100人委員会(発起人代表 増田寛也氏)」のメンバーの一人でもあります。


島耕作シリーズは1982年から始まり今日までコミックス累計発行部数で4000万部も達し、国民にも広く親しまれているシリーズです。弘兼氏が題材として取り上げてくれることは、多くの国民にもILCについて理解を広める大きな応援射撃になることは間違いないと思います。


私もさっそく購読して読みましたが、第一話から展開が早くILCの意義と現在の状況と課題について一気に描かれており、島会長の「わかりました。実現に向けて最大限の協力をしましょう!」で第一話のラストとなっていました。頼もしい限りです。


これからのストーリー展開に期待が膨らみますが、島耕作シリーズには魅力的な女性が必ず登場します。どのような形で出現するのか、東北の女性なのか、私個人の楽しみも広がっています。
posted by 飯沢ただし at 14:36| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月21日

ILC実現の正念場はこれからじゃ!

学術会議、次世代加速器「誘致支持せず」 巨額建設費などネック

【 2018/12/19 18:08 日本経済新聞 電子版】

宇宙誕生の謎を探る次世代の巨大加速器「国際リニアコライダー(ILC)」を国内に誘致する構想を巡り、日本学術会議は19日、「誘致を支持するには至らない」とする意見をまとめた。政府はこれを踏まえて誘致の是非を議論、最終的な対応を決める。

ILCは日米欧を中心に国際的な研究者組織が構想をまとめ、日本での建設を求めている。国内の研究者の代表機関である学術会議は文部科学省の依頼を受け、検討委員会を設けて8月からILCの科学的な意義などを議論してきた。

学術会議は同日の幹事会で、約8千億円とされる建設費の国際分担が不明瞭であり、科学的成果が巨額の負担に見合うと認識できないなどとして「誘致の意思表明に関する判断は慎重になされるべきだ」とする回答をまとめた。

学術会議は同日、文科省に回答を提出した。検討委の家泰弘委員長(日本学術振興会理事)は「現時点でゴーサインを出すには至らなかった」と述べ、誘致の判断は時期尚早との認識を示した。

一方で国際的な研究拠点が生まれることで日本の科学技術力の底上げにつながるとの声があるほか、ILCは2兆円超の経済効果をもたらすとの試算もある。東北地方の北上山地が建設候補地に挙がっており、東日本大震災で被災した東北地方の復興を後押しするとの期待も大きい。政界や経済界には推進論もあり、文科省はこうした意見も考慮しながら最終的な対応を決める。

構想の実現には欧州が2019年にまとめる次期研究計画に盛り込むことが重要。構想を推進する国際的な研究者組織は、欧州の計画に間に合うよう19年3月7日までに日本政府が誘致方針を表明するよう求めている。


一昨日から私にもメディアからのニュースを見た方から「もうダメでねぇか?」という問い合わせが数件きました。この記事が一番核心をついているので転載しますが、政府の学術会議への諮問はあくまで参考意見を求めたのであって結論が出たのではありません。

この記事に詳細は載っていませんが、むしろ事実誤認とされていた点、例えば「科学コミニティの共通認識は図られている」など中間案から記述が変化した点などに注目すべきであり、特に「科学的な意義は存在する」という重要な部分を正確に読み取るべきです。


「現時点でゴーザインを出すに至らなかった」とするならば、現時点をステージをどこまで総合的な政治判断で上げれるか。現実的にはそういうことではないでしょうか

日本で開かれる3月7日のICFAの会議までがこれからの本当の正念場だすよ。


余分な話ですが、今回の各社の報道を具に目にしました。間違ったILC予定地の地図を確認もせずに平然と掲載し、取材元も一方的と思われた某新聞に対しては私はどうしても相容れません。これまで過去に問題点を共に洗い出すなど心通じてきた県政記者クラブに在籍した記者に敬意を表して購読してきましたが、今月をもってお終いとします。


posted by 飯沢ただし at 23:59| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月09日

ILC決定までの期限が延長される

次世代加速器「ILC」の国内誘致 来年3月までの態度表明を

【科学&新技術 2018/12/7 18:28 日本経済新聞電子版】 


宇宙誕生の謎を調べる次世代の巨大加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の日本誘致について、ILC計画を進める科学者の国際組織「リニアコライダー・コラボレーション(LCC)」などは、日本政府が態度表明する期限を2019年3月7日まで延期した。これまで年内の態度表明を求めていた。

7日に都内で開かれた先端線形加速器国際研究所建設推進議員連盟総会に出席したLCCのリン・エバンス代表が明らかにした。日本誘致の是非を議論している日本学術会議の検討委員会で議論が終わっておらず、日本政府が年内に態度を表明するのが難しいとみられるためとしている。

世界の主要な加速器研究所の代表が集まる国際将来加速器委員会(ICFA)が19年3月7日から東京で開く会合に間に合うよう、日本政府が意思表明をするよう求めている。エバンス代表は「ILCには世界中の研究者が期待している。期限までに日本政府の前向きな声明が出されることを切望している」などと語った。

ILCを日本に建設する構想は日米欧を中心とする世界の物理学研究者が推進している。19年初めに欧州の今後の物理学研究の方向性を決める計画がまとめられるため、その計画にILCを盛り込むために年内の意見表明を求めていた。

これに対応して文部科学省が7月、国内の科学者の代表である学術会議に審議を求め、審議が進んでいる。ただ11月14日に誘致に慎重な答申案が検討委員会で示されたものの、最終的な意見のとりまとめは遅れている。



リン・エバンス氏の発言はまさにILCを前に進めるか否かの最終デッドエンドを示したことになる。
岩手県のILC室幹部の話によると本県の視察団がCERNを訪問した際にCERNの所長は「期限は守りなさい」との発言があったそうで、ということはエバンス氏が責任を持って所長を説得するということを意味する。

となると3月7日までに政府が方向性を決められないとエバンス氏の顔に泥を塗ることに他ならない。すなわちかつての米国がそうであったようにこの学界における我が国の信用度までかかってきているのだ。


残された時間はあと3か月。あらゆる力を結集して事を成すように頑張らねばならない。
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2018年11月29日

Scientific!

28日(水)の本会議終了後に岩手県議会ILC建設実現議員連盟の総会が開催されました。

日本学術会議が現時点で公表されている「国際リニアコライダー計画の見直し案に関する所見」(案)に関して事実誤認があり、また委員会中で述べられている参考意見、参考資料の内容が十分に理解されていないことを鑑み、KEK ILC準備室が中心となって11月19日(月)に行った意見・説明会が行わたことに関してその具体的内容について説明者として立ち会った岩手県立大学学長 鈴木厚人氏かららその内容について説明を頂きました。内容はかなりのボリュームなので重要なポイントだけをここに記します。


事前に確認すべき事項

1・日本政府の意思決定における現時点の段階について

現時点は日本政府が建設の承認を判断する段階でなく、これまでの研究者主導の非公式の国際協議から一歩踏み出し政府間における協議を正式に開始するかどうかを判断する段階

2・大型国際プロジェクトにおける国際的な意思決定プロセスについて

大型国際プロジェクトは、欧米では意思決定プロセス(米国ではCritical Dicision (CD) Processと呼ぶ)を経て段階的に行うのが通常である。CD1、CD2というように段階を経て条件が整わなければ実施継続しない。(私の認識:日本ではもんじゅ計画のように一旦ゴーサインが出ると後も出りできないケースがほとんどでそれらの前例が委員会の意思決定を硬直させている可能性がある。)日本にとって大型国際プロジェクトは初めてのことでありスタンダードとなっている意思決定プロセスを導入することを提案している。

3・国際研究機関を日本に誘致する価値について

検討委員会ではILCには科学的意義、技術的・経済的波及効果を超えて、容易に数値できない重要な価値があることよりもリスクについての議論が中心となり、プロジェクトが持つ可能性についての議論がほとんどされていないのは残念。特に計量値化ができない人材の育成については無限の効果があり、世界の科学技術をリードする科学技術国のシンボルとなりホスト国の誇りをもたらす。(私の認識:国際研究所が我が国に成立、実現すれば安全保障上でも大きな波及効果をもたらす。)


以下事実誤認や理解が不足していると思われる点を指摘した主な点をピックアップすると

@検討委員会報告: トリチウムその他の放射性物質の(万が一の)漏出事故等に備えた安全対策を含む、不測の事態や長期的な消耗に対する備えについてより丁寧な説明が必要

説明会における意見: ビームダンプの安全対策についてはトリチウムを含む放射化の評価を行い、説明をやってきたが、さらに十分な説明・検討を行う。

A検討委員会報告: ILC建設地に多くの研究者とその家族が定住して国際科学研究都市が実現するというシナリオが描かれているようである。(中略)ILC稼働段階に入れば現地に必ず駐在するのは加速器の運転保守に携わる人員などが主となることが想定される。データ解析がオンラインでできる今の時代に素粒子物理研究者が現地に常駐する必然性は乏しい。

説明会における意見:「データ解析がオンラインでできる今の時代に素粒子物理研究者が現地に常駐する必然性は乏しい。」は、高エネルギー物理実験の実情に合わない。研究者は実験現場に集まる。

鈴木厚人氏からの県議会への説明:実験がインターネットでできるなら大型実験装置の必要性はない。装置は人間がつくるもの。装置の補正は必ず必要となる。また研究者の実験目的別に様々な工夫をこらす。そのために実験場に研究は必ず集まる。



これ以外にの10点以上において事実誤認と正確な理解が必要な点を指摘したことが鈴木氏から説明をされました。


このように検討委員会の「所見(案)」はこれまでの委員会の審議の中において説明者の意図を汲む姿勢が乏しいと認識しました。いわゆる結論ありきの決め打ち的な内容であることが多い、多すぎる!と私は理解しました。

説明会ではメディア関係者50人以上が集まり、説明会後のぶら下がり取材でも鈴木氏はへ多くの社からが興味深く質問をされたそうです。その結果この説明会以後には全国紙の社説等で我が国の科学の発展や国益に関する総合的な見地で政府は判断すべきとの論調が多く見られるようになりました。


以前私がこのブログで書いたように、ようやくILCプロジェクトに関して政府がスタートラインについたと言えるでしょう。私たちの地域でもリスクに着目するのも勿論必要ですが、同時に将来の可能性に関しても科学的に冷静かつ熟した議論が求められていると考えます。
posted by 飯沢ただし at 23:54| 岩手 ☔| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月21日

ILCの方向が佳境に

しばらくブログの書き込みは事情によりお休みしていましたが、本日から再開します。よろしくお願いします。

13日(火)に宮城県議会との共同議連において復興庁(渡辺大臣)・文科省(永岡副大臣)・ILC議連河村会長・萩生田自民党副幹事長・平井科学技術政策担当大臣へ要請活動を行い、国会のILC推進議連の総会にもオブザーバー参加しました。

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【ILC議連 河村会長、河村会長にはこれまで何度お会いしたことでしょうか・・】


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【萩生田自民党副幹事長と】


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【平井科学技術政策担当大臣と 平井大臣は科学に対する造詣が深い国会議員】


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【ILC議連と他の推進団体との連携図】


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【ILC国会議連の総会、発言する塩谷立幹事長】


この要請活動もその後の動きが激しくなって今やニュースソースとしてはかなり古いものになってしまいました。

この直後に文科省の諮問機関である学術会議の経過報告がされ、最終報告への流れが慎重路線へと示唆されたことにより、推進を図る東北ILC推進機構等の動きが活発に行われ、最終答申が示されるのではないかとされた本日の学術会議も継続となったと本日報道されました。


学術会議の動きに関しては、当初から研究者ムラにおける「盥の中議論」から大きく飛躍することは予想できていたものの、あまりに強いトーンが出されたのは地元にも失望感が漂いました。

が、ここで引き下がるわけにはいきません。


私はこれからが真のスタートラインと思っております。


ここ数日いろいろなことを考えましたが、まずは

1・事実と異なる学術会議の評価に対して事実に基づく反論を適正に行うこと→19日(月)にすでに実行済ではあるがさらに強化が必要。

2・ILCによる波及効果は科学技術の研究のみならず産業界・経済界へも大きいことから早急に産業界へのさらなる理解を求めて支持を得ることが必要。できれば産業界からのステートメント(声明)が欲しい。

3・最終的な判断は政治判断としながらも、集中的に政治に力をフォーカスすると逆バネが働くことも考慮に入れる必要があること。

ではないかと思料します。私もできる限りの人脈をたどって後押しを致します。

posted by 飯沢ただし at 23:30| 岩手 🌁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月24日

ILC解説セミナーに出席して

東北ILC準備室主催による「ILC解説セミナー」が一関市内で開催されました。
ILCに関する最新動向や住民の皆様のILCに関する関心事項について解説するのが開催趣旨とされています。

解説1 ILCの最新動向
講師:佐々木 淳 氏(東北ILC準備室地域部門長(岩手県理事)) 
解説2 ILCに関する質問・疑問について
講師:成田 晋也 氏(東北ILC準備室広報部門長(岩手大学理工学部教授))


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事前に提出された質問書に沿ってお二人の解説員が説明をされました。

佐々木氏からは

@ILCの学術的意義について
A建設費について
B経済波及効果について
C雇用について
Dトンネル掘削に生じる残土について
E高レベル放射性廃棄物と処分場の関係について
FILCによる研究が終了した場合の施設運営と管理について

成田教授からは

@放射性物質への安全対策について
A自然災害に対しての強度対応について
B環境維持について

説明後の質疑において出された論点は

・実験にて生ずる放射性物質の気密保持対策は万全であるか
・核の最終処分場にならないという根拠について
・デメリットに関する説明会をなぜ今になって開催するのか、今後も行うかについて

の3点に要約されたと私は判断しました。

現在、文科省の諮問機関である日本学術会議で行われている議論をベースにして質問されたいたようです。

今回の説明会で私が感じ取ったことはリスクコミニケーションに関して今まで積極的に情報開示してこなかったことは事実として受け止め、行政側もしっかり情報開示すべきとは思いました。説明会終了後に佐々木理事にはその旨を電話で伝えました。


私自身今日をもってしても解せないのは、これまでILCに関する説明会は大東町の室蓬ホールで過去3度(新聞チラシも入れました)県主催でも大東町で二か所開催したわけで、上記に出た同趣旨の質問も出されて講師が丁寧に回答した経過があります。なぜ今になって始めたかについての指摘、それからILCに関して市政対応に対する批判が議論の底流になっていると私が感じたのは論点がいささかかみ合っていない印象を受けました。

 
posted by 飯沢ただし at 23:11| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月18日

最新のILCの動向

日本学術会議の中間答申において一部マスコミ報道ではILCの早期建設は困難との情報が流れていますが、ILC東北さんがフェイスブックで発信した記事によると

本日、自民党本部において、ILC誘致実現連絡協議会の第一回会合が開かれました。
二階俊博国土強靭化推進本部本部長(以下敬称略)、額賀福志郎東日本震災復興加速本部本部長、甘利知的財産戦略調査会会長、細田博之科学技術の会会長、渡海紀三朗科学技術イノベーション戦略調査会会長、藤井聡内閣官房参与、西岡喬AAA会長、高橋宏明東北ILC推進協議会代表、鈴木厚人岩手大学学長など 、錚々たるメンバーが出席しました。そしてもちろんILC推進議連の河村健夫会長と塩谷立幹事長。
河村先生は地方創生実行総合本部の本部長を兼ねての出席で、連絡協議会の会長を務めます。上の様々な組織を横断してILC誘致に向けて推進していこうというものです。挨拶や意見交換の後

「国家プロジェクトとしてILCを位置付けること」
「通常の科学技術・学術・大学予算の枠外で措置すること」

などを含めた決議文を全員一致で採択しました。

二階先生は今大変忙しく、少々遅れてこられましたが、「ILCは絶対に必要、それは誰もが認識している」とのこと。また、「総裁が決定すればそのもとでこれを確実に実現すべき」とも。


7月末に 塩谷立 ILC国会議連幹事長を訪問した折に塩谷幹事長が示された通りの流れできています。予算枠が文科省外で組めれば学術会議の結論に振り回されることはなくなります。今後の政府の動向に注視しながら、地元としてもできる限りの行動を継続していく必要があります。

情報は偏らずに意思決定のされるところから確実に取ることが肝要です。

posted by 飯沢ただし at 22:48| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月18日

リスクを取らんかい!

私は過去直近2度の選挙戦でILC実現を目指すことを公約の第一に掲げ、現在も活動している。


実現するかどうか確率も読めない公約を掲げたことは自分に対するリスクも承知の上で行っている。
それはこの地域にとってILCは有益であると判断したからであり、情報を知り得る最先端の身分である政治家の役目は将来に夢をつなぐことだと確信している。

研究者や識者の意見を聞くだけでなく施設の安全性や環境変化、研究施設の持続性についても自ら単身でCERNやSLACなどにも調査し理解に努め、このブログでも視察に関して情報発信してきた。
また、実現に向けてPSG主催の講演会や勉強会も複数回主宰して研究者と疑問のある聴講者とのやり取りの時間も十分に確保することにも留意して行った。

私には一部で報じられている行政の説明が足りないとか、今になって広報の仕方がどうやらとか生温い考え方にはまったく理解できない。

なぜならILCが世の話題となり約8年になる。
なぜこの間、疑問があったらなぜ主体的に調査し行動に起こしてこなかったのか!議論が未熟ならなぜ自ら進んで場を設定する努力をもしなかったのか!


未熟な不安要素を並べ立て、風聞だけで危険性を煽るやり方に対しても許しがたいものがある。


反対論陣を張るなら自らのリスクを背負ってからやるべきだ。
posted by 飯沢ただし at 23:57| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月17日

科学的根拠ある議論を!

「ILC誘致を考える会」

主宰者の説明文書によると「ILCを考える会」は(子どもたちが学習しているのに遅れをとったと感じる市民による〜ILCを市民の立場から考える会)が講演会を開催した。

後援:一関教育委員会、平泉教育員会、岩手日報社、岩手日日新聞社、ICNケーブルネットワーク

と記載してある。去る7月28日(土)に開催された講演会を元にこの団体の代表者らがILC誘致反対の意見書を日本学術会議に提出したと報道されている。


私はILCを推進する立場ではあるが意見の多様性は排除はしない。しかし、人それぞれにいろいろな考え方があるとは思うが、新聞報道の内容を見ると

・県や一関市の誘致運動で事業に伴うリスクやコストについての説明が不十分
・立地地域の財政負担についての説明がない
・県境変化への不安、跡地利用についての不安
・子どもたちを活用した広報のあり方
・東日本大震災からの復興のために論じられている

の懸念を挙げたとされている。

大変申し訳ないが、反対論陣を張るには反対の根拠となる科学的根拠明らかにした上で行うべきであると考える。不安要素を並べて思惑だけで時期早尚と結論付けられているのは違和感を禁じ得ない。また、行政の説明不足を挙げているが私自身の活動を含めて8年以上にも及ぶ説明会が幾度となく開催されている中で、ご提案者の方々がどれほど学習していたのか、この期に及んでという疑問はぬぐえない。


まず最初に山下了先生や吉岡正和先生の講義をよくよく聞いてから判断し、科学的根拠をもって議論を戦わせるのが筋であろう。


後援された団体、メディア各社も「ILC誘致を考える会」という名前だけで判断されたのではないか・・・・・・あくまで想像であるが・・・・
posted by 飯沢ただし at 23:58| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月01日

共同議連(岩手・宮城県議会)でILC要請活動

昨日、宮城県議会と岩手県議会のILC推進共同議連で要望活動を行いました。
私も役員となっておりましたので出席してまいりました。

総理官邸にて西村康稔 副官房長官に、自民党本部にて塩谷立 ILC建設推進議員連盟幹事長に対応して頂きました。

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佐々木議長のはからいによって私から西村副官房長官に対して、地元としての取り組みやILCが21世紀の環境の世紀にふさわしいプロジェクトとして迎え入れる用意があることを申し上げる機会を頂きました。

西村副官房長官からは、財源の捻出が課題であることを上げられて別枠での予算スキームが可能かどうかをチームで検討中であることを述べておりました。

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塩谷ILC議連幹事長からは

💡国家プロジェクトとして認めてもらえるよう情報発信の仕方を工夫しているところ
💡超党派議連としての活動は維持しつつも、党内での「決議」を上げるべく動き出しているところ
💡予算については別枠で確保できないか検討しているところ


と具体的な話を聞くことができました。

昨日の日経新聞の記事については川村議連会長から即座に対応を行ったとの発言もありました。
かなり国会議連における活動は拍車がかかっている印象でありました。

その後、本県選出の国会議員の事務所を回り、要望書を手渡したのちに宮城県自民党県j議団の御計らいによって防衛省を訪問しランチに690円也のカツカレーを食し、小野寺五典防衛大臣の大臣室(ご本人は訪露のため不在)に行く機会を頂きました。

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欧州の加速器建設計画の策定が始まる12月18日がデッドエンドと言われる中で政府に決定をしてもらうためにこれからもできることは精一杯行ってまいります。
posted by 飯沢ただし at 00:57| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月30日

煮詰まってきた感はある・・・

次世代加速器、誘致に壁
宇宙誕生の謎に迫る 5000億円どう捻出、見合う成果難しく

(2018/7/30付 日本経済新聞)
 
  宇宙誕生の謎に迫る次世代巨大加速器「国際リニアコライダー(ILC)」を国内に誘致する構想の雲行きが怪しくなってきた。日本学術会議が議論を本格化し、それを基に文部科学省が年内に誘致に名乗りをあげるかどうかの結論を下す。ただ厳しい財政状況の政府は容易にゴーサインを出せない。実現には「2つの壁」が立ちはだかり予断を許さない状況だ。


 ILCは地下のトンネル内で電子と陽電子を光速で飛ばしてぶつけ、138億年前のビッグバンに近い高エネルギー状態をつくる。万物に質量を与えるヒッグス粒子を生み、崩壊する様子を詳しく調べることで、物質や宇宙の起源を探る。

 日米欧が共同で建設を目指しているが、現時点では日本だけが建設地に名乗りを上げようとしている。もし日本で実現すれば岩手県内が有力。誘致した場合は、海外から多くの研究者の来日が見込める一方、他国より負担金額が増える。建設費約5千億円をどうまかなうかが最大の課題だ。


 誘致構想の表明は年内が期限とされる。欧州は2019年から素粒子研究の中長期プロジェクト計画を見直すため、越年すれば時間切れとなり、この計画に載らない。欧州が加わらなければILCの建設は進まない。

 学術会議の山極寿一会長(京都大学学長)は26日記者会見し、ILCの国内誘致に関して審議を開始することを明らかにした。ノーベル物理学賞受賞の梶田隆章東京大学教授ら専門家で構成する委員会を設置し、期待される科学的成果などについて精査する。

 山極会長は「科学研究の位置づけについて早急に審議する」と説明。ILC計画を推進する研究グループが求める「年内の結論提示」には間に合わせるとみられる。専門家会合は8月10日に1回目の会合を開く予定だ。

 学術会議は、誘致について13年に「時期尚早」とする報告書をまとめている。その後、文科省は有識者会議を設置してILCの妥当性について議論を進めてきた。ILCを推進するグループも装置の直線距離を当初計画の30キロメートルから20キロメートルに短縮し、建設費を3千億円ほど圧縮して5千億円台に見積もるなど、実現可能性を示した。

 文科省の有識者会議は7月にまとめた報告書で誘致について結論を出さなかった。これを受け、科学コミュニティーの代表である学術会議に誘致の妥当性を改めて審議するよう依頼。学術会議で科学的成果の妥当性や優先順位を議論してもらい、その結果を尊重して政策判断をするという通例の手続きになる。

 問題は予算だ。仮に学術会議が誘致にゴーサインを出した場合も、日本の既存の科学技術予算の枠内では建設費などの負担金を捻出できない問題がある。他の科学技術プロジェクトにしわ寄せが行くのは確実だ。

 実現可能性は不明だが、震災復興予算を活用する案などもくすぶる。別枠での予算確保を含めて様々な思惑が交錯しており、一部の議員からも既存の枠組みにとらわれない予算対応の必要性を訴える声が出ている。

 超党派の「リニアコライダー国際研究所建設推進議員連盟」で会長を務める河村建夫元文科相は「科学技術予算にしわ寄せがいかないようにしないといけない」と話し、塩谷立元文科相も「別枠で考えていく必要がある」と指摘する。東京大学の山下了特任教授は「複数省庁にまたがってプロジェクトを実現してほしい」と省庁横断の対応が重要との考えを示す。

 もう一つの壁は、科学的な意義を問う声が根強く残る点だ。

 ILCの活用で最も期待されるのはヒッグス粒子の精密観測だが、装置をコンパクトにして得られる成果は限られてしまい、新粒子発見など研究者の誰もがノーベル賞に値すると太鼓判を押せるだけの成果が出る可能性は極めて低いというのが関係者の見方だ。

 最初に直線20キロメートルで作った場合も、後から延長することは容易との説明があるが「予算規模に見合った科学的成果は期待できない」(文科省幹部)との指摘がある。

 元学術会議会長の黒川清・東京大学名誉教授は「資金面で(日本の負担が)期待されているだけで、装置を使いこなすことはできない」と誘致に厳しい意見だ。

 大型実験装置の建設には莫大な費用がかかる。各国は財政難から巨大科学への投資に慎重で、国際協力の形を取らざるを得ない。日本がILCを誘致すればプロジェクトの主導権を握れるが、科学技術の予算は限られる。

 科学的な意義と費用対効果をてんびんにかけ、どう最終的な結論を導き出すのか。科学者コミュニティーによる主体的な関与も重要になる。


かなり反対派の研究者に偏った意見を記事にしたようです。20キロにしたステージングは研究者によって機関決定されたことです。「見合う成果難しく」という副題にはちょっと違和感を禁じえません。記事に書いてある装置を使いこなすことができない日本の研究者なんて逆に存在するのでしょうか???よく取材して書いて欲しいものですな。

それでもこうして具体的にお金の話がメディアから出てきたといういことは課題が絞られてきたとも言えるでしょう。

posted by 飯沢ただし at 14:23| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月30日

ILC百人委員会が発足!

ILC100人委員会発足 建設実現へ財界人や文化人ら応援


 岩手、宮城両県にまたがる北上山地が建設候補地の超大型加速器「国際リニアコライダー」(ILC)の誘致実現に向け、財界人や文化人による応援組織「ILC100人委員会」が発足し、29日に東京都内で記念式典があった。
 発起人代表は前岩手県知事で元総務相の増田寛也氏。委員は129人で、知名度が低いILC計画の意義を発信してもらう。事務局によると、委員には脚本家の内館牧子氏や経団連名誉会長の御手洗冨士夫氏、日本文学研究者のロバート・キャンベル氏らが名を連ねる。
 委員約10人が参加した式典で、増田氏は「国民の支持を広げる環境づくりに協力してほしい」と呼び掛けた。岩手県立大学長の鈴木厚人氏は、国際プロジェクトとして宇宙の起源を探る計画の概要を紹介した。
 委員会は、ノーベル物理学賞受賞のバリー・バリッシュ氏らを招いたイベントを8月に開く予定。同氏はILCの国際共同設計チームで責任者を務めた。
 ILCを巡っては、文部科学省の有識者会議が誘致の是非を検討中。研究者らは、欧州の協力を得るには年内に日本政府が誘致に前向きな姿勢を示す必要があるとみている。
(河北新報 電子版 6月30日)



今年の1月に野村総研に増田氏を訪問した折りに、私の前の面談者が山下 了先生でした。
ちょうどその時にこの百人委員会設立の話が話題となったようです。増田氏には陰に陽にILC実現のためにご尽力を頂いております。この会のメンバーが多くの国民に情報発信をされて政府決定の後押しになることを念願します。

岩手県議会も宮城県議会と連携して共同のILC実現推進議連をつくり、活動を進めています。

しかし、本県の知事が自ら主体的にこのような活動をしたのを聞いたことがありません。ニコ動画で定期的に発信してますからOK?次元が違いすぎますね。
posted by 飯沢ただし at 14:55| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月21日

吉岡節が炸裂・踊る!

今日は一関市と一関商工会議所の主催によるILC近況報告会があり、出席しました。
今日は明日開会を控えた前日議運もあったせいか、一関選挙区で県議で出席したのは私一人でした。

講演者は 鈴木厚人 岩手県立大学学長、ILC推進室長の佐々木淳氏、吉岡正和先生の三本立て。

吉岡先生からは前回の仙台講演からの引き続きですが、内容が重複していたのは約3割程度。あとは最近デンマークに視察に行った報告など最新のものにさらにリバイスされておりました。吉岡先生の研究心の旺盛さには毎回驚かされます。

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最初に「縮小する日本」でガツンとかまされました。この件は前回の記事で紹介したとおり。

現在、第四次産業革命のさなかにあり、エネルギー、情報、モビリティ革命が主題となっているが、わが国はどれも遅れをとっているという厳しい指摘です。人材育成の遅れを知っているはずなのに動きが見えない主管官庁の体たらくぶりについても触れられておりました。

ヨーロッパのフランスにおいてリニアック(がん治療陽子線設備)技術をCLIC(次期先端直線加速器)を見越してスプンオフしている実態、またデンマークにおける再生エネルギーを主体とした持続的社会への実践的かつ創造的取り組みが紹介され、本当にわが国の技術が自国内のガラパゴス化していること、世界的競争力を失いつつある状況に強力な警鐘を鳴らしておりました。


ILC実現後の居住プランに関しても具体的な提案があり、本当に参考になりました。


県では実現に向けて県民集会をこれからどんどん打つ予定と聞きましたが、実のあるものになるようにしなければなりません。
posted by 飯沢ただし at 23:49| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月07日

タイムリミットまであと半年しかない!

本日、宮城県議会・岩手県議会ILC建設議員連盟による報告会と講演会、並びに共同要望書決議が仙台市の宮城県議会内で行われました。
岩手県議会ではこの議連にすべての議員が参画していますが、岩手県議会からの本日の出席者は19名でした。

来賓の村井宮城県知事のあいさつの後、宮城県議会CERN視察の報告があり、そして吉岡正和先生による「ILCをめぐる国内外の動向について」と題しての講演でした。

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吉岡先生の講演はこれまで10数回拝聴しておりますが、今日の内容ほどILC実現に向けてシビアな内容はありませんでした。

まずは先日福岡県で開催されたアジア・リニアコライダー・ワークショップの内容について重大な発言が

1)ヨーロッパ将来計画検討の重鎮 Halina Abramovicz 博士から
⇒ 日本がILCホスト意思を年末まで(正確には12月18日)には示さねば、欧州将来計画には内包されない・・・ILCの将来計画も、それを前提として大きく変わる

2)アメリカ・フェルミ国立研究所長 Nigel Lockyer 博士から
⇒ 今がILCの提案時だ・・・2030年台にILC建設終了がベスト・・・欧米ともILC向け予算スロットがある
また、ヒッグス粒子に関しても触れて
⇒ ヒッグス精密測定は宝の山・・・これをやらない手はない!(You would be nuts not to study the heck out of the Higgs.)

3)LCCディレクター Lynn Evans 博士から
⇒ 日本はいつまでも中立でいてはダメだ・・・日本は意思決定は遅いし、あやふやで・・・ダイオード(一方向にしか通電しない)みたいだ(情報を入れても、そこから何も返ってこない・・返事がない)

というように参加された吉岡先生にとっては今回のワークショップは針の莚状態だったようです。


また、現在の中華人民共和国の状況についても重大な報告がありました。

1)CEPCというヒッグスファクトリー構想があり、すでに動きだしていて、まずはILCと同じヒッグス粒子を測定する施設としてスタートし将来はCERN将来計画を凌ぐハドロンコライダーにする(なんと周長100kmのシンクロトロン)。なおかつ候補地選択までかなり絞り込みが進んでいる。予算の裏付けも100億円規模で十分に確保できる。

2)超伝導空洞やクライモジュールの量産体制も準備できる→ ILCにも簡単に輸出できますよ・・・

3)上海では超伝導空洞をベースとしたXFEL計画(ILCの小型版とも)がスタートした。

という隣国の動きが重層的に10倍速以上で動き出している(吉岡先生談)。日本がボヤボヤしている間にこんなことになっていたのです。


我が国はものづくり大国、科学技術立国なんていうのはすでに過去のもの。日本の大学のランキングは長期低落傾向にあり、今、私たちは重大な岐路に立っているという吉岡先生の客観的評価に基づくご意見でまとめがされました。


私にとってもかなりショッキングな内容で、ILC決定に時間がないことが明確になりました。
とにもかくにも与えられた持ち場で精一杯ILC実現に向けた活動を加速させなければなりません。もう時間がないということです。頑張らねばなりません。

posted by 飯沢ただし at 23:50| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月21日

ILC サポーターズ 募集中!

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先日、県庁に出向いて科学佐々木ILC室長からILCの現況について説明を受けました。

国会議連もかなりの危機感を抱いていてかなり精力的に動いているとのことです。県議会も負けてはいられません。来月上旬には宮城県との合同議連によるアピールを強めた集会も仙台市内で予定されているところです。我々の使命はとにかく精力的に情報発信し国民の関心を呼びこむことが肝要です。


写真にあるのは「ILC Supporters」に関しての資料とグッズです。

「ILC Supporteres」はILCの実現するため、各界の有志によって結成された応援組織です。下の段のタトゥシールを体のどこかの一部に貼って、SNSに写真をアップ。これで、あなたも「ILC サポーターズ」という仕掛になっています。


ILCの意義と認知度を広めるために有効な手段と思います。私も大いに賛同し協力します!
posted by 飯沢ただし at 23:31| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月20日

足音高まるILC実現への期待

本日、一関市内においてILC測定器グループの会議(ILD Meeting 2018)が開催され、夕刻に一関市主催によるウエルカムレセプションが蔵元レストランせきのいち、石蔵クラストンにて行われました。地元選出の県議団も案内を頂き、参加をしてきました。

ILDは(International Large Detector)国際大型測定器と訳されるようです。参加した研究者は国内内外から約80名ほどとのこと。

レセプションの前段で市内の子どもたちによる一関市出身の著名な蘭学者である「大槻玄沢の生涯」と題して英語劇が披露され、研究者の方々から喝采を浴びました。子どもたちの英語の発音もとても上手で驚きました。

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大槻玄沢の未知の世界を切り拓くという精神から2030年のILC実現後の一関まで、話をつくられたくだりは大ウケでした。子どもたちの力は本当に無限です。

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研究者の皆さんとお話をしましたが、一昨年のLCWS2016のエクスカーションで大東町大原においでになった方も多数いらして話がはずみました。特に中学生の書いた横断幕の印象は強いようです。

これからも今日のような技術部門の会議は数多く開かれていくことを希望しますし、研究者の方々も地域の人たちと直接触れ合うことを楽しみにしているようです。

今回の一関市のレセプションは料理も飲み物も評価が高く大成功でした。関係者の皆様に感謝申し上げます。
posted by 飯沢ただし at 23:56| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月23日

岩手・宮城ILC推進合同議連で政府要望活動

<ILC>岩手、宮城県議連が誘致を政府に要望

 岩手、宮城両県にまたがる北上山地が候補地となっている超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」について、両県議会でつくる超党派の議員連盟は18日、政府などに対し東北誘致の実現を要望した。
 共同代表の佐々木順一岩手県議会議長、中島源陽宮城県議会議長ら議員約20人が参加。首相官邸で菅義偉官房長官と面会したほか、大島理森衆院議長、建設推進国会議員連盟の河村建夫会長に要望書を手渡した。
 産学官の協議会が東北でILCの受け入れ準備を進める現状を紹介。プロジェクト参加に向けた欧米各国との調整を進めながら、日本への誘致を早期に決めるよう求めた。
 河村氏以外の面会は非公開だった。出席者によると、菅氏は両県議会の連携を評価。大島議長は「日本が主導するには多くの国の協力を得られるかがポイントとなる」と話した。河村氏は来年1月に議連が欧州を訪問し、国会議員間の連携を強化する考えを示した。
 佐々木議長は「産学官と連携しILCの認知度を高める」と語った。中島議長は「前向きに受け止めてもらった。東北全体で機運を盛り上げたい」と述べた。
 ILC実現には欧州の素粒子物理戦略の次期5カ年計画(2020年開始)に日本への協力意向が示されることが必要。研究者らは計画策定の議論が始まる18年夏までに、政府が誘致について何らかの判断をする必要があるとみている。

【河北新報 電子版】


既報の通り18日(月)に両県議会合同議連で要望活動を行いました。

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【首相官邸で菅官房長官へ 左側横顔が私】


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【菅官房長官登場まで待機中 靴の手入れに余念のない工藤大輔議員】


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【大島衆議院議長へ 詳細にILCの現状と課題についてコメントを頂戴しました】


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【丹羽文科副大臣と 副大臣は腹蔵なく財政出動の必要性を熱く語っておりました】


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【真剣に丹羽副大臣のコメントを聞く私】


このほかに国会のILC議連会長である川村代議士と副会長の塩谷代議士にも要請をしました。二つの県議会がシングルイッシューで合同議連を立ち上げたのは例がないと、どの要請先でも評価を頂きました。合同議連の効果は大きかったと実感しました。同議連では要請前に役員会を開き来年の8月末という目途に向けて、定例議会が閉会後にもさらに行動を強化することを確認しました。

来年度予算でもILC関連は予算要求満額の2億6千万円が措置され閣議決定(国会審議は通常国会にて審議される)されるなど予算面でも強化が進んでいます。決して油断することなく、できることは100%できるまでこれからも活動を続けます。
posted by 飯沢ただし at 23:59| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月13日

詰めを誤ることなく

東北誘致へ岩手、宮城県議会が共同議連 18日政府に要請活動
【12/12(火) 11:24配信 河北新報】

 超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の東北誘致に向け、岩手、宮城両県議会は11日、超党派の共同議員連盟を設立した。協力関係の強化が狙いで、18日に菅義偉官房長官をはじめ、政府や関係省庁への要請活動を展開する。.

 両県議会は2013年3月、ILC誘致を目指す議連をそれぞれ設立。共同議連には両県議会の議連に所属する計97人が名を連ね、共同代表に岩手県議会の佐々木順一議長、宮城県議会の中島源陽議長が就いた。.

 共同議連による初の要請活動では、国内候補地となった岩手と宮城にまたがる北上山地の優位性を指摘し、地元で高まる受け入れの機運などを説明。政府に対し、国内誘致を早期に決めるよう働き掛ける。.

 ILCは宇宙誕生の状態を再現する巨大装置で、政府は18年中にも誘致の可否判断をするとみられる。建設を目指す国際将来加速器委員会(ICFA)は11月、加速器の全長を31キロから20キロに縮小し、懸案だった本体建設費を約8300億円から5000億円程度に抑える新計画をまとめた。


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正確にはまだ共同代表は両議連の役員会が開催されていないので決まっていないが、報道の通りに共同代表は議長が就任になる予定。11月7日に気心知れた岩手県南・宮城県北議員連盟の役員同士で会合を持ち、宮城県側から提案された共同議連が両県議連の了承を得て立ち上がる見込みとなった。機が熟したILCの実現に向けて両県議会がタッグを組み要請活動や理解を深める活動をすることは意義深い。

岩手のILC推進議連で屋上屋を重ねた共同議連に疑問を呈する意見があったが、情報発信力強化も見込め、また政府の受け止め方は二つの議会が一つの塊となって行動するということになれば迫力が違う。とにかく地元紙以外の全国紙にILCが注目されなければ国民の理解も進まない。

要は議会として議員としてやれることは何でもやるということが重要なのだ。東北にとって千載一遇の機会を絶対に逃してはならない!

18日(月)政府要望には私も役員として参加の予定。

私はこれからももっともILC衝突地点に近い議員として活動をさらに熱く進めていきます。
posted by 飯沢ただし at 14:17| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月13日

ILCの日本建設の期待が上昇↑


ICFA 250GeVのILC加速器建設を支持しILC早期実現を奨励

「国際将来加速器委員会(ICFA)」は、いわゆる「ヒッグス・ファクトリー」として250ギガ電子ボルト(GeV)で運用する国際リニアコライダー(ILC)の建設を支持する声明を発表しました。 声明の中でICFAは、ILC計画を継続的に支持するとともに、ILCを日本のイニシアチブによる国際プロジェクトとして、時宜を得て実現をすることを強く奨励しました。

この声明は、カナダ・オタワで11月6日から9日に開催された第12回ICFAセミナーの場で発表されたものです。

ICFA現委員長である、ヨアキム・ムニック ドイツ電子シンクロトロン研究所 素粒子物理・宇宙素粒子物理部長は、「世界の主要な素粒子物理学研究者の意見が、このように一致したことは非常に喜ばしいことです。素粒子物理学はヒッグス粒子の発見のような、世界の注目を集める目覚しい成果を上げてきました。次のステップは、より強力な加速器を用いて根源的な謎をより深く解明するためのさらに国際的な取り組みとなります。世界の科学者はこの心躍る未来に向け一致団結して取り組んでいきます」と述べています。

声明文全文(2017年11月8日)

ILCの「ヒッグス・ファクトリー」としての250ギガ電子ボルト運転に関する国際将来加速器委員会(ICFA)の声明

欧州合同原子核研究機関(CERN)の大型ハドロンコライダー(LHC)で2012年にヒッグス粒子が発見されたことは、近年の科学における最も重要なブレークスルーの1つであり、基礎物理学の大きな一歩と成りました。ヒッグス粒子を精密に研究することにより、物質とその相互作用の最も基本的な法則の理解がさらに深まるでしょう。

250ギガ電子ボルト(GeV)の重心系エネルギーで運用する国際リニアコライダー(ILC)は、ヒッグス粒子の精密測定により素晴らしい科学成果をもたらすでしょう。したがって、国際将来加速器委員会(ICFA)は、ILCを、LHCとそのアップグレード計画とは相補的な役割を果たす重要な科学プロジェクトと認識しています。

ICFAは、ILCのコスト削減に関するリニアコライダーコラボレーションの取り組みを歓迎しています。 これは、250 GeV加速器が、2013に発行した技術設計報告書(500 GeVの加速器)に比べて最大40%のコスト削減が可能であることを示しています。

ICFAは特に、リニアコライダーの高エネルギーへの拡張性を重視しており、250GeVを超えるエネルギー領域で行うことが可能となる追加の測定で、大きな発見の可能性があることに注目しています。

ICFAは、今回の委員会で示された、リニアコライダー計画推進委員会(LCB)の報告書の結論を支持しており、日本が、日本のイニシアチブによる国際プロジェクト1として、重心系エネルギー250GeVの「ヒッグス・ファクトリー」のILCを、時宜を得て実現することを強く奨励します。


※ICFAとは
国際将来加速器委員会(ICFA:International Committee for Future Accelerators)は高エネルギー物理研究に用いる加速器の建設と運用における国際協力の促進を目的に設立された組織。 高エネルギー物理研究に関与する地域の専門家から構成されており、現在の委員は16名。

以上KEKのHPから抜粋です。


ILCを日本でぜひやって下さいという公式なステートメントが発せられたのですから、やらないという選択肢はありませんね。大いにやりましょう!

英語の原文では、very strongly encourages Japan やら led by Japanese initiative というテンションが上がる文章が記されています。

ICFAによるステージング(距離短縮20km)の承認は研究者では最終的なものであり、ある意味日本へのILC計画の早期決定を促す最後通牒とも言えるかもしれません。

こうなればいよいよカウントダウン。これまでも自分なりに一生懸命活動してまいりましたが、これからも気合を入れて実現まで頑張ってまいります。県は研究者の受け入れ態勢など具体的なプランなど早急に検討に入らねばなりませんね。

一方、冷静に見なければならないのは、地元紙がトップであげておりますが、日本経済新聞などは一切記事になっておらないこと。これが国レベルの今の現実と受け止めなければなりません。

posted by 飯沢ただし at 17:32| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月17日

一歩進んだKEKの動き

私は以前からKEK(高エネルギー加速器研究機構)からILC通信というマガジンを送って頂いています。

今号は2016年度特別編集版で昨年度の取り組み内容であるとか、新ILCアソシエイト・ディレクターの道園真一郎氏の「なぜILCが必要なのですか?」というインタビュー記事が載っています。

そのマガジンと一緒に同封されていたのが下記の「ILC理解増進のための寄付金のお願い」文書が目を引きました。

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今までこういう主体的な動きはKEKとしてはなかったので驚いています。

KEK内にILC推進準備室が設置されて、より多くの国民に理解を深めるための活動資金を募るという趣旨であることは間違いないと思うのですが、こうした広く一般から寄付を募るということはILC実現に対してもうひと押しのアクションなのか、実現の手ごたえを感じているのでアクションをおこしたのか、ILCの実現に大きな関心のある岩手県民としては後者の方を勝手に想像して色めき立っているわけですが、果たして真意はどこに?

posted by 飯沢ただし at 11:43| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月15日

県議会ILC議連が国に要請活動!

昨日、ILC議連が文部科学省と国会議員への要請活動を行いました。
今回は市議会議長会と町村議会長にも声がけをして両会長も帯同しました。

岩手県議会ではILC実現を目的とした超党派の議員連盟「ILC建設実現議員連盟(ILC議連)」を結成しており、私は副会長の役職を務めております。

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文部科学省では戸谷一夫事務次官に対応頂きました。
文科省は現在内部的問題が表面化しており、なかなかこちらもイズい要請活動だったのですが、事務次官からは今後の対応方針等について説明がありました。

・有識者会議内に「体制およびマネージメントの在り方作業部会」が設置されたこと
・LCWSで明らかにされたコスト抑制策の浸透を期待したい

・トランプ政権のCO2削減等の地球環境政策に関心がないことは基礎科学にも及ばないか懸念する
・トランプ政権のDOE(Department of Energy)の下部ポストが未決定であり、基礎科学やILCに対して未知数であることの懸念

先の有識者会議の内容以上のものは発言がなく、かなりアメリカ新政権の動向に神経質になっているような感じでした。

国会のILC議連の会長、川村健夫衆議院議員を訪問しました。

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川村会長からは先のLCWSにて自身の「サイエンス ファースト」の基調講演の話で盛り上がった後に

五月の連休中に再度渡米してILC枠組みの確認をする。財務省周辺の理解が必要。これを払拭しないでぼやぼやしてると中国に先を越される可能性がある。研究者が示した初期投資抑制案をもう少し広める努力が必要。あと2年内には何とか決めるように努力したい、岩手の皆さんのこれまで以上のご協力もよろしくとのことです。お忙しい中ご丁寧なご対応を頂きました。

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最後はILC議連副会長の岩手2区選出の鈴木俊一衆議院議員を訪問。

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鈴木俊一代議士:トランプ政権に近い共和党シンクタンク、ハドソン研究所は基礎科学に理解あると聞く。悪くは対応しないのではないかという楽観論あり。九州との連携も考えなければならない。財務大臣(義弟)がなかなか決断に至らないので参った(苦笑)。

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三者ともそれぞれトーンは若干違いますが共通して言えるのは
振り出しまでにはいかないが、トランプ政権に変わったので仕切り直しの作業がけっこうかかる雰囲気ということです。

議会側も粘り強くこれからも要請活動が必要と強く感じました。
posted by 飯沢ただし at 00:46| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月24日

LCWS2016 REPORT VOL.3

政府の来年度の予算内示があり、ILC関連では1億1千万円が計上されました。新規に認められたものもあるようで一日も早い政府の正式決定が待たれます。

LCWSの最終日はILC衝突地点付近へのイクスカーション(現地視察)。
130人以上の研究者の方々が参加をされました。私もお呼びでないですが、説明資料がある大東町大原シミンセンターへ参上仕りました。

Coffe Bar が用意されて大好評!

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一関市、奥州市、気仙沼市の各々特産のお菓子も大好評!
用意されたものは全てなくなりました!特にどら焼きをはじめとした小豆ものが好まれたようです。

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3Dで地形の様子が分かります。ご案内役はお馴染み佐貫先生と吉岡先生。

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展示品では児童や生徒が書いたILCをテーマにした絵画に研究者の注目を引いていました。写真を撮る人多数!!

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現地視察は何度も行われていますが、これだけの大規模な視察は初めてではなかったかと思います。できれば地元の方々ともう少し触れ合う時間があっても良かったかもしれません。給仕のお手伝いをして頂いたのは大原英語会話クラブの方々でした。ありがとうございました。

今回の視察でより多くの研究者の方々も認識を深めて頂いたいい機会だったと思います。これからもこのような機会が増えそうなのでILC実現が現実味を帯びてきた暁には常設展示室も必要になるでしょう。
posted by 飯沢ただし at 01:10| 岩手 ☔| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月19日

LCWS2019 REPORT VOL.2

LCWSとは(Linea Collider Work Shop)の頭文字をとったもので毎年場所を変えて開催されています。今年は盛岡市を中心に開催されて大きな成果を生みました。

👀 国会議員の超党派で結成されている推進議連の川村会長から基調講演の中でILCは「Science First!」の姿勢で我が国が誘致実現しようとする意思表明が高く評価をされたこと。

👀 LCCからILC建築方針に「Staging」の考え方が初めて示され、初期投資で31km必要とされた延長距離を半分にするなど段階的に設備増強する方針により初期投資の建設コスト削減に大きく寄与するこ可能性が出てきたこと。

👀 岩手県民がILCに対して深い情熱をもっていることが多くの研究者に認識をされたこと。

大きくこの3点があげられると思います。とくにステージングの考え方は日本政府に決定を促す導火線的なメッセージだと私は感じました。そうなることを切に願っています。


LCWSの期間に合わせて県民集会も開かれました。
県民集会といっても結果集まったのは関係自治体の関係者がほとんででしたが。

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鈴木厚人県立大学学長から岩手の自然豊かな環境に合致した研究都市構想がこれからILC準備室で検討されることが話されました。上の図のようなコンセプトが一般県民にも示されて一日も早く共通の認識が熟成されることを期待します。
posted by 飯沢ただし at 02:00| 岩手 ☔| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月10日

LCWS2016 REPORT VOL.1

岩手県盛岡市で開催されたLCWS2016に参加した内容をレポートします。
2年前にSLACを視察訪問した折に意見交換をさせて頂いた科学者が4名も参加をされていました。とても嬉しく再会を果たしました。


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【2014年8月 SLAC 視察】


出席を頂いた研究者の方々、左から(敬称略)

⛳ Eduardo Marin Lacoma (physicist)
⛳ Thomas Markiewicz (physicist)
⛳ Norman Graf (senior research engineer)
  Nan Phinney (physicist)
⛳ Glen White (physicist)
  飯澤
  Takashi Maruyama (physicist)
  鈴木氏 (KEK)
  Janice L Nelson (physicist)
  Marco Oriunno (senior research engineer)

⛳の4名がLCWS2016にも参加しました。

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再会したメンバーが終結。
左から(敬称略)

⛳ Thomas Markiewicz (physicist)
  Micael peskin (Stanford Univ.Professor SLAC)
  飯澤
⛳ Norman Graf (senior research engineer)
⛳ Eduardo Marin Lacoma (physicist)

MR.Lacomaは現在はCERNで研究しているそうです。

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⛳ Glen White (physicist)

ILC計画が煮詰まってくれば、今後もお会いする機会があるでしょう。
posted by 飯沢ただし at 23:59| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月30日

ILC誘致で地域からの開国

昨日の日本経済新聞に、先般東北ILC準備室の室長になられた岩手県立大学学長の鈴木厚人氏の記事が掲載されました。

鈴木学長はILCを科学分野だけでなく「どこにもない、新たな国づくり」を提唱しています。

👀 研究者の居住地は一ヶ所にまとめない。空き家などを活用してばらばらに住んでもらい、地域コミュニティーの再生も狙う。

👀 地域産業への波及効果も積極的に推進する。
ILCの技術を活用して、輸送、医療、新素材、情報通信、環境へと促す。
エネルギー効率を改善し、自然エネルギーでILCを動かすことも目指す。すなわちグリーンILC。

👀 ILCの実現は日本が世界の物理学をリードし、貢献する。


このことは、おおよそ先の講演会でお話ししていた内容ですが、鈴木室長にはこれからもどんどん広報活動にご尽力頂いてILC実現による将来の可能性や効果の発信を期待しております。


というのも最近経産省の複数の要人とお話しする機会を得たのですが、まだまだ研究者レベルでの話の域を出ず、産業界にどれだけの波及が見込めるのかが明確なっていない。との指摘を受けました。省庁が違うと色々な考え方があるようで、まだまだ課題解決のハードルが高いことを実感したからです。

やはり、目指すは「グリーンILC」。本県も具体的な将来の構想を掲げて、多くの国民に同意を得る活動を活発化させる必要があります。


このことは実は私もこれまでも何度も言っていることなのですがね。
posted by 飯沢ただし at 09:32| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月16日

ILC建設実現に大きく動き出す!

先日、東北ILC推進協議会が新たに東北ILC準備室設置し、岩手県ではそれに呼応して岩手ILC連携室を開設するなど行政・経済界・研究者が一体となって建設実現に向けた動きがここにきて活発になってきました。

この動きを牽引しているのは県立大学学長(前KEK所長)の鈴木厚人学長や吉岡正和 岩手大学・東北大学客員教授などの研究者の方々と認識しています。

先日奥州市で行われたILCシンポジウム「ILC実現と地域社会の展望」は実に示唆に富んだ内容でした。
特にも基調講演された鈴木学長の「ILCと地方創生」はいままでにない具体的なILC実現で想定される科学技術の進歩の可能性を示してくれました。

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たとえば、
@現在の機能の1000倍の電子顕微鏡
Aレーザープラズマ加速器(3cmで1gev) PETの一部の放射線治療も可能になる
B加速器振動未臨界原子炉
C放射能廃棄物の半減期を短縮させる
D光合成を人工的に可能
など(急いでメモったので間違いがあるかもしれません)

そしILCの利用についてもGREEN ILCを目指す! エネルギーの回収、蓄積機能を開発し将来はILCを自然エネルギーで動かす。Smart Gridをさらに高めたLocal Micro Grid を達成する! そろそろILCに冠が必要ではないか→「自然と文化を共生するILC

ILCの意義に関しても「地域からの開国」→そのために機能分散型広域地域を目指し多企業参加ラボを創設。
ひいては科学による外交により日本のプレゼンスを高める。等々。

科学者の思考フィールドの広さと深さに驚きを得たと同時に、ようやくイメージが湧いてきた瞬間でもありました。後日あらためてこの内容についてお聞きをしたいものです。
posted by 飯沢ただし at 23:54| 岩手 ☔| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月27日

東北経済連合会(東経連)と意見交換

今日はバラク・オバマ合衆国大統領が初めて原爆投下地である広島市を訪問し、原爆の犠牲者に献花し、核兵器廃絶のスピーチをしたという戦後史上において歴史を刻む日となりました。明日、米国の報道機関がどのような内容で報道するかを見極めてから私の意見を申し上げたいと思います。


今日の午後は岩手県議会のILC推進議員連盟の役員で仙台市の東北経済連合会(東経連)を訪問し、ILC議連の取り組みの報告や今後実現に向けての意見交換をしてきました。東経連内には東北ILC推進協議会が設置されており、今や経済団体の枠を超えた実質的なILC実現のためのメジャーな牽引組織となっています。本県のILC推進室と東経連と共同で研究都市構想に着手するなど、私の予想以上に連携が図られていることを認識しました。

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【高橋 東経連会長を中心に記念撮影】


今回の意見交換で認識を新たにしたことや事実が明らかになったことは

1⃣ 新潟県を含めた東北7県でILCへの技術提供可能と思われる企業は700社相当と分析している。よって岩手と宮城のみがILCに関わっているという東北他県の印象を覆し、東北全体で取り組むよう国会議員はじめ各方面に働きかけることが必要である。東北全体でどれほどのメリットがあるのかを数値化することも必要。

2⃣ CERNでは民間企業への技術提供は許可されていないが、しっかりとした知財戦略を持っているE-comerceすなわち情報関連等などだけでも年間200兆円の経済効果を生み出している。ILCにおいてもそれに匹敵する効果が期待できる(非破壊的産業分野で)。それらの価値を共有することも必要。

私はILC議連の副会長という立場で出席しましたが、これまでの活動や実現に向けての私見を述べ、とにもかくにも実現に向けて互いに情報交換をしながら前へ進むことを強く訴えました。

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今回の訪問は短時間ではありましたが、実のあるものでありました。
東北各県にILC議連としても独自に協力要請をすることも必要と感じた次第です。
posted by 飯沢ただし at 23:54| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月30日

技術力が信頼の扉を開く

昨日、一関商工会議所大東地域運営協議会の新年会がありました。

新年会に先立ち講演会があり、奥州市前沢区の株式会社、千田精密工業の千田伏二夫社長様の講師で「地域で必要とされる企業を目指して」という標題で講演が始まりました。

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新興製作所勤務時代から独立に至るまでの苦労した体験やいろいろな方との出会い。
何より驚いたのは会社運営の方針。技術集団が会社を形成しているという考え方が基本で、ある程度のレベルに達した社員には迷わず独立を勧めるという考え方は凡庸な経営者にはできない発想でした。

千田精密工業の技術力はKEK(高エネルギー加速器研究機構)からも高く評価されており、ILCの技術部門の一部を任されているとお聞きしました。

本県からこのような高い技術を持っている会社が存在していることはとても頼もしく思います。次に続く挑戦者がより多く出現することを期待するものです。
posted by 飯沢ただし at 22:38| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月28日

ILCの実現を目指して〜東京宣言

先週の21日と22日にILCに関する重要な会議が相次いで開催されました。

まずは21日。
ILC計画を検証する文部科学省の有識者会議が開催され、初めて建設コストや経済波及効果を検証しました。

位置情報加速器施設建設費(労務費含む)が1兆1千億円程度。建設期間は10年。
うち加速器本体の土木建築(工事費)に1600億円。
 加速器本体(超伝導加速空洞など)に6709億円。
測定器関係経費のうち
測定器本体に766億円。
労務費に266億円。ここまでが建設費

位置情報年間運転経費は491億円
うち光熱費や保守費が390億円。労務費は年間850人を想定し101億円とした。
これらの経費には土地取得費やアクセス道路、海外研究者の生活環境整備費は含まれない。

メモILCによる国内への経済波及効果は20年間で4兆4606億円になると試算しました。

予想していたとおり建設費は当初8000億円とされていたものよりコスト高となり、経済波及効果は野村総研が試算していたものと大きくはかけ離れてはいませんでした。


そして22日。
東京大の伊藤国際学術研究センターなどでILC東京イベントが開催されました。
リニアコライダーコラボレーション(LCC)とアジア・リニアコライダーワークショップ(ALCW2015)に参加してる世界の研究者が
東京宣言(Statement on "Towards the realistation of tne International Linear Collider")
を発表しました。

宣言は3つのパラグラフから構成しており
1)ILCでの研究はは他の研究に置き換えることは出来ない無二のものであり、必要不可欠なものである。科学者はILCの建設とそこでの研究を熱望している。

2)ILCが技術的に実現可能であり、建設可能な状況となっている。ILC計画は各国政府が関与し計画実施に向けた決断へ進む段階と来ている。日本政府がILCプロジェクトについて評価が行われていることを高く評価する。

3)ILCはLHCと同規模の最大規模の科学プロジェクトである。ILCにの実現には各国間での費用や技術提携での粉炭を行う国際的な仕組みの構築が必要である。各国政府間、財政当局間の協議を促進し、早急に目標を達成するように努力する。

と強調しました。

いよいよゴーサインに向けた動きを加速させる内容で、なおかつ日本での建設を大いに期待していると感じました。国際協力による詰めの段階に入りつつあると推察します。連休中には米国議会や欧州への期間への国会議員の働きかけも予定されているとのことで、実のある成果を期待します。
posted by 飯沢ただし at 22:48| 岩手 | Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月08日

「布きれ一枚の価値もない」

久々の更新です。
新年度に入りいきなり花粉症のスイッチが入ってしまい、体調不良です。まいりました。

4日に開催されたPSG主催の「ILC講演会」とても内容があり、とても示唆に富んだ講演でした。
記憶が飛ばないうちにここに記しておきます。

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石川先生は語り口はとても上品でソフトでしたが、内容はかなり厳しいものがありました。
当日初めて知ったのですが、石川先生は立地評価会議のメンバーでもあり、社会環境比較の担当だったとのことです。しかし脊振と北上を比較する上でのクリエイティブな資料が十分とは言えず、難儀したこともコメントされていました。

後藤新平の大風呂敷にたとえて、標題の「布きれ一枚にもならない」代物だったと。

それほどこの北上流域には歴史・文化・地域コミニティ、広域に広がる可能性(脊振にはない)があるのに、そのポテンシャルを生かしたグランドデザインが出てこないのか。もっと大胆にやりなさい。

と私は受け取りました。

一関から摺沢の移動中にも車内から見える景色を見て広葉樹と針葉樹のバランスの良さが保たれている地域と評価されていたそうで、なおさら早急な自らの力によるグランドデザインの策定が急がれます。

吉岡先生はガン治療のお話に特化という今回の予定でしたが、石川先生の講演を受けて筑波研究都市の成り立ちや教訓例を判りやすく示して頂きました。この話のリレーは阿吽の呼吸ともいうべきもので2部構成にした意義がとても深まりました。吉岡先生ありがとうございます。

また、地域特産物である林産物をぜひともILCの研究都市構造物に積極的に利用すべきだとの意見も頂きました。課題と考えていた大構造物にした場合の木材と木材との接合部の技術的な課題も山形県内の企業の技術でクリアになったとの話で、先生には多角的にILCに関して考察をされておられていて、いつもながらひとつひとつのお話が触発されるものばかりです。今回で大東での講演も3回目になるので「今日は難しいILCの中身については話をしませんから・・・」と聴衆を和ませて手慣れたものです。

これからも正しい情報の発信に努めてまいりますのでどうぞよろしくお願い致します。

最後にご協力を頂いたスタッフの皆様大変ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
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2015年03月26日

4月4日(土)にILC講演会(室蓬ホール)が開催されます。

一般社団法人 国際経済政策調査会(PSG)主催による
「ILC(国際リニアコリダー)」講演会
が来る4月4日(土)にJR大船渡線摺沢駅隣接の室蓬ホールで開催されます。

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【2013年9月1日に室蓬ホール開催された前回のILC講演会】

今回の講演のテーマは二つ。
石川幹子先生の「地方創生とILC」、吉岡正和先生の「加速器産業とがん治療革命」です。室蓬ホールでのILC講演会は4回目。回を重ねるごとにバージョンアップしていきます。皆様のご来場をお持ち申し上げます。


日 時 : 平成27年4月4日〈土〉 受付 午後1時 〜
講演 午後1時30分〜4時10分

場 所 : 大東コミュニティーセンター「室蓬ホール」
岩手県一関市大東町摺沢字街道下25−3
電話 0191-75-2229

第 一 部  : 1時30分〜2時45分
講師: 中央大学 理工学部 人間総合理工学科 教授
    東京大学名誉教授 農学博士 石川 幹子 氏
演題:「地方創生と国際リニアコライダー」
〜 伝統と豊かな自然がはぐくんだ文化を磨く 〜

第 二 部 : 2時55分〜4時10分
講師: 大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構 名誉教授
    東北大学・岩手大学客員教授 理学博士 吉岡 正和 氏
演題:「加速器産業とがん治療革命」

コーディネーター: PSG参与 飯澤 匡〈いいざわ ただし〉

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2014年12月01日

4度目のKEK(高エネ研)視察

強行軍で昨日に土浦入り、本日、つくば市にあるKEK(高エネルギー加速器研究機構)へ視察に行ってきました。今回は地元の商工関係者のメンバーで構成されている「水晶会」の企画視察です。

視察箇所は、前回に宮城県議団と一緒に行った行程とほぼ同じ。
ILC関連でKEKが専門的に担っている部門を中心で、先端加速器試験施設(ATF)と超伝導リニアック試験施設(STF)の2カ所を研究者の先生に直に説明をもらいました。

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ILCに直接関係ある施設だけに、見学者は食いつくように説明を聞いていました。

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見学箇所は前回と同じといったものの、約一年前と比べて確実に研究の成果は上がっており、すぐにでもILCへの設置が可能と思われるほどの充実ぶりです。

私だけ盛岡でのイベント参加のために新幹線で戻りましたが、同じ新幹線で吉岡先生と偶然に遭遇。
来年の4月にPSG主催でILCの勉強会を大東町で行う予定ですので、日頃の感謝と併せてよろしくお伝えしてきました。
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2014年11月30日

ILC実現に向けた取り組みが厚みを増してきた!

一関商工会議所 大東運営協議会ではILC研究会を今年の2月に設立しましたが、先般、KEK(高エネ研)広報室の高橋理佳先生と 藤本順平先生を講師としてお招きしてILCの勉強会が行われました。

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高橋先生からは2月にLCCコミニュケーターの科学者がILC建設候補地である北上高地周辺を視察した時の様子と今後住民が考えておく必要な事項などを的確に示して頂きました。

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藤本先生からは「霧箱」(Cloud Chamber)と言われる実験装置を参加者全員で用いて、放射線の飛跡を見る実験をしながら、素粒子実験の有用性について過去から未来にわたり分かりやすく説明されました。

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お二人はペアを組んで各地で広報活動を通じながら、ILCの意義や現状の課題を実に分かりやすく説明されています。このような取り組みをKEKで積極的に行っていることは機運の醸成に大きく役に立っていると思います。

また、先週上京の折に、増田寛也元総務大臣を訪問し、ILCの現況についてご教示を頂きました。
・消費税10%を先延ばしした政府判断の時点から財務省の全体予算枠の締め付けがかなり厳しくなっていること
・ILC建設に係る費用捻出にはいろいろな案が具体的に検討はされているが、まだ検討段階であること

まだまだ政府レベルでは各方面の合意に基づいたプロジェクトのゴーサインはすぐには出る雰囲気ではない模様です。先に安倍総理が来県した折に、地元紙のインタビューでも費用の確保について課題であることを明確に上げておりました。障壁はあるでしょうが、何とか突破してもらいたいものです。

明後日は地元の有志の団体で私自身4度目のKEK視察に参ります。
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2014年09月25日

SLAC視察〜50年の歴史から未来へC

Marc C Ross博士との意見交換。
Ross博士は「 Project Manager for the Global Design Effort 」
国際加速器のプロジェクトマネージャーとしてILC計画にも携わっており、日本にも頻繁に足を運んでおられる方です。

SLACの民間活用の状況ととILCの将来展望について主に伺いました。

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・SLACにおける民間活用について

SLACの周辺では加速器の実験を通じてソフトウエァ、エレクトロニクス、レーダー等民間企業の技術が進歩した。特にシリコンバレーには加速器技術を産業化した例として、粒子線を利用したガン治療装置を開発販売するVarian Medical Systemsの本社がある。また、日本おける加速器技術の産業化については(株)東芝京浜事業所が発展させた超伝導技術や東京電解(株)の超伝導空洞用ニオビウムがあり、これはILCでの活用が期待される。

・ILC実験終了後の施設活用について

SLACでは高エネルギー実験として使用してきた直線加速器を、物質構造科学(ナノテクノロジーやバイオテクノロジー等)のための放射光加速器に転用を進めている(LCLS-IIプロジェクト)。SLACでは直線加速器を高エネルギー物理学用で40年、物質構造科学用で40年と合わせて80年使える施設を目指している。現在SLACは物質構造科学の研究者が所長に就任し、第二のフェイズに入っている。将来の放射光施設はSpring-8(兵庫県にある円形加速器)のような円形よりもエネルギーロスの少ない線形に取って代わる予定であるが、まだ開発段階である。
ILCについても高エネルギー実験が終了した後は、物質構造科学用の施設へ転用の可能性は十分にある。

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【テーブルの日本茶はKEKの鈴木さんが特別に用意してくれたもの】


SLACは初期の目的が達成された後も、連邦政府のエネルギー省が施設を有効活用するために研究目的を時のニーズと国家戦略に合わせながら多様に変化させていることを実感できました。CERNでは民間への活用を目的から除外しているために純粋な研究サイトとなっており、加速器を巨大化して高エネルギーにしていく方向にありますが、SLACは規模は小さいながらも柔軟に対応していることが見て取れます。

ILCによる地域の研究都市形成の進む方向はSLACの方が手本になるのではないかと感じました。それはシリコンバレーがいまだに世界に名だたるリーディング産業群になっているのが証拠です。

今回の視察は短い時間でしたが、ILC実現と地域の環境整備に何が必要か再認識した視察となりました。
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2014年09月24日

SLAC視察〜50年の歴史から未来へB

研究者の方々と懇談後に施設見学です。
案内は Janie L Nelson博士とGlen White博士にして頂きました。

まずは通行証を頂き、(共産圏の国々への渡航歴を聞かれました。)スタートです。

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途中で暑くなり上着を脱いだ後に、通行証を紛失するという失態をしてしまいました。(すぐに見つかりましたが、焦りました・・・)

まずは1962年に建設された線型粒子加速器。当時は世界で最も直線で長大な建設物だったそうです。
奥行きの深さが判るでしょうか? 地下ではなく地上にあります。

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2カ所目はLCLSと呼ばれている実験ラボへ

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LCLS(Linac Coherent Light Source)呼ばれる装置はの持つX線レーザーはかつてない精度で物質の構造を明らかにすることが可能で、民間へのデータ解析も提供しています。

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民間の研究用途に合わせて加速器も分岐をしています。

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現在はLCLSUという次の段階へ進行中とか。

これらの施設で見られることは、すなわち、
米国は「高エネルギー物理」に対する立ち位置の変化があり、高エネルギー物理の全ての面で世界を牽引するよりも、グローバルな研究コミニティーで役割分担をはっきりさせ、その中で米国の得意分野に注力する「研究のグローバル化」へ方針転換した。(ILC通信より抜粋)


このことがよく体現できた施設研修となりました。

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おまけ画像:日本では見られない鳥の巣がありました。
posted by 飯沢ただし at 00:49| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月22日

SLAC視察〜番外編

SLACを視察する前にスタンフォード大を見学して、ランチは大学に隣接しているパロアルト市内で鈴木さんのご案内する店に行きました。

パロアルト市はシリコンバレーの北端に位置し、ヒューレットパッカート社の本社がある市でも知られ、とても清潔な町でした。

店はいつかは行きたいと思っていたアメリカンダイナーの典型的な店。
ジュークボックスは定番で備えてあります。

ダイナーは映画「レインマン」や「アメリカングラフィティ」「バックトゥザフューチャー」等、数々の映画のシーンで使われ、アメリカの食生活を語る上で必要不可欠な存在と私は勝手に思っております。

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【KEKから派遣されている鈴木さん、大変お世話になりました。】


私のオーダーしたのは定番のハンバーガー。フレンチフライの量が半端ではありません。結局、この私でも量が多すぎて食べきれませんでした。

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アメリカの一般的なレストランは量で勝負するところがあって、その分食べきれない分は家に持ち帰りが可となっているのは主婦にとってはありがたいと思います。日本ではパーティとかでは見かけますがレストレンではなかなか見かけないですね。

腹ごしらえをバッチリして視察へと向かったのでありました。
posted by 飯沢ただし at 23:02| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月21日

SLAC視察〜50年の歴史から未来へA

SLACの施設見学の前に、研究者の方々とILCに関して、ILCへの期待や国際科学都市として必要と思われる機能について懇談しました。

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出席を頂いた研究者の方々、左から(敬称略)

三日月Eduardo Marin Lacoma (physicist)
位置情報Thomas Markiewicz (physicist)
三日月Norman Graf (senior research engineer)
三日月Nan Phinney (physicist)
位置情報Glen White (physicist)
犬飯澤
三日月Takashi Maruyama (physicist)
猫鈴木氏 (KEK)
三日月Janice L Nelson (physicist)
位置情報Marco Oriunno (senior research engineer)

位置情報の方は2週間後に一関市で開催されたMDI-CFSのミーテイングにも参加をされています。

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ろくな私の自己紹介をしなかったせいで、女性のNan Phinney さんから「あなたは一体何者か?」とガツーンと最初に一発喰らいましたが、彼女は懇談中には私が聞き取れていないと思われる他の研究者の発言を判りやすく解説して頂いた優しい方でした。

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・ILCのや研究成果や安全性について

iモードILCはあくまでも科学技術の応用を目指すものであり、社会に還元すべきものである。
iモード加速器に関してはスイッチを切って電気を止めれば装置もすぐに止まるものである。日常の安全管理さえしっかりしておけば問題ない。

・国際科学都市として必要な機能

ビルインターナショナルスクール
バス公共のバスや鉄道
ブティック配偶者の働き場所
携帯電話配偶者のためのサービス(コインランドリー、食料品店、日本語学校)
ホテルホテル
ひらめき質のいいカフェテリア(特にコーヒーが美味くなくてはいけない!)
新幹線旅行案内所、旅行代理店
ゴルフ娯楽施設
ひらめきクラブ(地域の住民と交流できるようなもの)
アート芸術とコンサート

リラックスした雰囲気の中で思いつくものを挙げてもらいました。特に「コーヒーが不味いところには誰も行かないよ」と強調されていましたわーい(嬉しい顔)

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・研究者が研究に専念できる環境を求めるサービス
以下のサービスをワンストップサービス

・日本の行政機関との仲介
・家族のビザサポート
・家族の就業の斡旋
・運転免許
・自動車の登録
・通信(固定電話、テレビ、インターネット)
・税務処理
・健康保険
・住居のレンタル(手続き)
・銀行(ATMサービス、外国人向けの銀行口座開設)

一昨年に、CERNで日本人研究者の方々と懇談した内容とほぼ似たような内容ですが、認識を強くしたのはワンストップサービスを充実させるためには地元自治体の職員の人材育成をかなりやらなければならないこと。

今の時点では一関市や奥州市は県を仲介しながら、自分の守備範囲のことをやってれば何とか済むのでしょうけど、やはり自治体の力を相当引き上げないと研究者が必要とされるものはスムーズに解決しないでしょう。

終始リラックスした雰囲気で懇談は終了しました。
研究者はワールドワイドで仕事をされていて(当たり前ですが)ILCに関しては早く動き出すことを希望されておりましたし、北上高地が唯一の候補地であることも浸透されている様子でした。
posted by 飯沢ただし at 23:22| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月12日

SLAC視察〜50年の歴史から未来へ@

大変ご無沙汰をしておりました。
渡米から帰国後に閉会中の常任委員会、北海道への農業視察、敬老会、地区民運動会、矢継早に議会日程と視察と諸行事が続きブログの更新がままなりませんでした。
今日から通常モードで更新してまいります。
さて、予告をしておりましたSLAC視察の内容を本日からしてまいりたいと思います。

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今回の視察の目的はズバリ、SLACの辿った歴史を調査しつつ、現在も民間活用を積極的に行い(CERNが商用目的が許されない)、研究施設を現在も活用している様子を知ること。

今回の視察もCERN視察と同様にKEKの職員の方にお世話を頂きました。
SLACには鈴木さんがKEKから派遣され、SLACとシカゴのフェルミ研究所を頻繁に往復されているとお聞きしました。

SLACは、正式には SLAC National Accelerator Laboratory(SLAC国立加速器研究所)といい、1962年にスタンフォード大学によりカリフォルニア州メンローパークに設立された国立(連邦政府)の研究所になります。
電子の直線加速器によって高エネルギー物理学を中心とした実験を行っています。現在も合衆国のエネルギー省が所有し、同省との契約のもとスタンフォード大学が運営する形態をとっています。この直線加速器を活用して米国からノーベル賞の受賞者も輩出し、研究成果が世界の多くの研究者に触発を与え、我が国のKEK設立へのスプリングボードにもなりました。

地図にあるようにSLAC周辺は世界に名だたるシリコンバレーが取りまいています。

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SLAC視察の前にスタンフォード大学のキャンパスも視察させてもらいました。大学は夏休み中でしたが、オープンキャンパス開催中で多くの高校生が来ていました。

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広大なキャンパス、授業料も破格で年間日本円で400万円也とか、もちろん優秀な学生は優遇措置があります。

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KEKの鈴木さんと

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カリフォルニアに突如として屹立する古風な建築物はとても印象が強く残ります。

私がSLAC視察をする前日に茨城県の日立一高(スーパーサイエンス高校として認定されている)が視察をされたようで、海外サイエンスセミナーと称してここまでやっているとは驚きました。事前研修として学校と近い吉岡先生が手掛けたJ−PARKも見学しているようです。
このようにILCが実現すれば学校も多方面で触発されるということです。

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研究室棟で説明と意見交換をしましたが、新しい棟でとても快適そうでした。実は最近までトレーラーハウスを繋げた質素なものだったそうです。
また、研究所周辺にはスカンクがよく出没するとか。
posted by 飯沢ただし at 02:38| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月28日

ILC関連の国際会議が目白押し

昨日から一関市で開催された会議は、相次いで奥州市でも開催されるILCの装置や設備配置を検討する三つの国際研究者グループによるものだそうです。

9月4日から6日まで一関図書館で開かれる「MDI−CFS」と呼ばれるチームの会議では、今回私がSLACでお会いして意見交換をした研究者も複数来県するようです。昨年の候補地決定から1年を経過して、いよいよ角方面で動き出してきました。

SLAC視察では、Dr国際加速器のプロジェクトマネージャーとしてILC計画に携わっておられる Dr.Marc Ross氏にもSLACの歴史と現状、ILCへの期待についてご教示頂きました。

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追って視察の内容は報告してまいります。
posted by 飯沢ただし at 06:38| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月18日

今日からSLACを視察

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突然ですが、今日から約一週間の日程でKEKの吉岡先生のご配慮により、アメリカのカリフォルニア州、スタンフォード大キャンパス内にある直線加速器SLACを視察に行ってまいります。

SLACは1962年に開設し、50年を超える歴史をもっています。現在は民間活用もされて応用範囲が広く活用されています。ILCが研究目的を終了したらどうするのかというよくある問いに十分に応えられるものがSLACにはあると確信しての視察です。

施設見学のほかに若手の研究者とも懇談の機会がありますので、一昨年のCERN視察同様のILC誘致実現に向けた実のある視察にしたいと張り切っております。帰国後にこのブログで視察の報告をしますので楽しみにして下さい。
posted by 飯沢ただし at 03:19| 岩手 🌁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月29日

東北インターナショナルスクール(TIS)を視察

ILCが実現したら現地に必要不可欠なのが「インターナショナルスクール」。

そういった問題意識を持って東北で唯一の仙台市にある、学校法人南光学園が運営する東北インターナショナルスクール(TIS)へ常任委員会視察で行ってきました。

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南光学園は東北高等学校を経営していて、TISも学園のキャンパス内にあります。
副校長のニコラス・シャーマー氏と事務局長の櫻井亮太郎氏から説明を受けました。

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国際的な学校における終了資格としては、国際バカロレア(International Baccalaureate)が有名ですがTISではWASC(西アメリカ大学基準協会)の認定を得ており、高等科を卒業するとWASCで指定を受けた大学を受験することが可能となります。(国際バカロレアの認定を受けると終了すれば認定された大学の進学が自動的に可能となり、この認定を得ることはハードルが高いことが判ります。)

TISの児童生徒数は現在90名ほど。国籍も多彩。保護者の職業は大学関係者、パイロット、楽天やベガルタの関係者、エンジニアなど。

グローバル化の影響を受けて現在行っているサマースクールでは多くの日本人の入校希望者がいるそうです。

教師の応募はネット社会発展の恩恵で大勢来るそうなのですが、安定した質の確保にはご苦労をされているようです。

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インターナショナルスクールは英語を教える学校ではなく、英語を使って学習する学校。そういう意味においては学校の礎をなす基本思想が重要であること教えられました。ということはすなわち、一朝一夕では学校はできないということを意味しています。

国内にはインターナショナルスクールが数多くありますから、これから視察等を通じてより多くのケーススタディに触れて、理解を深めていきたいと考えています。
posted by 飯沢ただし at 01:40| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月29日

ILC岩手県民集会

ILC推進協が主催する「公開ILC講演会(岩手県民集会)」が26日に岩手県民会館で開催され、参加をしてきました。

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「岩手の未来をどう拓く」というテーマのもと
村山 斉(ひとし)氏、駒宮 幸男氏、山下 了(さとる)氏の3名の著名な研究者の方々による大相撲千秋楽三役揃い踏みに匹敵する贅沢な勉強会です。私にとって素粒子の世界への誘っていただいたのは村山氏、駒宮氏の著書からでした。

三氏の講演はそれぞれにタイムリーな話題と分かりやすさであらためて勉強させて頂きました。
特に山下氏の講演の聴講ははかれこれ5回以上になりますが、その都度内容がブラッシュアップされていて、多忙な時を過ごされているにも拘らず、内容が一度となく同じ内容でないことに驚きです。

その中で私が印象に残った言葉は駒宮氏から

「日本は今、おもてなしとアニメでも世界の注目を浴びているが、それらだけでは食っていけない!」

どこぞの首長さんが推進しているマンガ政策が頭をよぎりました。

ILCを軸にした国際里山文化広域圏

先の日本学術会議主催のフォーラムで東京大学の教授が提唱した表現のようで、後日その内容を調査したいと思っておりますが、まさに私が既存の一次産業の底上げを含んだ地域の底上げをILCと共に21世紀環境の世紀に相応しい国際文化科学研究都市の創設の考え方を言い表していると、ぐぐっとアドレナリンがこの言葉を聞いた瞬間にわいてきました。

ILCの実現に向けて山下氏からは地域づくりの提案をどんどん発信することが必要との提案があり、この課題認識は以前からも私も感じていることであり、県や市にも働きかけて市民レベルでのワークションプの開催等への実現を図っていきたいと思います。


講習会の後、場所を移して講師を交えた懇親会も開催されましたが、締めの発声の指名を受けた駒宮氏がいたく今回のイベントに感激されたようで笑顔が絶えなかったのが印象的でした。


すでにILCの国際設計チームは北上高地に合わせた設計を始めたとの報告もあり、我々は自信をもってプロジェクトの推進にまい進していかねばと気持ちを新たにした県民集会でした。
posted by 飯沢ただし at 01:14| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月25日

「CERN視察を通じてILCを考える」

一関商工会議所 大東運営協議会ではILC研究会を協議会内に立ち上げ、昨日設立セレモニーがありました。大東地域は日々実現の期待が高まるILCの観測地点の中心地だけに今後の活動が期待されます。

ILC研究会の委員長に、私の同級生の小原玉義 氏が就任しました。

ILC研究会には3つの勉強グループが設置され、
「加速器・素粒子」「建設・技術」「国際交流検討」の3つです。

私も、設立された研究会の3つの部会の内、建設・技術部会に所属することになりました。出来る限りの情報を提供して研究会の目的達成のために頑張りたいと思います。

「CERN(セルン)視察を通じてILCを考える」
の内容で新春講演会、1時間の講演を依頼されており、緊張のうちに発表をさせて頂きました。

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ILCが実現し、国際研究都市(地域)が形成されるにあたり「決して地域の人たちが背伸びする必要がないこと」「地域にあるものを磨くことが大事」ということをうまく伝えたかったのですが、はたしてどうだったでしょうか。

そして、明日は代表質問。もちろんILCについても提案を交えて質問致します。

テレビ放映はテレビ岩手で午後2時から放映開始。私の放映は午後3時ちょっと前位になりそうです。
ぜひご覧いただきたいと思います。
posted by 飯沢ただし at 00:00| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月21日

国会のILC議連でも動きが加速中

国家予算として初めて計上されたILC計画。
国会議員で構成されているILC推進議連でも動きが加速しているようです。

知り合いの国会議員関係者からの情報では、国内候補地が研究者によって決定されているにも関わらず脊振サイトでは異論があることに対して今月中に文科省のオブザーブの下に、研究者と専門家で建設的に内容を詰めることとされているようです。すでに決定されている北上サイトとしては蒸し返しのような作業に一見すると思えますが、議連としては研究者が決定したことを尊重することに対してブレてはおらず、早期に我が国のプロジェクトとしての基礎固めをしたいとの意思が感じられるとのことです。国内でグズグズしている問題は一刻も早くクリアにしておく必要を考えれば、これらの作業も避けて通れないのかもしれません。

また、議連だけでなく実務的に水面下で動いているようで、実現に向けた動きは予算の計上とともに針が動き出しているようです。

地元自治体としても、これらの情報を的確にとらえて、対応を確実に行う必要があります。
posted by 飯沢ただし at 23:55| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月04日

必見!!国会ILC議連にて 保利耕輔 先生の発言

8月23日の候補地発表後に研究者代表と国会のILC議連のメンバーとで質疑が交わされましたが、
元 文部科学大臣で佐賀県選出の保利耕輔先生の発言を紹介します。

信用できるマスコミの方にお願いして入手した内容(抜粋)です。

ぜひともぜひとも一読下さい。

今日、ILCのサイトの選定について決定的なお話をいただいた。これは随分ご苦労があったと思いますので高く評価したい。
ILCを日本に導入するためにわれわれは努力しないといけない。
それは学術会議でも日本に導入するという方向で物事を少し考えてほしい。世界のためでもあるし、
今後の世界中の科学技術の進展に貢献する意味が非常に大きい。


ぜひ日本に導入するということを主眼にしてほしい。何か問題があるからやめるという方向は議連としても許せないだろうと思う。せっかくここまできた。
お金は確かにかかるが工夫をすれば出てくると思う。その点はわれわれも努力していきたい。

北上山地にサイトを決めたということなので、そちらの協力態勢をどうつくるかだ。北上山地に決まったが用地買収でとまどってどうにもならないなどの事態がおこらないようにしないといけない。むしろ学者の皆さんというよりもわれわれ応援団がしっかり考えておかなければならない。地元の協力態勢をしっかり構築していくことを東北地方が一体となって頑張ってほしいし、われわれも応援をしっかりやる。

ILCは国際的な会議を経て日本誘致決まるので国際的な動きが今後どうなるのかについては情報が必要だ。日本がどういう役割を果たしていくのか、国際的にどう話していくのかをしっかり整理していってほしい。

それは外務省の仕事だ。まだやるかやらないかわからないので動けませんではなく、やはりあれだけの大きなプロジェクトなのでこれを今から勉強しておいてください。これからの協力態勢、日本にILCという大プロジェクトもってくることに議連としても集中してやりたい。学者の人たちが決めたことを了とし、高く評価したい。



保利先生のこの発言が会の締めの発言となったそうです。

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どうですか。皆さん。こういう政治家が日本の未来を創っていくのだと思いませんか。
参考までに保利先生は佐賀県選出の代議士です。
学者の結論をリスペクトし、大義を踏まえた建設的かつ説得力ある意見です。

私は心から感銘を受けました。
posted by 飯沢ただし at 00:17| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月03日

ILC講演会in一関市大東町 Vol.3

1日に候補地決定後の初のILC講演会が大東町で開催されました。 
大東町の室蓬ホールで開催されるのは今回で3回目になります。

用意した演題は「東北ILCへ」でしたが、吉岡先生は若者たちへのメッセージというサブタイトルを特別につけた内容でした。
 
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今回のKEK・吉岡名誉教授のお話の肝は
「候補地に選定されたことに安心してじっとしていても何も起こらない。ネットワークづくりなど攻めの姿勢で取り組むことが必要。」

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選定された北上高地が、地質、交通、気候、生活、文化の面にいかに優れているかを熱く語られました。
いかにILCによる波及効果が絶大であるか、自ら取り組んでおられる課題を事例にされて、後に続く若人への期待を強く述べられました。


公演前に吉岡先生と懇談の中で以下のやりとりがありました。
「大規模公共工事に依存した社会に回帰するという理由で反対する方もいるようだ。」という話題になり、「人口のピークが急激に下がり始めた今、自然を破壊するという理由で反対論陣を張る方に問いたい。仮に何も起こさなければ自然は確かに維持はされるが、人がいなくなった地域社会がどうなるのかは明らか。子どもたちに希望ある未来を残すためにILCというチャンスがあるのだから、それを軸として攻めの地域づくりをするべきだ。」

「知らないうちに話が進んでいる。」「環境破壊が心配だ。」

私もよく耳にする話ですが、心配ならばしっかりと情報を収集して勉強して欲しいと私も思うし、そのためにこのような講演会や勉強会を実施しているのですから、ぜひ勉強会に参加して根拠ある反対論陣を張って欲しいと思います。
posted by 飯沢ただし at 14:55| 岩手 ☁| Comment(2) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月31日

国内候補地決定後、初のILC勉強会が開催されます!

国際経済政策調査会(PSG)主催によるILC講演会が開催されます。

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【昨年、開催されたILC講演会 講師は山下 了 先生】


日 時: 9月1日(日) 13時30分〜15時まで
場 所: 室蓬(しっぽう)ホール(一関市大東町摺沢 JR大船渡線摺沢駅隣接)

講 師: 高エネルギー加速器研究機構(KEK)名誉教授
     吉岡 正和 先生 
演 題: 東北ILCの実現


コーディネーターは飯澤 匡が務めます。

大東町におけるILC勉強会は今回で3回目。
吉岡先生は3年前に開催された第一回に続いて2回目になります。

主催者である国際経済政策調査会とは椎名素夫先生が政界入りする前から創設した団体で、ILCに関する研究会を1999年立ち上げ、勉強会を70回以上にわたり主管しています。詳細については下のリンクを参照下さい。

胆江日日新聞ILCニュースの記事

国内候補地地が北上高地と決定した後に初めて開催される講演会であり、これからの展望について情報を共有できる機会としたいと思います。国内候補地が決まるまで吉岡先生がこれまで講演会で封印してきたこと等、講演の内容には期待できるものがあるかも?

告知が直前になりましたが、ご来場をお待ち申し上げます。
posted by 飯沢ただし at 20:49| 岩手 ☔| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月27日

80年代にアメリカ合衆国で大型加速器計画が存在した

今後、日本政府がILCを正式決定するかどうかが課題です。
建設費と運営費をどのように賄うのかが直接的な課題となっており、今後行われる予定である政府間協議が重要な局面になります。

さて、決して話の腰を折る目的ではありませんが、過去に大型プロジェクトが頓挫した事実をILC実現のために教訓として認識しておくためにSSC(Superconducting Super Collider)について知っておく必要がありますので紹介します。

世界最大の加速器は、スイス・ジュネーブ郊外にフランスとの国境をまたいで設置されているCERN(欧州原子核研究機構)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)です。全周 27km を誇り、今も多くの研究が行われ、昨年の7月にはヒッグス粒子が発見されています。

しかし、アメリカのテキサス州にはそれを上回る大型加速器の建設計画があり、実際にこの建設計画は着工にまで至っていました。
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1980年代中頃、アメリカは世界最大の粒子加速器の建設を目論んでいました。
その名も「超伝導超大型加速器(SSC)」です。

リング周長約86.6kmという空前の規模であり、当初44億ドルが資金として投入されることが決まり、1991年にはテキサス州にて建設が始まりました。

しかし、1993年には建設計画の試算が120億ドルを超える事態になったのです。この時アメリカ政府は同時に国際宇宙ステーション(ISS)の予算の工面に苦悩しており、SSCとISSのどちらかを諦めざるを得ませんでした。クリントン政権下時代に結局議会によってISSの方に軍配が上がり、SSCの建設は頓挫する結果になったのです。

計画が中止された時点で、既に22.5kmもの長さのトンネルが掘られており、20億ドルの予算を失っていました。

どうにかしてこの施設を売却できないかと様々な試みがありましたが、結局どれもうまく行かず、施設と長大な地下トンネルは今も放棄されたまま残っています。


世界最大の大型加速器は廃止された

私が昨年秋にCERNを訪問した際に、ご案内を頂いた近藤名誉教授は、このSSC計画に関わっておられたそうで、当時日本からの資金援助計画も存在したそうです。

ただ、ILCとSSCの比較において決定的に異なるのは、アメリカは一国単独でSSC計画を進めようとしたのに対してILCは国際機関で進められる形態であることです。

すでに、今年の2月に世界のリニアコライダー活動を率いる新組織LCCが正式発足をしており、ILCともう一つの加速器CLICをひとつにまとめ、独自に研究開発を進めていた研究グループが協力体制を組んでいます。LCCのディレクターは先の国内候補地選定発表の際にコメントを寄せたリン・エバンス氏です。

CERNがLHC等の加速器を使用して50年以上にわたり研究を継続可能にした大きな要因は、CERNの加盟国が応分負担を約束したことにあり、ILCに正式決定に関しても国際機構が、極東に位置する加速器の運用に応分負担を確実に担保できるかどうかが焦点となりそうです。

中途で頓挫したSSCと同様なことはがILCで起こる可能性は極めて考えられませんが、ILC計画についての進行管理は住民との共通理解の下に確実に行われる必要があります。
posted by 飯沢ただし at 23:46| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月23日

ILC国内候補地は『北上サイト』に決定!



国際プロジェクトであるILCを日本に呼び込むためには、早期の国内候補地選定が必要であったが、本日、研究者で組織される「立地評価会議」は、
ILC国内候補地として、北上サイトを最適とする評価を公表した。
それも「立地評価会議」のメンバー8人の委員の満場一致での決定である。

ILC戦略会議が本日プレス用にリリースした評価結果を読むと
北上サイトは、国際的に要請されている50kmの直線ルートを確保する上で、許認可、施工および運用上のリスク、工期・コストなど技術的観点からの確実性において、大きく優位であると結論された。とある。

当初から活断層との距離やアクセストンネルの長さ、排水処理によるコスト比較が脊振サイトとは大きく優位性があるとされていたが、そのまま評価に現れたようだ。
私がこれまで把握していない点として地表面のダム湖の下あるいは近傍および都市部の下を通過するという点は脊振サイトにとって大きな困難を伴う課題として挙げられた。

「技術評価」と「社会環境基盤評価」の2つが大きな評価要点であるが、
研究者の住居環境を評価する「社会環境基盤評価」は予め候補サイトから2カ所づつ仮キャンパス(AとB)が提案されていて、その評価をした模様である。
必須条件を満たすという条件のもとでの評価点では

技術評価(個別)では北上サイトが68点、脊振サイトが46点
社会環境基盤評価(個別)では北上Aが60点、北上Bが51点、脊振Aが63点、脊振Bが55点

となっており北上サイト側から懸念されていた社会環境基盤評価でも大きな差はつかなかったことが伺える。

国内候補地が北上サイトに決定し、これでようやく第一ゲートを通過したと言える。
実のところ、これから越えなけばならないハードルはいくつもあり、安心していられないのだが、本日限りはILC東北の決定に向けて第一関門を通過したことに対して、これまで携わってこられたすべての方々への労苦をねぎらいたい。

岩手からスタートしたILCへの取り組み、宮城県との共同、そして東北全体への共有意識を図るまでにも多くの時間と努力を費やしてきた。
何より、椎名素夫 元参議院議員がこのプロジェクトを評価し先鞭をつけられた慧眼と情熱に敬意を捧げたい。また、椎名先生が亡くなられた後も、今日まで先生の遺志を継いだ夢をつなぐ人たちによってようやくここまで辿りついたことは本当に感慨深い。

日本がこのプロジェクトを決定するまで私も微力ながら頑張っていきたい。
posted by 飯沢ただし at 22:28| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月17日

ILC国内候補地発表は23日に!

ILC研究者、候補地23日発表 国に誘致実現働き掛けへ
 超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の国内候補地を1カ所に絞る作業を進めている研究者グループ、ILC立地評価会議は16日、候補地の評価結果を23日に東大で発表することを明らかにした。候補地を一本化した上で、日本政府に誘致に乗り出すよう働き掛け、調査研究に向けた予算要望などに取り組みたい考え。
 候補地は岩手県南部の北上山地と、佐賀、福岡両県の脊振山地の2カ所。
 文部科学省が6月、日本学術会議にILC誘致の是非などを審議依頼したことから、立地評価会議は結果公表のタイミングを見極めていた。
 立地評価会議の共同議長を務める山本均東北大教授は「日本学術会議の答申の方針が固まったので、候補地を発表して次のステップに進むのが最善と判断した」と説明した。 公表に先立ち、20日には評価の経緯や方法、基準などに関する説明会を東大で開く。 立地評価会議は、国内誘致を進める研究者組織ILC戦略会議がことし1月に設立。物理学などの研究者8人が2候補地の地盤の固さや地質の形状や社会インフラなどを比較、調査してきた。
 研究者側の候補地一本化によって、今後は誘致の是非を検討している国の対応が焦点となる。国は9月に予定される日本学術会議の答申も参考に、誘致の是非や建設地などを判断する見通しだ。


2013年08月17日土曜日 河北新報電子版より



いよいよ動き出した。

日本学術会議の答申方針より先んじて発表すると、あらぬ憶測を呼ぶので「立地評価会議」は慎重を期していたわけだ。

発表後は政府が国際プロジェクトとして受け入れるかどうかの決断のみ。
次の臨時国会になるのか、もう少し先になるのか。
2年も間を置くと中国やロシアが猛烈なアピールをしてくるのは必定。

放置プレーは許されないぞ。
posted by 飯沢ただし at 23:53| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月07日

学術会議検討委員会が答申方針を明らかに

日本学術会議とは?

日本学術会議は、科学が文化国家の基礎であるという確信の下、行政、産業及び国民生活に科学を反映、浸透させることを目的として、昭和24年1月、内閣総理大臣の所轄の下、政府から独立して職務を行う「特別な機関」として設立される。職務は以下の2つ

● 科学に関する重要事項を審議し、その実現を図ること。
● 科学に関する研究の連絡を図り、その能率を向上させること。

日本学術会議は、我が国の人文・社会科学、生命科学、理学、工学の全分野の約84万人の科学者を内外に代表する機関であり、210人の会員と約2000名の連携会員によって職務が担われている。


ILCの国内誘致に関して答申を求められている日本学術会議の検討委員会が開催され、委員長から「誘致は数年かけて判断するのが適当」とする答申方針を明らかにしたと報道された。

検討委員会の論点整理の中で
▽ 各国との経費配分や研究者らの人員確保の見通しが不十分
▽ CERNのLHCを含めた高度化を見極める必要がある
などの不確定要素が挙がったとされている。

今後、検討委員会は12日に取りまとめを行う予定になっており、8月中に答申案をまとめ、9月末には文部科学省に答申する予定。


明らかにされた方針の内容には、私自身は極めて不満であるが、これが科学界の現実として受け止めるしかない。
ただ、この学術会議の検討結果がすべてではないことを整理しておかねばならない。

政府は学術会議の答申案は参考としつつも、日本でILCを是非受け入れて欲しいとの国際専門機関のラブコールもあることから、国際動向を踏まえた判断するとしていると言明しているのも事実。

また、内閣府が所管する総理大臣が座長を務める「総合科学学術会議」という機関もあり、ILC国内誘致の本丸課題となっている総体の科学予算の措置等については、こちらの方でも議論される可能性もある。

いずれにしても結論は、現内閣がイノベーション立国としてILCがどういう位置づけにするかの決断が早期に求められるということだ。


そして、気になる国内候補地の一本化の作業であるが、私が把握している情報によれば、今後は学術会議との動きとは、独立して8月末には研究者による立地検討委員会の結果を公表するとされている。
その心はすでに既報のとおりのILC建設のスケジュール、すなわち2018年の工事着工、2028年の運用開始を目指すことにある。サイトが決定しないと具体的な建設コストの試算や政府予算への反映が困難になるのが理由。

いずれ、冷静に冷静に今後の研究者のサイト決定と政府の判断を注目していきましょう。
posted by 飯沢ただし at 16:28| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月23日

ILC北上山地地質調査の速報と概要

標題の説明会が大東町大原公民館で行われましたので、参加してきました。

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テレビニュースを見ましたら、奥州市で行われた説明会では立派なスクリーンを使用していたようですが、こちらは写真のような手作り感マンマンの素朴な感じ。

肝心の内容は

・ 衝突予定地点である早麻山では、ボーリング調査で想像以上に硬い地盤に当たり作業に窮するほどであった。⇒ 地質は全く問題がない。
・ 弾性波探査、電磁探査とも予定された線上(ILCを仮置きした地点)では全く地質的に問題ない。

そして本日の重要情報がお馴染みの佐貫准教授から明らかになりました。

・ 北上山地に活断層が存在しないのは以前から判明していたが、今回の探査で、ひょっとして可能性が万に一つでもあるのではないかと思われる地点まで入念に調査したが、全く活断層は発見できませんでした。

地質的には速報・概要報告で太鼓判を押され、実現に向けてますます自信が持てた調査内容でありました。


ところが、最近、参議院選挙が近くなり、
「最後にサイトを決定するのは政府自民党」などと平気でのたまわる方が出現しています。
このような認識ではILCの実現に向けてプラスには全くなりませんし、本質を見失っており大変困ります。
こんな的外れな発言すること方々を跋扈するのを決して許してはいけません。
posted by 飯沢ただし at 23:47| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月11日

ILCの実現へ再度の要望活動

先月、宮城県議会と合同で国の行政機関への要望活動を行ったところですが、
昨日も再度、宮城県議会と一緒に要請活動を行いました。
今回は各々の県で超党派で構成されている岩手県南・宮城県北の議員連盟
内閣府と文部科学省に出向きました。

岩手と宮城の県境議員連盟は歴史が古く、旧伊達領地内という地域的なつながりから
県境を越えた行政課題について一緒に活動しています。
これまでにも東北新幹線のスーパーやまびこ(懐かしい・・)の一関駅停車や漁業圏域の確定など成果をあげています。

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要請後に懇談をしましたが、現在研究者の方々でサイト候補地の検討作業が進行中ということもあり、
両政務官のお話では、わが国の国際間における越えなければならない課題等の発言が主でありました。

研究者によるサイト決定 ⇒ 国際プロジェクトとして閣議決定

ここに至るまでにも越えなければならないハードルは多いですが、円滑なる意思決定を期待するものです。

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おそらく、直接的な国への県議会レベルでの要請活動は最後になると思われ、
これからは、さらにさらに住民の意識の醸成に努めていきます。
posted by 飯沢ただし at 23:21| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月08日

北上高地を現地視察

去る6月6日に県議会に設置されている新産業創出調査特別委員会がILCの誘致予定先の北上高地を現地視察しました。

最初に阿原山(標高782m)の山頂から予定地を俯瞰します。
案内役は昨年の地質調査前に説明を頂いた東北大大学院の佐貫智行准教授。
快晴のおかげで室根山を遠くに臨めました。

緩やかな丘陵地帯ですので、どこからでもアクセストンネルが掘れる状況が確認できます。

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旧丑石小学校に向かう途中で新緑の「小黒の滝」に立ち寄り。

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今年に行われた地質調査結果においても良好な地質であることが明らかに。
写真のサンプルは衝突予定地点で採取したもの。
以前県単予算で行った地質調査のサンプルよりは細めの直径です。

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通電による電磁調査でも地質の状態は全く問題ありません。

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一関市役所大東支所において一関市と奥州市のILCへの取り組みが説明され、その後、意見交換を行いました。

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委員からは東海村の「J-PARC」で起きた事故のついてILCへの影響とリスク管理について質問があり、佐貫准教授から
「同じ加速器でもJ-PARCとILCでは実験の内容と質が異なる。ILCの場合は実験を中断して電源を切ってすぐにでも実験施設内に入ることが出来るくらい放射線の影響は少ない。今回の事故でもっともしてはいけなかったのは事故の状況を確認せずに実験を再開してしまったこと。ILCではJ-PARCのような事故の危険性は極めて低いが、事故の教訓を活かしてリスク管理は徹底しなければならない」

放射線と放射能の違いについても住民に対して明確に説明する必要があると付言されました。

また、佐貫准教授は情報発信の仕方について
「海外から情報収集する際にWEBでの発信力が重要。研究者が生活に必要な情報を的確にヒットさせる工夫が必要ではないか」との提言を頂きました。

この発言に関しては私も
「一関市と奥州市の英語版等の対応については市レベルでは困難な面もあるので、県においてもしっかりと対応すべき」と意見を申し上げました。

今月末には地質調査の現地報告も予定されているそうで、より一層の実現に向けた機運の醸成が求められます。
posted by 飯沢ただし at 01:57| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月12日

宮城県議団と合同でKEK視察

私は3回目になりますが、今回はいろいろな思いを持ってのKEK視察。
岩手県議会のILC推進議連の役員と宮城県議会同議連と合同での視察です。

今回は初めてTSUKUBA EXPRESSを利用しての電車で筑波入り。
秋葉原から快速で45分とは予想したより早いです。
ILCが北上高地に実現となった暁には一関から大東(大原)までの高速鉄道も必要になりますね。

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ILCのクライモジュールが上の写真。このサイズは半分の長さ6mで、本物は12mの長さが一つの単位モジュールとなって地下100mに設置されることになります。

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着々とILCに向けての技術の練磨は進んでいて「先端加速器試験施設(ATF)」における浅沼准教授の説明にも力が入っているように感じました。

さて、視察に入る前のKEK鈴木機構長とILC計画推進室長の山本明教授と横谷馨名誉教授(奥州市で開催された英語によるILC勉強会に参加された)との懇談の中で今後の課題について示唆された点をいくつかあげますと

まず、世界の中でのホスト国として期待される日本の立ち回り方について

日本が具体的な提案を示していかないと前に進まない。
それを進める前提となる踏まなければならないステップとして

@日本の中に国際研究所をどのような形態にするか(世界には国際科学研究都市がいくつもあるが方向性はバラバラ)、そのために決定するしっかりとした体制づくりが不可欠である。

A研究サイト(北上or脊振)に依存した設計を早期につくり、サイト周辺を含んだ広域的な設計が必要となる。

BILC予算確保のために「日本学術会議」のお墨付きをもらうことが必要になるが、科学技術予算の分捕り合戦という科学者間の軋轢を避けるために、ILC予算枠は別枠に考慮してもらうことが必要となる。

また、ILCに対してKEKが支える技術的部門の課題として
地域の特性を生かした最適設計を深める必要があると山本チーフが言及されたことは、今後サイト設計や産業・研究施設の貼り付けにも大きな意味を持つと思います。

目指すはセルンとは異なる国際科学研究都市の創設

その実現のためには私も何度も主張してきましたが、ILCにいかに付加価値をつけるかが、地元の私たちを含めた関係者が課せられた使命になることは間違いないようです。

posted by 飯沢ただし at 23:51| 岩手 | Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月12日

宮城県議会と合同でILC実現へ要請活動

本日、岩手県議会と宮城県議会が合同で北上高地へのILC実現に向けて関係機関への要請活動を行いました。
両県議会とも3月にILC推進議連を立ち上げており、岩手県議会は正副議長をはじめ議連の代表者が要請活動に参加をしました。私も岩手県の副会長として参加です。

A班とB班の二手に分かれての要請活動を行い、私はA班で
復興庁と文部科学省に要請。

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復興庁では長島忠美 政務官と宮城3区選出の西村明宏代議士に対応して頂きました。
長島政務官は復興庁の岩手県担当の政務官です。元山古志村の村長といった方が分かりやすいですね。

要請内容は
1.国において、国際リニアコライダー日本誘致の方針を早期に決定すること。
2.各界における全国的な推進体制をそれぞれつくり、日本国内への誘致に向けた機運の醸成を図ること。
3.現在研究者グループで進められている評価で、北上山地が候補地として適地として判断された場合、東北の復興に貢献するプロジェクトとして、強力に支援を行うこと。


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私の方から地元として数年間にわたりILCの意義等について地域住民に浸透を図ってきたこと、子供たちがILCに対しての期待がものすごく高いことを申し沿えました。

長島政務官からは各方面、各階層からの支援の声を上げていくことが大事との評価を頂き、西村代議士からは九州勢の要請活動も活発になっているので、東北勢も頑張らねばとの激励がありました。

急遽、国会の審議が入ってきたので文部科学省では研究振興局長の吉田氏に対応して頂きました。

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同行した岩手県の大平主席ILC推進監の話によると、つい最近まで文科省はILCに関して慎重な姿勢だったそうで、今日の要請活動の中で吉田氏から

「文科省内にILCについてのタスクフォース(特別地チーム)を結成して関係各国との調整を図る段取りに入った。」

との発言は大きな前進であるとのことでありました。

今回の要請活動で感じたことは、宮城県との合同による活動は単独で行うよりも重みが違い、次回は東北全体での意思統一と行動が出来ればさらに厚みが増すと思われます。北海道・東北議長会においてアクションを起こすとの宮城県議会議長の発言もあり、熱を上げていくことが求められます。
posted by 飯沢ただし at 23:59| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月29日

ILCセミナー@宮城県庁

宮城県や東北経済連合会等の主催で標題セミナーがあり、参加してきました。
国内候補地の一本化が7月に迫り、各団体主催による勉強会は,東北地方のどこかでほぼ毎日開催されているようです。これは大変結構なことです。

講師はILCお馴染みの吉岡正和先生。
吉岡先生はKEKを退職され、名誉教授となり現在は東北大学の客員教授にもなられています。

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私は吉岡先生のお話は今回で5回目になりますが、一つとして同じ内容はありません。今回の新情報はILC建設におけるアクセストンネルを含んだ具体的なスケジュールを示していただきました。さすが東海村のJ-Parcを直接的な建設に携わり、ILC建設のコストダウンとしてカマボコ型シングルトンネルを設計チームに提案された吉岡先生ですからこの部門に関しても説得力があります。

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着工2年目には8か所のアクセスホール14工区を同時に施工。

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北上高地は緩やかな地形であるので、どこからでもトンネルが掘ることが可能とのこと。ちなみに九州の脊振山地は急峻な地形です。

ILCの実験施設はほとんどが地下に埋設されるので地上へのインパクトは最少で済む。豊かな自然環境はそのまま残される。研究都市つくばの失敗は地元社会と断絶した研究サイトをつくってしまったこと。この教訓は絶対に活かされなければならない。よってILCの研究者の滞在は分散型がのぞましい。との見解を強調されておりました。

東北ILC推進協議会の事務局、在原氏から東北誘致実現に向けての取り組みが紹介されました。

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吉岡先生は北上サイトに決定したら、海と山が見れる気仙沼市近郊に居住するとの発言があり、そこまですでに考えておられるということは・・・そういうことですよ。

「東北ビッグバン」「東北ルネッサンス」
こんなキャッチが現実味を帯びてきました。

我々も力が入ります。
posted by 飯沢ただし at 23:54| 岩手 ☔| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月02日

2度目のKEK視察

2009年以来のKEK(大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構)の訪問です。

前回は東経連の主催でKEK全般の概要視察でしたが、
今回は県議会で昨年に設置された「新産業創出調査特別委員会」の県外調査。
調査の目的は、ズバリ『リニアコライダーの国内研究開発状況』について。

管理棟の大会議室で真木名誉教授からガイダンスを受けた後に
「超伝導高周波試験施設(SIF)」にて早野教授から、実験施設でリニアコライダーの概要説明を受けて、さらに3年前からスタートしたリニアコライダーの試験プラントを見学。

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リニアコライダーの250GeVの衝突エネルギー電子と陽電子が走るユニットは、想像していたものより小ぶり。
ニオブ(Nb)という特殊な金属で作られています。
ちなみにニオブの値段は銀(Ag)と同じくらいで 60,000円/kg だそうです。

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セルンで見たものとはかなりサイズが違います。

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【2012年のCERN視察にて、近藤名誉教授と】


この実験施設は今後徐々に拡張される予定で、精度を高めていくとのこと。

そして、
「超伝導加速器空洞製作施設(CFF)」を視察。
機会センター長 山中氏から説明を受けました。

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この施設で実際にユニットを製作し、技術力を高め、低コスト化を図ります。
製作が機会化されていない段階なので、溶接は困難な作業の様子でした。

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最後に、リニアコライダー計画推進室長の山本氏から
「国内加速器研究施設における研究開発の取組等について」説明を受け、質疑意見交換。
昨年の12月に発表されたILCの基本設計書も見せて頂きました。

山本氏からは示唆に富んだ発言が数点ありましたので要点化すると
(⇒は私の印象)

位置情報設計書に初めてILCサイト候補地に北上高地と脊振山地が具体的に記述されたことが、日本誘致にとって大きな前進。 (私の見立てですが、設計書のサイト断面図を見ると、脊振サイトは北上サイトに比してかなり急峻な山岳地であることが誰が見ても判断できます。)

位置情報この5年で超伝導の技術は成熟を果たしつつある。目標に対して94%の成功率である。
⇒ 技術はほぼ確立したのでサイト決定と同時にモジュールの敷設が可能。

位置情報KEKはILCの技術を支える機構となり、ハブラボラトリー(中心実験施設)の役目を果たし品質の管理をする。KEKはパイロットプラントであり、今後民間に発注することを前提とし、地域に貢献することをサポートする。東北地方が高い技術を有していることは認識済である。

ILCにより知的財産を増加し、世界をリードするという意気込みを感じさせる山本氏の説明でありました。

今回の視察でKEKでは、ILC建設に向けた動きを加速させています。すでにILCのモジュールを作成し、技術力を高めている様子も拝見しました。いよいよ現実味を帯びてきた感を強くした視察内容でした。

最後に特別な計らいで B-Factory のBelle測定器を視察。

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KEKではKEKBプロジェクトをアップグレードするスーパーKEKBの準備を進めており、40倍の性能アップに備えるためBelle測定器もお休み中。

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上の写真は3年前の訪問時。ちょうどメンテ作業中でカバーが脱着されて検出器の中味が露出しているのがわかります。その時は下まで降りて見学させて頂きました。
posted by 飯沢ただし at 23:57| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月26日

日ごと高まるILC実現への期待

1月23日に開かれた「新産業創出調査特別委員会」で
東北ILC推進協議会委員でもある東北大学大学院理学研究科 教授 山本 仁氏を講師に招き、ILCの計画誘致に向けた取組について調査を致しました。

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素粒子物理学における標準理論の2つの原理(・ゲージ原理・ヒッグス機構)について、詳細な説明がありました。(一瞬その場の雰囲気では理解したつもりですが、文系の私にとって完全理解は?)

誘致関連についてホットな情報として
ひらめき2013年2月から新しいILC国際組織が結成され、動き出すこと。
新国際組織の目的は
・日本にILCを段階的に建設することを強く支持する。
・CLIC(CERNが推進する未来型リニアコライダー)とILCの加速器の専門家の協働をさらに改善する。

ここで注目すべきは、日本以外にILCの建設候補地の選択肢はほぼない!ということとCLICというILCに続く次世代の加速器まですでに研究者レベルでは視野に入っていることです。

ひらめきネイチャー紙社説でも「日本の科学者たちのILC誘致の試みは支持されてしかるべきである。」と論を張っている。

同時に日本政府の早期のプロジェクト受け入れの姿勢を明らかにせよと促しています。

ILC候補地の条件としての新情報は電力に関しては
ひらめきILCの31km長のトンネルで、163MWの電力が必要なこと。
これは当初想定された必要電力から低減されており、国内の総需要電力の0.1%に過ぎないことを山本教授が指摘されました。

国内の候補地に関しては、講義の後の質疑意見交換の中で
ひらめき2012年1月に国際加速器設計チームのディレクター、バリー・バリッシュ氏が脊振山地と北上高地を調査した際に、急峻な脊振に対し、後に調査をした北上高地の緩やかな地形を見て安心した旨の発言をしたとのことで、設計者においても北上高地の心理的優位性は保持されているものと私は感じました。

今後の課題として、私も山本教授と意を同じくする問題として、
ひらめきILCを誘致決定だけでは国際科学研究都市は誕生しない。
国際研究所、国、自治体、民間の役割分担と特にも積極的な民間主導によるグランドデザインの強化が必要である。(つくば研究都市の反省を生かして)

この部分は重要な提言であり、県や当該自治体でも各方面の調整が出来る人材の育成を今から始めなければなりません。

以上、示唆に富んだ講義を受けました。
ILC実現に向けて内外の情報発信と研究都市(大方の施設は東北の場合は新設)建設の準備は着々と行う必要がありそうです。
posted by 飯沢ただし at 10:40| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月19日

英語によるILC研修会in奥州市

奥州市国際交流協会が主催した

すべて英語によるILC研修会が奥州宇宙遊学館で開催されるというので、出席してしてきました。
講師はKEK(高エネルギー加速器研究機構) 横谷 馨 名誉教授
横谷教授はILCの国際共同設計チーム・アジアデイレクターでもあります。

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聴衆には奥州市周辺在住のALTと思われる方々10数名と高校生が確認できました。

講師もレクチャーを英語で一般の人にするのは初めてのことだそうで、講師も聴衆も今までの勉強会にはない緊張感が出ておりました。

講義の内容は素粒子の基礎や加速器の歴史、役割を丁寧に説明されており、
自分としては、陽電子などのこれまで何度も出てくる単語が英語で繰り返し出てきましたので、とてもいい習得になりました。

奥州市の国際交流協会が、このような企画をしたこと自体が大きな意義があり、とてもいい取組だと思います。

今後ともさまざまな団体が得意分野ごとに切り口を探して、ILC実現に向けた機運の盛り上げを図っていくことが重要になってきます。
posted by 飯沢ただし at 23:02| 岩手 ☁| Comment(1) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月12日

山形大に重粒子線がん治療施設を設置へ

安倍政権「緊急経済対策」が閣議決定され、20兆円超の予算規模で60万人の雇用創出をするとした内容である。
総括的な評価については後日触れるとして、

本日、興味を引いたのは河北新報の一面で紹介された、標題の重粒子線がん治療施設の関連費用約10億円が盛り込まれる見通しとなったことである。

今回認められるのは
@ 重粒子線がん治療の研究開発
A ITを使い治療の適用を判断するネットワーク構築
の2項目。

この施設は、もちろん東北では初めてのケースであり、早期がんや肉腫などの治療に効果を発揮するとれており、予算措置されたことは朗報である。

このことはILCの誘致にも全く無関係ではない。
ILCによる新分野の医療機器の開発にも高い可能性が秘められており、ILCと重粒子線がん治療が十分に互いの関連性を持ってより多くの相乗効果が期待できるからだ。

この予算措置がいい導火線となるように期待をかけたい。
posted by 飯沢ただし at 23:49| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月22日

ILCを呼び込む良質な地質

岩手日報で神田記者によるセルン視察レポートが始まりました。
私の視察と前後する日程となっていましたので、私の視察後の課題を神田記者に実際に会ってお話をする機会があり、伝えてありましたので今後の神田記者のレポートに大いに期待です。


北東北の若手議員の有志で組織している「わらし塾」という勉強会があります。
私もかつて正会員でしたが、50才となりましたので現在はOB会員です。その「わらし塾」の一行が一関市を訪問し、ILCに関して視察するとういうので、私も同行させてもらいました。

旧丑石小学校で県と東北大学で行った地質調査の標本を見ることが出来ました。

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県庁の説明員によれば、これほどの良質な花崗岩を地質調査で採取することができるのは、日本では当該北上高地南部しかないのではないか、とのことです。

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ILC建設予定地である北上高地は大きく花崗岩帯は3つあり、丑石小学校から北西側の小黒滝周辺の地下が人首(ひとかべ)岩帯と千厩岩帯が接合している部分があります。その部分は、ひょうたんの首のように岩帯が狭くなっていることから地質状態を詳細に調査したのが上の図になります。南北だけでなく東西にも調査した結果、問題がないことが判明しました。

現在、国の調査費でILCの電子と陽電子が衝突する地点を調査しています。この地点は巨大な観測機を設置するので大きな空洞を作る必要があり、重要な地点となります。


総選挙の結果により、自・公への政権交代となりました。民主政権時ではなかなか前進が見られなかった部分がありましたが、東北の創造的な復興のために、国ではILCを閣議決定されて、迅速なる準備にかかってほしいと期待するものであります。
私も年明け早々に県政報告会等でILCの正しい理解の情報発信にさらに努めてまいります。
posted by 飯沢ただし at 18:38| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月15日

ILC設計報告書完成発表会

秋葉原でILC設計報告書完成発表会があったようです。知人から報告を受けました。
県庁、会議所連合会、一関市長、PSGの関係者等約200名参加。
増田寛也 日本創生会議座長とKEKの鈴木機構長らとのパネルディスカッションも催された模様。

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【報告書の贈呈式の様子】


いよいよILC誘致実現に向けてのカウントダウンです。
明日の新聞報道が楽しみです。
posted by 飯沢ただし at 23:22| 岩手 ☔| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月28日

ILCを北上高地へ〜今、行動すること

先週の23日(金)と26日(月)の二日間にわたり一関市内の3か所でILCにおける地質調査説明会が開催されました。

地質調査概要説明だけでなくILC計画の概要についても説明がありました。参集した住民から多くの質問と意見が寄せられるなど、説明会に留まらない地元への情報伝達の場となり、大いにILC実現への機運醸成に寄与したと思います。

地質調査趣旨説明に来られた東北大学准教授の佐貫智行先生からILC計画に関して次ののようなコメントがありました。
「ILCが実現すれば、多くの人に認知されていない東北の美味しい食べ物や東北人の人情の厚さが、外国から来る科学者から間違いなく評価され、口コミで世界に発信されることになる。ILCによる研究の成果と東北の情報がセットで情報発信される素晴らしい好機。」

「研究者は環境に溶け込み、そこにごく自然に生活することを好む。お祭りも大好き。国際研究都市になるということは特別なことをすることではなく、ここにあるモノを磨いて欲しい。」


実はセルンで対応して頂いた永井先生からも、後日KEKの石川さんを通じて

「東北地方の特産品である研究者が好む乳製品などの一次産品をグレードアップさせてアピールしたらどうか。」
とのご意見を頂いていました。

これらの研究者のご提言は貴重なものであり、今後我々の行動する指針となります。

ILC誘致による波及効果は第二次産業の技術系、工業系の産業群誘致に目が行きがちですが、

岩手の得意分野である第一次産業も大いに波及する効果は大であり、今日の国際科学研究都市が自然との調和が必然のテーマだとするならば、岩手県はむしろ食と農にこだわった波及効果に専念する手もアリです。

今後、県庁内でも県土整備部や農林水産部とのさらなる連携も必要となります。

また、セルンで毎夏行われている学生や、物理を教える先生を対象としているサマーススクールに目敏い佐賀県(北上高地のライバル脊振山地)では早速このプログラムに参加をしているとのことで、本県も早速対処しなければなりません。

住民が行動としてできることはILCの正しい情報を知り(概要だけでもいいから)、その意義を多くの近隣の人たちへ伝えること。これに尽きると思います。

私もこれからもセルンに視察に行ったことを活かして情報提供してまいります。

13世紀にマルコポーロが東方見聞録で黄金の国ジパングを世界に発信しました。伝聞で書いた記事とはいえヨーロッパのアジア観を初めて伝えた見聞録とされています。
21世紀は東北からILC実験により宇宙の誕生の起源を世界に発信することが可能になるのです。

その実現のために出来うる可能なことはやり遂げなければなりません。

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写真は国際都市ジュネーブ。
国際都市としての歴史にはかなわないけれど、それに勝るものを掘り起し創造して
東北地方がILC実現により21世紀モデルの国際科学研究都市の形成へ

これにてセルン視察報告終わり
posted by 飯沢ただし at 23:58| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月20日

ILCを北上高地へ〜今、地元が備えること

来夏には国内の候補地(北上高地か脊振山地か)の絞り込みがされます。
それに呼応して候補地決定の科学的根拠となる地質調査を詳細に来年度、国の予算で行うことが決定しています。

すでに地質調査は県の単独予算で、岩手県と東北大学がすでに行い、実験サイトに地質が良好であることは明らかになっていますが、今回の調査は脊振山地も同じ条件で行うと聞いており、その調査の方法等については来る23日に大東町大原地区と興田地区、室根町の3か所で住民の説明会が開催し発表される予定です。

いよいよ大詰めの段階に差し掛かりました。

脊振山地の九州では九州大学が素粒子研究センターを設立し、産学官共同での動きも顕著になってきましたし、九州だけでなく山口県も巻き込んだ政治サイドからの働きかけも盛んになってきたようです。

日本国内の過度の無用な綱引きは、これまでILCの日本誘致に尽力されてこられた方々の本意とするところではなく、あくまで科学的な根拠に基づいた決定をされるべきであります。

しかし、決定するのはあくまで「人」ですから、判断材料をこちらも悔いのなきよう多角的にアピールできる材料を揃える努力を怠りなく進めていかねばなりません。

今回セルンを視察して認識を新たにしたことは、
背伸びをして我々の能力を越えたものを考える必要はないということ。

これまで紹介してきたようにセルンの周辺は豊かな自然に恵まれ、ブドウ畑あり、酪農地帯あり、従前より営まれた農業と農村が健在しています。

岩手県は農業県であり、食糧供給基地としての誇りを持続し、さらにILCに実現で付加価値を増す施策も視野に入れるべきです。豊富な食材は世界からきた科学者を絶対に満足させてくれるでしょうし、そのレピュテーションが価値を上げてくれます。

続く
posted by 飯沢ただし at 23:57| 岩手 ☔| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月17日

LHCとILC

LHCはヒッグス粒子、ダークマターなどの「新粒子の発見」が得意分野なのに対し、ILCは新粒子の性質をくわしく調べることによる「新しい法則の発見」が得意分野だといえます。LHCILCが研究の両輪となることで、新しい物理の扉が開くと期待されています。
(Newton 別冊 ヒッグス粒子 素粒子の世界 号から引用)


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今回、セルンを視察してLHCを核にこれからも続くセルン研究所の意義とILCの役割を実感することができました。確かにILCは次世代加速器ではあるが、LHCの上位にあるものではない。いわば研究の目的対象が異なるということ。

また、セルンでは50有余年の歴史の中で多くの加速器を有しておりLHCにおいても世界から出資された複数のプロジェクトが進行中です。セルンの歴史的な経緯を重く鑑みると、ILCを核とした国際科学研究所の規模はセルン規模の研究所がそのまま当てはまらない、あまり過大に考えてはいけない、のではないか。私個人の感覚的な印象ではセルンの50%規模の想定が適当ではないかと思われます。

多くの日本人研究者がセルンで活躍している姿を見て、素粒子物理学における我が国の位置を感じ取ることが出来、また誇らしく思いました。ILC計画は是非とも我が国で実現させたい、すべきであるとの思いを強くしました。

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セルン周辺を見て、自治体の役割も見えてきました。
セルン周辺の町は規模的にも私たちが住んでいる町と大差ありません。

今後、社会資本の整備等ハード的な課題解決は重要ですが、国際研究都市を創る下地を住民が織りなしていくこと(ソフト戦略)はもっと重要だということを痛感しました。
正しい住民への理解には地元自治体が住民と国際研究施設の間にしっかり入って情報の伝達等の役割を担うことも必要です。

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「我々はどこから来たのか?」この問いこそ究極の人類の研究課題です。
その課題を開く装置
LHCILC大型加速器の両輪が未知の科学の扉を開けることが出来るのです。
その大いなる課題解決を調べる実験装置ILCが北上高地、私たちの住んでいるところに来る可能性が高まってきています。
我々は、この千載一隅のチャンスを逃がすことなく、出来うることを最大限成すことが求められています。

次回が最終リポートとなります。
posted by 飯沢ただし at 23:47| 岩手 ☔| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月16日

現地在住の日本人研究者との懇談会

標題の懇談会をKEKの現地駐在員の石川さんに設定して頂きました。

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左から1番目 永井 康一(ながい こういち)氏
  所属機関での正式役職名:筑波大学大学院数理物質科学研究科非常勤研究員
   専攻・研究分野の正式名称:素粒子実験
   
左から2番目 織田 勧(おだ すすむ)氏
  所属機関での正式役職名:九州大学理学研究院物理学部門助教
   専攻・研究分野の正式名称:素粒子実験学

   
左から3番目 田窪 洋介(たくぼ ようすけ)氏
  所属機関での正式役職名:高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所助教
   専攻・研究分野の正式名称:加速器を用いた素粒子実験

右から2番目 東城 順治(とうじょう じゅんじ)氏
  所属機関での正式役職名:九州大学理学研究院物理学部門准教授
   専攻・研究分野の正式名称:素粒子実験

右から1番目 中浜 優(なかはま ゆう)さん 
  所属機関での正式役職名:CERNフェロー
   専攻・研究分野の正式名称:高エネルギー物理学


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セルンに滞在し研究活動を長い方は6年以上になる方もおられます。ご自身の経験を通じてセルンに滞在しての印象や課題、ILCが日本に誘致された場合に国際科学研究都市立地における必要な要件、課題などについてお話を頂きました。

ひらめき ジュネーブは多くの国際機関が集結しているように、国際都市として歴史ある特別な都市。セルンという国際科学研究所がジュネーブ近郊に50年以上前からあるのも自然。

ひらめき 交通に関してはアクセスも良く、不便はない。トラムが出来てさらに便利になった。

ひらめき 滞在許可、住居等外国で必要な諸手続きはセルン内にサポートする部門があり、ワンストップで用が足せるので大変ありがたい。(普通であれば大使館などの公的機関を行ったり来たりしなければならない。)

ひらめき 滞在するうえで、特に家族連れの研究者は病院・学校のサービスは必要不可欠。こちらは医師の質も高い。看護師も英語で対応する。

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位置情報 病院にかかると結構高い。セルンの職員だと10%負担で済むが、保険料で8万円から10万円かかる。救急で飛び込みだと5万円ほど。

位置情報 インターナショナルスクールも授業料は安くはない。子供が環境に慣れない事例も少なくない(日本人に限らず)。

位置情報 研究者の配偶者も働ける場所があるとさらに良い。

位置情報 世界にダイレクトで行けるハブ空港があればさらに良い。(ジュネーブ空港は国際空港ではあるが、直接、欧州以外の大都市には行けない。)

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iモード セルンでも一部住民の実験が生活に影響が起きないかとの不安があった時もあったが(実験でビッグバンが起きてこの世がなくなるのでは?)近隣行政への情報伝達は丁寧に行っているようだ。公表前に事前に自治体に新実験をする場合は自治体に説明。

iモード セルンで勤務したという実績は、特にIT関係者などキャリアアップにかなり有効のようである。

iモード セルンは加盟国が出資をしている国際機関であるので、プロジェクトを切らせない努力をして常にしている。それが自前で技術を保つという好循環につながっている。

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かわいい 国際科学研究都市は日本でも事例が少ないので、そもそもここでは普通にある道路標識の英語表記などのサインは十分に配慮する必要がある。番地表記についてもマス目番地で慣れている国際表記導入を考慮すべき。

かわいい 国際研究所としての「売り」の部分が、ILCだけではインパクトが弱い。大型加速器を中心に据えた精密機器製造や医療関係の産業群を呼び込むには国の研究機関などとの連携が必要ではないか。

かわいい 地元住民に必要なのは
英語を話す努力もさることながら、例えば外国の研究者が英語で尋ねてきたときに嫌な顔をしない。コミニュケーションを恐れない。

かわいい 自分たちの町がすばらしい街になるのだという住民の誇りが、すべてをいい方向に導くのでないか。


沢山のすばらしいご意見を頂戴しました。研究者のみなさんには貴重な時間を割いて参加をして頂きあらためて感謝申し上げます。最初は九大関係者の方もいらっしゃり、是非ILCは東北にと強く出れませんたが、忌憚のないご意見はグランドデザインの広報の裏付けとして有効に使わせていただきます。  
posted by 飯沢ただし at 23:55| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月13日

セルン周辺の環境はいかに?その2

次なるセルンの近隣自治体はフランス側の2つの町。

この2つの町はセルンに近いだけあって、セルンの宿泊施設でまかない切れない時は、優先的な受け入れ先となる等、セルンと密接な関係にあります。

まず St.Genis(サンジェニ) セルンからすぐ近くのフランスの町です。
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とても落ち着いた、いかにもフランスの田舎の農村といった感じ。日本人の研究者も多く滞在しています。町の中心部ですがとてもこじんまり。大東町の猿沢地区くらいの感じ。
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町の市役所のインフォメーションではセルンのパンフレットも置いてあり、セルンとの関わりを意識しているようでした。
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道路も特別広くもありません。日本の県道と同じ片側1車線。
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街の郊外にALICEというLHCの実験プロジェクトがあります。ここの地下100メートルに巨大な検出装置があるのです。
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中に入れば、壁画を見てあぁそうなのかと納得しますが、施設の敷地規模は、こちらでいう誘致企業並みの敷地面積。入口はとても地味です。
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そして、そのまま体を回れ右をすると周辺はすぐに住宅地。ALICEが特別な施設でないことが伺えます。
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次はセルンから見て北東部にある Ferney-Voltaire(フェルネイ ヴォルテール)
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サンジェニと比して町の機能がほぼ備わっており、フランスのスーパーのチェーン店や中華料理店もありました。規模は大東町の大原地区のような感じでしょうか。
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フランスの有名な18世紀の啓蒙思想家ヴォルテールが滞在したことのある町にちなんでヴォルテールという名が付いています。町の中心部にヴォルテールの像があります。
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清潔で魅力的な町で、役所も歴史ある庁舎を外装の半分と内装を改造してありました。
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古い町並みだけでなく郊外には新しい住宅地も広がっています。住むのには環境がとても良さそうです。日本人のセルン関係者も沢山滞在しています。
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こんな小さな町ですが、さすがに国境地帯の所以でしょうか、インターナショナルスクールがありました。
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このフランスの2つの町を訪問して感じたことはセルンを特段意識した、背伸びをした環境整備を行っていないこと。

周辺には農耕地あり、歴史ある町並あり、住宅あり。どこの町とも変わりない昔からの生活の営みが感じられます。私自身、来る前は自治体の環境整備はどうか・・・と意気込んでいましたが、ある意味ほっと安心感を得られました。
posted by 飯沢ただし at 23:54| 岩手 ☔| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月12日

セルン周辺の環境はいかに?その1

今回の視察の第二の目的はセルン周辺自治体の様子を自分の目で確かめること。

国際科学研究都市の形成に不可欠なのは地元自治体の協力体制、環境整備です。
実際にセルン周辺の3つの自治体を調査し、その実態を肌で感じ地元自治体で何が必要かを探りました。

一回目はスイスのMEYRIN(メイラン)地区。
畑の中にポッカリと新興住宅街が形成された自治体です。
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メイラン地区はスイス側でセルンに最も近くに隣接しており、近代的な雰囲気を感じさせる街。
日本で言うと雇用促進住宅が沢山あるような感じでしょうか。

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住宅街にあるゴミ捨て場。

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バス停留所。ゾーン毎に料金が設定されています。

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市役所近くの市中心部にあるショッピングモール。図書館や劇場ホールも近くにあります。

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市民の厚生施設であるスポーツセンターも充実しています。

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国際研究所の存在を支えるという観点では、公的に必要な施設は備えている自治体です。
国際都市ジュネーブのベッドタウン的な立地条件でもあり、セルンとジュネーブの中間に位置していることは両方のニーズに対応している印象でした。

ILC周辺においても、このような集合住宅を集中させ、新住民に必要な公的サービスを効率的に提供できるコンパクトな街を整備することは、広大なエリアの中での一角は必要でありましょう。しかし、研究者の住宅環境に対するニーズは多様であるので人工的な街の形成がすべてではないということも考慮すべきです。
posted by 飯沢ただし at 23:22| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月11日

ATLAS実験装置

4つの大型プロジェクトのうちATLAS実験装置はLHC最大の実験装置です。
複数の検出器を備えており、衝突した素粒子の反応を詳しく調べます。

日本はこの実験装置の開発に大きく貢献しており、また、KEKや東大など15の研究機関から多くの日本人研究者が参加しています。ATLASはCERNの敷地内にあり、コントロールセンターの外壁にはATLASの立派な壁画が描かれていました。

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37ヶ国から約2、900人の研究者(うち学生が1、000人)が参加をしています。(2009年現在)

陽子どうしの衝突は1秒間に1億回起こり、反応が好ましいものを1、000個まで瞬時に選別します。
反応が普通でないものを検出することが、未知の粒子の発見に結びつきます。
「不美人コンテストをやっているようなもの」と近藤先生。

その大きな成果が
2012年7月4日、ATLASとCMSの両装置でヒッグス粒子とみられる粒子を観測したとされるものです。
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それにしても、ミューオントリガー検出器や超伝導ソレノイドなど日本による建設担当部分がいかに精巧で技術的に優れているのかを痛感させられました。

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CERNで行われているLHCに関わる超巨大スケールの国際協働プロジェクトが、次世代加速器ILC計画に発展していくのです。
posted by 飯沢ただし at 23:42| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月10日

加速器の主要素:超伝導電磁石

LHCの主要素、超伝導磁石の説明をSM18という視察スポットで近藤名誉教授から受けました。

SM18は本来はメンテ用の工房施設ですが、そのエリアの一部を視察者用に開放しています。

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このような超伝導電磁石をLHCでは円形に1232台をつなげています。

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超伝導電磁石の中の様子。1234台のユニットは1台づつ手作業で溶接と組み立てが行われます。

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超伝導は画期的な発見で、
金属を冷やしていくと(−260℃)抵抗が突然ゼロになる。⇒ 大電流を流すことができる。⇒ 強い磁場を作ることができる。⇒ 高いエネルギーの加速器
(近藤教授のレジュメより)

超伝導の技術をフル活用して最新鋭の加速器が、今ここに存在するわけです。

近藤先生の右手と私の左手が触っている部分がビームパイプで、パイプの中を陽子ビームが一方は時計まわり、もう一方は反時計まわりに周回します。強力な電磁石によって進行方向を曲げ、何度も陽子を周回させます。

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LHCの建設には日本の企業も大きく貢献をしていて

古河電気工業が超伝導ケーブル
新日本製鉄が双極電磁石の特殊ステンレス材
東芝が収束用超伝導四極電磁石 など
大企業だけでなく、
カネカという企業も電磁石用ポリイミド絶縁テープで高い技術力を評価されています。

日本の会社は技術力もさることながら@納期を必ず守る。A仕切り価格を後で吊り上げることをしない。(日本以外の会社はそうではないということ?)
日本企業群の高邁な企業理念も評価されてるとのことでした。

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1995年に与謝野馨代議士が文部大臣時代にCERN理事会に出席して、非加盟国でありながらLHCの建設を表明したことで日本企業の参入が許されたと伺いました。

与謝野氏の決断と行動はILC計画にも継続して活かされています。
posted by 飯沢ただし at 00:40| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月09日

CERNコントロールセンター

セルン研究所は50年以上の歴史を誇る研究所ですが、1959年にはすでに28Gev(ギガ電子ボルト)の陽子シンクトロンという加速器を完成しています。
1976年には450GeVの大型陽子加速器(SPS)を完成させ、より精度と品質の高い研究を求めてLHC(大型ハドロンコアイダー)の建設にまでに至ります。
LHCは2010年に3.5+3.5=7TeV(テラ電子ボルト=7兆電子ボルト)の陽子・陽子の衝突実験を開始するに至るまでに性能を上げてきました。
これまで建設された多くの加速器は現在も使用されており、LHCへの入射ビーム(陽子や鉛核イオン)をつくっています。

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LHCは環状の加速器で地下100メートルに掘られた、1周27キロメートルのトンネルの中に設置されています。そして、現在LHCにおいては複数の実験プロジェクトが動いており、
1)ATLAS
2)CMS
3)LHCb
4)ALICE
の4つが大きな実験施設(測定器)になります。

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LHCをはじめCERNの加速器の稼働をコントロール(管理)しているのがCERNコントロールセンター。
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このコントロールセンターは平屋1階にあり、窓から外の景色を楽しむことが出来ます。
ここを見た瞬間に六ヶ所村の再処理施設のコントロールセンターを思い出しましたが、六ヶ所村はいかにもいかにもの密室の部屋ですが、CERNの開放的な雰囲気に驚きを禁じえませんでした。

LHCの運転状況はコンピューター画面で共有され、ネットでどこでも確認することができます。
下の画面の状況は順調に衝突の実験がなされていることを示しています。

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時間経過とともにビームの数が減ってくると、衝突効率が悪くなるのでいったん入射を止めて、ビームを入れ直します。
24時間体制でビームの入射を繰り返します。入射するエネルギーを高めれば陽子と陽子の衝突の衝撃度も高まるのですが、LHCが本来放てるエネルギーは14TeV(14兆電子ボルト)あるのですが、現在は8TeVに留保しているとのこと。また、こちらの冬は寒く電力不足になるので質力を落とすそうです。

ちなみに、ILCでは1TeV(1兆電子ボルト)で済むそうです。

ILCでは陽子ではなく電子を使用するため(陽子は重い)、LHCほどエネルギーが低くても十分なのだそうです。
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ちょっと気になったのはロッカーの上にある、シャンパンのボトルの数。
24時間体制なのでお疲れになったら、ちょっと一杯。ではなくて
ビームの周回に成功したとか、プロジェクトの実験に成功した場合に研究者で祝った時の空ビンだそうです。

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LHCは2013年から2014年にかけて14TeVを達成するために加速器をメンテナンスする予定になっています。
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2012年11月06日

セルンからILCの立地条件を想像する

セルン研究所は何かしら特別な研究所のようにイメージしがちですが
一口で言い表すとすると「大学のキャンパス」
それも田舎にドーンと建設されたという感じ。セルンにおける研究内容が厚みを増す毎に、徐々に面積が拡張されたといった印象で、敷地内の緑地帯が少なく感じるのはそのせいだと思われます。



外部からセルンを見る。はるかに見えるビルはセルンの事務管理棟。周辺は見事なブドウ畑や放牧地帯
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収穫の終わったブドウ畑。ワインを試飲できるワイナリーも周辺に多数点在。
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のどかな牧畜田園風景がセルンのすぐ傍にある。
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研究所の内部は大学キャンパスにあるような研究棟が連立。
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内部は大学の研究室のよう
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昔に活躍して役目を終えた研究観測装置もオブジェとして屋外に展示されています。
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外部からの研究者やビジターのためのホテルも施設内にある。
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カフェテリアも大学のようなイメージ
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3ヶ所あるカフェテリアのうち夜も営業しているのは1か所。昼時間は込み合います。
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柿(Kaki)もありました。スペインからの輸入品。
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セルンを利用している人にワンストップで便宜(住宅・健康・学校)を図る機能も充実。
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女性の研究者も安心して働ける子供を預ける機能も備える。
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トラム一本で街とつながる。ジュネーブ市街地まで30分程度。個人車利用の方が多く、駐車場は不足気味。
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東北加速器協議会が示したグランドデザインをセルンと重ね合わせると
セルンのメインキャンパスに相当する部分をILCでは100ha(セルンは80ha)を見込んでいます。
また、素粒子の衝突地点周辺のサテライトキャンパスに8ha程度。

衝突地点は北上高地の場合、JR一ノ関駅から約35kmにあることから、8haの場所は自ずから決まりますが(大東町興田地区のと大原地区の中間点あたりが予想される)、問題はメインキャンパスを平地でとなると交通のアクセス(飛行場・道路・鉄路)を総合的に考えなければなりません。将来を見越した大胆な科学研究エリアを創造したいものです。

セルンの外的環境から見ても研究者のための住宅環境についてはあまり気にしなくて良いとの判断をしました。逆に地域の特性をさらに活かす方法(農畜産物の開発や自然環境の整備)を考えることの方が重要と感じました。
posted by 飯沢ただし at 10:20| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月05日

CERN(セルン)の概要

CERN(セルン)のメインキャンパスは面積約80ha,東京ドーム17個分。
スイスとフランスの国境を跨いだ位置にあり
スイスのジュネーブ中心街から10km,ジュネーブ国際空港から5kmの位置にあります。

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研究所のエントランス(玄関口)にはCERN加盟国の国旗が掲揚されており、2011年で20ヶ国が運営資金を分担しています。年間予算は約1、000億円。(日本は加盟国にはなっていませんが、LHCの建設費協力を非加盟国の中では初めて表明し、その後も138億円の建設資金協力を行っています。)

今やヒッグス粒子の発見で有名になったCERN研究所ですが、歴史は50年以上もあり、1954年に欧州12カ国の国際的研究機関として設立されました。

CERNという名称は前身組織をフランス語名の略称を継続したもので、現英語名称では
European Organization for Nuclear Research
素粒子の基本法則や現象を加速器を用いて研究する研究所です。

そもそも第二次世界大戦後、欧州は戦場となり荒廃して有能な科学者が米国へ流出したことから、それを防ぐために欧州が協力して研究所の設立に至りました。

現在CERNの職員は 約2、500人
ユーザー(利用者)は世界71ヶ国から 約10、000人 に及びます。

CERN研究所の本来の研究目的ではなかったのですが、研究の大量の情報を送信する手段として、画期的ハイパーテキストシステム WWW(World Wide Web)が1990年にCERNで発明されました。

CERNでは15年という月日をかけてLHC加速器を建設し、現在運転中です。

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これらの内容をKEK(高エネルギー加速器研究機構)の近藤名誉教授とCERN外交部のVoss博士から直々に講義を受けました。(高度な物理学のお話も拝聴しましたが、ここでは割愛させて頂きます。例えば4つの力(相互作用) 強い力>電磁気力>弱い力>>>重力 等々)

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また、CERNではサマーストゥーデントプログラム(夏の学校)を実施していて、参加学生は6月から9月の間に参加学生はCERNに滞在して、CERNの特定の研究グループに所属して指導を受けながら、研究の補助をするほか、講義の受講やディスカッション等を通じ高エネルギー物理、粒子加速器、宇宙物理、データ処理に触れることができます。
posted by 飯沢ただし at 23:58| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月03日

Mission 「ILC計画を肌で実感せよ!」

9月定例会が終了後、世界で有数の加速器を保有している国際研究所「CERN」を視察するため
10月26日〜11月1日まで単身渡欧してまいりました。

視察の目的はズバリ 
「ILC計画の北上高地実現をみすえて地域が何をすべきか」を肌で感じること。

今日からシリーズでCERN(セルン)研究所の様子や周辺自治体の環境をレポートしていきます。

ちょうどILC誘致を見据えた先端加速器科学・産業フォーラム10月24日に東京大で開かれ、「ヒッグス粒子」とみられる新粒子を発見したCERNのロルフ・ホイヤー所長が講演があったばかりで、地元紙でも大きく報道されたばかりでした。


入口を飾るグローブと呼ばれる科学展示場、万博で使用したものを譲り受けたそうです。
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コントロールセンター前で、ご教示を頂いたKEK近藤名誉教授と一緒に 
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事務管理棟の中の様子 吹き抜けのオープンスペースと壁絵
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KEKの近藤名誉教授をはじめ、お忙しい中、ご対応いただいた日本人の研究者の方々、すべての方々に感謝の念を述べつつレポートを書かせて頂きます。
posted by 飯沢ただし at 01:09| 岩手 ☔| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月15日

ILC講演会in一関市大東町 Vol.2

(社)国際政治経済調査会(PSG)の主催による国際リニアコライダー講演会が一関市大東町の室蓬ホールで開催されました。当地で開催されるのは、一昨年の6月に吉岡先生から講演を頂いて以来の2回目になります。

今回の講師は東京大学准教授の山下 了(さとる)先生

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山下先生はジュネーブ近郊のCERNに6年間滞在研究したご経験もあり、またグランドデザインの策定メンバーでもあることからILCに関して最新の情報を知りえる先生であります。

私は故椎名素夫先生からのご縁でPSGの参与を拝命していることからコーディネーター役を務めさせて頂きました。

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本日のホットな情報は、実験サイト候補地に関して

ひらめきアメリカは過去に約束を反故にしてきた実績があり、学者間で信用がない

ひらめき欧州はハドロンコライダーを回す費用を捻出するのにも四苦八苦している状況で、ユーロ通貨危機という爆弾を抱えている状況からほとんど無理

ひらめき残る可能性があるのは日本のみ北上高地脊振山地


このことを明日の朝刊でどのようなニュアンスで書くのか楽しみ。

さて、今後の課題として先生との懇談の中で気が付いたことを2つ

位置情報社会インフラの整備ビジョンを明確に定めること

位置情報環境整備にあたっては民間の活力を最大限活用する方策を考えること

ILC誘致推進について民間レベルで何ができるか、もう少し掘り下げて研究をし、実行に移していきたいと思います。そういう意味で今日の講演会は、内容のあるすばらしい講演会でした。

posted by 飯沢ただし at 23:48| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月28日

「科学する」こと

某地元紙の一般県民から寄せられる声の欄に、論壇という囲みの枠が設けられているが、
本日の朝刊は「ILC誘致で真の復興を」という記事が載せられた。

それは一般の県民からではなく、異例とも言える県行政の主席ILC推進監が寄稿したものであった。

なぜ行政の責任者がわざわざ寄稿に及んだには理由があった。
8月16日の同欄「禍根残すILC誘致」の内容に呼応する必要があったためだ。

寄港した元技術者の禍根を残すという主な指摘事項は
@ 地質調査の不足
A 地中に人口建造物を埋め込むことの負の影響
B ILC実験終了後の空間に核廃棄物の最終分場になる可能性

これらの指摘に丁寧かつ明確に推進役としての県の立場を述べ、最後に県民に対して理解を求める形で締めくくっていた。

肯定的に考えれば、ILCが県民に対して正しい情報の伝達と理解がまだまだ進んでいないということも言えるが、

私はBについては
北上高地ILCサイトに住む一人の住民として、まったくあり得ない話であると断定する。

なぜなら核廃棄物の最終処分場の決定には自治体との協定が必要であり、実際に地上に多くの住民の生活が営まれる地下に核廃棄物を埋めるなどということは想像さえ出来ないからである。


正しい理解の元に議論を交わすことに異議はないが、ILCトンネルの断面積からの技術的考察も抜きにして実際にあり得ない最終処分場の仮定の話等、ほとんどあり得ない投稿を掲載する意義はどこにあるのかとそちらの方の姿勢を私は疑いたくなる。

情報を伝える側にも科学して伝える責任がある。
posted by 飯沢ただし at 22:56| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月25日

ILC計画推進講演会 in 奥州市

奥州市で誕生した民間組織「いわてILC加速器推進会議の主催による表題の講演会が企画され、出席してきました。

今日の講演会は2本立てで、以前に一度講演された野村総研の社会システムコンサルティング担当部長である北村倫夫氏による「ILCを核とした東北ビジョン」について と
前宮城県都市計画審議会会長である大村虔一(けんいち)氏による「北上高地 国際学術都市」

北村氏が考察する国際科学技術研究都市の形成条件として

1)オンリーワンの世界研究都市拠点
2)先端技術イノベーション
3)高度情報ネットワーク拠点
4)グローバルコミニティ
5)ユニバーサル生活環境    の5つの条件を示しながら

先日 県が示したグランドデザインのうち中核研究拠点ではどのような機能が求められるかを具体的に紹介し、同拠点には世界的な研究機関が少なくとも370は集積するであろうとの見解を示されました。

参考になるジューネーブ近郊の CERN 研究所に関して興味深い問題点の指摘があり、

・施設の老朽化
・未計画な拡張
・緑地空間の減少
・エネルギー効率の悪さ
・研究者のみの閉鎖的空間(科学のバチカンと称される)
・CERN のイメージ、レピュテーション形成の発信不足
・周辺自治体との都市計画、開発計画の連携不足
・産業への波及

これらの問題点は ILCによる国際科学研究都市形成への直接的課題になるとの認識を明らかにしました。

大村氏の講義では筑波学園都市形成の課題を取り上げながら、日本の場合、行政主導で研究都市の形成するに当たっては、弾力的に拡張、変更が可能な意思決定のあり方を指摘された上で

「地域の人たちと心豊かに暮らしができる空間を創造することが最も大事である」との考えは、正に我が意を得たりの感を得ました。

今回の勉強会は ILC誘致により地域がどう変わるか、地域民がどのように関わるかについて示唆を与えて頂き、大変参考になりました。

来る9月15日(土)にはJR大船渡線 摺沢駅隣接の「室蓬(しっぽう)ホール」にて 東京大学准教授
山下 了(さとる)先生をお招きして ILCの勉強会がありますので是非参加をお願い申し上げます。
posted by 飯沢ただし at 23:55| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月04日

ヒッグス粒子を発見!



かねてから話題となっていたヒッグス粒子の存在が発見されたと発表された。
ジューネーブ近郊のセルン研究所にあるハドロンコライダーを使用して証明されたとしている。

ヒッグス粒子の発見によりハドロンコライダーより精度の高い次世代の大型加速器、国際リニアコライダー(ILC)の建設に大きな期待がかかることになる。

宇宙に存在している物質で人類が解明している物質は30%程度といわれており、ヒッグス粒子の発見は次なる未知の物質の解明へ大きなステップとなる。

ILCのサイト(施設立地場所)はあと2年以内には決定される見込みであり、有力な候補地である北上高地への誘致に向けた活動を今後さらに頑張らねばならないと気持が引きしまる記念すべき日となった。
posted by 飯沢ただし at 19:04| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月29日

ILC 北上高地誘致へ

ILC(国際リニアコライダー)計画に関してNHK朝のニュースで全国放送されたこともあり、俄然周辺の地域の関心が高まってきた。

政府が昨年12月にサイト(建設候補地)に対する地質調査費に5億円余を3次補正で計上し、いよいよわが国への誘致活動に本腰が入ってきたことが大きな引き金になっている。

また今月の18日に、国際リニアコライダー(ILC)の国際共同設計チーム(GDE)責任者のバリー・バリッシュ氏(米国)らILC計画の研究者5人が、本県を訪れ、北上高地を視察し、自然環境も素晴らしく適地であることを言明したことも興味を引き付ける材料となっている。

バリッシュ氏が強調をしていた「地元の受け入れ態勢が(サイト決定の)大きな要素である。」と述べたことで、今後は民間レベルでの活動が求められる。

奥州市では早速呼応して経済団体を中心に研究会を立ち上げた。一関市でも水面下で動きがあり、誘致に向けた環境を整えていく方向性が見えてきた。


何より地元としては地域住民の正しい理解と共通認識が必要である。


先週末に上京し、関係者と会い新しい情報の収集に走ってきたが、同時に東日本大震災からの復興の象徴として東北を応援したいという気運が高まってきていることを感じ取ることができた。


この手ごたえを確信に繋げるためには今年一年が重要な一年になることは間違いない。
これまでも自分なりに普及に努めてきたが、自分の使命を十分に果たしていきたい。
posted by 飯沢ただし at 23:53| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月30日

国がILC調査費を計上へ

今朝の新聞報道で今年度予算の3次補正案に国際リニアコライダー(ILC)計画の地質調査費が計上される見通しであることがわかった。

国に予算計上は初めてのことであり、誘致に向け国も本腰を入れることとなった。

ILC誘致に向けて大きなファーストステップとなる。

具体的にはKEK(高エネルギー加速器研究機構)への運営交付金に数億円を増額する形で予算補正される予定。

地質調査は本県独自で東北大学と共同で行ってきており、地下実験施設に良好であることは確認済みであるが、今度は国が再度調査する予定だという。


また、心配していた国会議員でつくっていたILC推進議員連盟の会長に与謝野馨前経済財政担当相が続投する見込みとなったことは本県誘致にとって朗報である。
震災後、与謝野会長は東北復興の象徴として本県誘致を明言しており、今後の展開に大いなる希望が持てる環境は整いつつある。


推進議員連盟総会の席で小柴昌俊(ノーベル物理学賞)がILC誘致に関して中国の存在に言及した事は今後、注意深く観察しておく必要がある。西側諸国に遅れをとっていた中国が近年国家プロジェクトとして科学技術の進展に力を注ぎ、人工衛星など宇宙開発にも進出し始めてきただけにILCの日本誘致に障害となる可能性を示唆したものだ。中国が政治指導体制が入れ替わる時期にもあたり、小柴氏の提言のとおりインドや東南アジア諸国とも連携して中国包囲網を敷く必要がありそうだ。

しかし、外交手腕が未知数な現政権下で果たしてそこまで対応出来うるかどうか個人的には不安な部分があるが、やってもらわねば困るということだ。

posted by 飯沢ただし at 22:49| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月31日

目指せ!国際的知的集積特区

本日、小柴先生門下生にあたる山下了先生による「ILC計画」について講演会があり、参加してまいりました。

実は山下先生のお話は私は3回目でしたが、回を重ねる毎に内容が濃くなると同時に解り易くなっていくような気がします。

与謝野大臣がILC誘致を東北地方復興の目玉としたいとの声明があって、夢の実現が現実味を帯びてきた状況になってきましたので、本日も水沢区のZホールには沢山の聴衆が集まりました。


講演前に山下先生を囲んで、現在の進行状況について説明を受けました。
誘致へ向けての流れはいい方向へと向かっているが、財源確保はまだ不安定な状態。日本で用意する財源をどこの省庁で確保したほうがいいかについては、文部科学省では予算配分が予め決まっているので、復興予算枠で特別に確保する方法が好ましいのでないか。復興庁か国家戦略室あたりが、受け皿となるのが妥当か。

つくば学園都市形成の課題(行政縦割りの研究所建設)を踏まえて、しっかりとした国際科学文化都市の形成のためのグランドデザインが必要なこと。それには被災地3県の協力が不可欠であり、特区制度を十分に活用した研究サイト別の機能的分担も考慮して進むべし。

オリンピック誘致と似たようなところがあって、何より現地の熱意と理解が必要である。


いままでの理解を整理するうえで、有効な勉強会になりました。

ご示唆をいただいた点を踏まえて、私なりに実験施設予定地の代表者として、課題解決に積極的に活動していきたいと思います。

posted by 飯沢ただし at 23:58| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月23日

科学する心

21日(日)一関市のホテルサンルートで財団法人平成基礎科学財団が主催する「楽しむ科学教室」が開催され、私も聴講してきました。

財団の理事長はノーベル物理学賞を受賞した「小柴昌俊」氏

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一関まで足を運んでいただき、会の冒頭にご挨拶がありました。

素粒子力学は世界の中でも湯川秀樹氏からはじまる日本の最も得意とする分野であり、数々の科学者がノーベル賞も受賞しています。

素粒子力学など基礎科学は、わが国がこれから力を入れていくべき分野であり、研究者の養成や環境の整備は大きな予算を伴うものでもありますから国民の理解が必要にもなります。


小柴さんがこれまで国のお金で物理学の極めてきたことに感謝を持ち、意欲ある後継者である学生を育成するためにこのような講座をもっていただけることは大変意義深いものです。


ILC計画(国際リニアコライダー計画)が少しづつ現実味を帯びてきていることは、地元紙の報道の熱の入れようにも明らかであり、聴講した学生や一般の方々も真剣な眼差しでありました。


これからも若者に夢を与え、夢が現実となるんだという、このような機会をつくっていかねばなりません。

posted by 飯沢ただし at 12:23| 岩手 ☔| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月08日

経済面からILCを考察する

11月6日(土)に奥州市において社団法人国際経済政策調査会の主催によるILCに関する講演会がありました。


今回は初めてILCによる経済面での波及効果について勉強する会でありました。

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講師はお二人で、野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社、コンサルタント部長の石井良一氏と野村総合研究所の経営革新コンサルティング部の北村倫夫氏。

私が特に印象に残った内容は

石井氏からは

「ILCは先端技術の固まりであり、建設時から世界中の研究者、企業が参画し、共同で装置を開発し据え付けが行われる」と述べ、立地が決定した時点から建設だけでなく多くの人が動き出すことを示唆しました。

また、研究者はセルン(スイス、ジュネーブにある大型加速器がある研究施設)の例から平均して10年は滞在して研究することから、付帯施設、例えば、インターナショナルスクール、母国語学校、教会、食材店、コミュニティースペースなどが必要になると述べました。また、研究施設だけでなく周辺環境と調和し、特に農業と無縁にしないことが国際科学研究都市を形成する上で重要なファクターであることも述べておりました。


北村氏からは


国際科学研究都市構想(仮称)について

国際科学研究都市とは知的産業クラスターである
【科学研究都市≒知的産業クラスター】

1国際科学研究都市形成の要件として

・コミニティーが形成されている
・快適かつ安全に生活と行動が出来るように社会インフラや生活サービスが充実している

2目指す方向として

・世界最高の水準の科学・自然・人間の調和を目指す
・世界の人々が滞在交流する多国籍居住地を目指す

3期待される経済波及額については

・科学研究都市面積を900haとして

ILC建設と都市の建設で2兆2080億円、施設活動運営費で9936億円
直接、間接のトータルで10年で5兆2026億円の効果が見込まれる。


何より、最後に北村氏がまとめの言葉として述べた

国際科学研究都市形成のためには、

構想(ビジョン)及び計画の策定が必要であること、また、そのために推進機構の設立が求められることを強く主張しておりました。


この講演会を通じて


これから当該地区(一関市、奥州市)を中心に計画策定に向けて住民を巻き込んだ組織作りが必須であり、仮に誘致が叶わない場合でも、これらの作業は将来の街づくり構想をする上でこの上ないノウハウが蓄積されることなります。特に人材の育成も急務な課題であり、今から小中学校の教育現場から科学知識や地域社会学の啓発していかねばならないと感じた次第です。
posted by 飯沢ただし at 23:57| 岩手 ☔| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月06日

国際リニアコライダー講演会in一関市大東町

6月5日(土)一関市大東町「室蓬ホール」において、一関市で初めての国際リニアコライダー講演会が開催されました。


この講演会の主催者は「社団法人 国際経済政策調査会(PSG)」でこの団体は、椎名素夫さんが国会議員になる前から主宰していたものです。

PSGは椎名さんが亡くなられてからも、産学官の連携や加速器の研究会を60回以上も開催するなどして国際リニアコライダー誘致に向けた活動を地道に行ってきました。


昨年、奥州市ではじめて岩手県でILC(国際リニアコライダー)の勉強会を同調査会が開催しましたが、今度は、一年ぶりで一関市大東町で行ったものです。


当日の講師は高エネルギー加速器研究機構(KEK)の特任教授である吉岡正和先生。


吉岡先生からは私は昨年にKEKに行って視察見学したものを「含めて今度で4回目でしたが、回毎に内容も、講演の演出の仕方もリバイスしており、主催者関係者である私も興味深く拝聴しました。


当日は予想外の大雨になってしまい、出足が心配されましたが、500人を超える方に来て頂きました。


講演中は、高度な質問も多数寄せられ、吉岡先生もタジタジでありました。

このような機会をこれからも設けて、私も誘致の環境整備に努めてまいりたいと思います。


声がけをしてくれた、関係者の方々、当日のスタッフの皆様に心から感謝を申し上げます。
posted by 飯沢ただし at 06:54| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月29日

第59回「加速器科学研究会」

第58回は奥州市で開催されましたが、今回は第57回と同じく仙台市内のホテルで社団法人 国際経済政策調査会の主催で行われ、私も参加してきました。


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今回は

「国際リニアコライダーの建設を支える土木技術」

という表題で山口大学の清水則一教授から講演がありました。



トンネル掘りの土木技術においては技術力において上位にある我が国ですから、問題はないだろうと思っていましたが、すでに候補地を想定しながらすぐにでも工事に取り掛かれる環境であることに驚きました。


清水先生によれば、今後のプロジェクト推進の課題として(工事面に関して)

1)マネージメントをどうするか

2)事業主体、発注方式をどうするか

3)リスクと保障をどうするか

4)異分野間の協働をどうするか(研究者・建設・行政)


があげられました。


土木建設と素粒子力学の研究者との意思疎通が大きな課題と言えそうです。



話は変わりますが、オリンピックとILCの候補地が日本とアメリカのシカゴが競合しており、私としてはオリンピックが東京になるとILC誘致は厳しく、シカゴにオリンピックが決まればILCは日本に有利と思いますが、いかがでしょうか?
posted by 飯沢ただし at 23:52| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月13日

大型加速器視察に参加

東北加速器基礎科学研究会の研修視察に便乗させていただいて、つくば市にあるKEKB加速器と東海村にあるJ−PARC(大強度陽子加速器)を視察しました。


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【KEKB(Bファクトリー)】

この加速器の実験成果によって2001年に「B中間子崩壊におけるCP対称性の破れ」を確認し小林・益川理論を実証した。

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【BELLE測定器】

加速器で光速に近い速さの電子と陽電子を衝突させ、大量のB中間子と反中間子を作り出し、この測定器によって量中間子の性質の違いを探り出します。

この日は幸運にも点検日で測定器の内部まで見ることが出来ました。先日視察に来られた皇太子殿下でもここまでは見れなかったとのこと。



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【J−PARCの内部】

KEKBの実績を踏まえて、新しい技術が多く投入されています。超電導技術の導入もそのひとつ。

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視察団には新日鉄釜石V7を支えた千田美知仁さんも参加しておりまして、昼休み時間にV7当時の話や日本代表時の試合の様子についてしつこく伺いましたあせあせ(飛び散る汗)。(視察より熱心だったりして)



今回の視察を通じて感じたことは、一連のノーベル物理学賞の受賞を支えた実験施設を目の当たりにして、我が国の素粒子力学が最先端であることと、ILC計画が日本、特にも北上高地に誘致することの重要性と波及効果についてさらに認識が深まりました。
posted by 飯沢ただし at 20:35| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月09日

リニアコライダー勉強会in奥州市

去る6月6日(土)に初めて岩手県(奥州市)においてリニアコライダー計画について勉強会が開催された。

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ご当地の方々をはじめ、わが大東町からも聴衆が駆けつけて大盛況の勉強会となった。中でも高校生と思われる学生が参加しているのを見て大変心強く感じた。


内容は素粒子力学がいかにわが国がフロントランナーになっていることや、リニアコライダー計画の誘致が北上山地で成功すれば、当該研究だけでなく副次的な科学的な成果も大いに期待されることが初めて明かされた。

例えばスイスで先行的なセルンという同種類の施設においては、インターネットのwwwというのが定着された事などが紹介された。


この勉強会は今回初めて岩手県で開催されたが、次回は一関市大東町で開催したい旨の主催者の意向も伝えられており、マスコミ報道も頻度を増し注目と関心が集まってきている夢の計画に、私も協力を惜しまず地域挙げての協力体制を敷きたいものだと考えている。



奥州市は既に研究者の付帯施設などに大いに関心を寄せて、人事的配置もしており、周辺自治体としては一歩も二歩も先んじている。それに比して地元一関市は・・・?


駅前再開発も結構であるが、このようなビッグな話をしながら街づくりを想定していった方が余程住民に建設的な発想を持たせるのではないかと思料するがいかがか? たとえ誘致に失敗したとしても、ダイナミックに視点での発想力を市民が蓄積することは、大いなる財産になると確信するものである。
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2009年02月17日

誘致なるかリニアコライダー

某地元紙に14日(土)の一面に紹介された
「国際リニアコライダー(ILC)」に関して、「加速器科学研究会」が仙台市内のホテルで開催されるというので参加してきた。

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東北経済連合会と東北大、東北6県が、総延長約30`の巨大加速機「リニアコライダー」に関する研究会の設立に向けた準備を進めていて、国内の有力候補地に岩手県南の北上山地が上がっており、誘致に向けた環境の整備を目指す。との報道があった。

「リニアコライダー」は巨大加速器の意であり、
素人ではなかなか理解不能であるが、電子と陽電子を衝突させて宇宙誕生のビッグバン状態を再現する施設。

「リニアコライダー」は国境の枠を超えた世界の研究者による施設であり、基礎科学の最先端施設。

この研究により、医学原子力廃棄物の処理など、さまざまな分野に応用できるデータが抽出できるという。

この施設の立地は、どこでもいいというわけではなく、深さ100bを掘らなければならないことから地盤が安定していることが立地の絶対必要条件になってくる。北上山地は最も有力な地形とされている。

この施設の誘致が成功すれば、研究施設だででなく、千人規模とも想定される研究者のための住環境整備、学校、病院などの整備も必要となってくる。

しかし、誘致へのハードルはとてつもなく高く、8000億とも言われる予算の捻出をはじめ、国内でも福岡県など強力なライバルがあり、これからの東北全体での産学官の連携力が試される。

最近は暗いニュースばかりで、沈みがちであったが、夢のある実現可能なビッグな話題に触れ、ムクムクと胸が湧き上がる思いであった。

ここまで誘致の話が進んできたのは、故 椎名素夫先生がノーベル賞をもらった小柴さんとの関わりで、日本への誘致への道筋をつけたからであり、あらためて椎名先生の情熱と先見性に深く感じ入った次第である。
posted by 飯沢ただし at 22:52| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする