
公明党の突然の政権離脱表明で政界はウルトラマンのオープニングクレジットの如く渦巻状態に。
そもそも政権離脱は昨年の衆院選の与党過半数割れ、今年の参院選の与党過半数割れが原因。少数与党では自民党が他党との連携を模索せざるをえない状況は公明党にとっては存在価値が低くなる一方でした。さらに保守派の高市氏が自民党総裁となり、親中の公明党としてはますます居場所が悪くなるということなのでしょう。これだけ明確に離脱を表明したらばもう政権枠に戻ることはないと思われます。
公明党の政権離脱は国政だけでなく地方にも影響を及ぼすことは必至で、こちらの方が問題が大きいのでは?
二大政党を目指して小選挙区制度に制度が変わりましたが、現在のような多党化は想定しておらず、これからも政党の部分的な足し算によって政権が形成されていくことが予想され、大胆な政策の実現をすることは難しくなると思料します。なぜなら小選挙区制度においてはその制度によって大連立などは絶対的にありえないからです。小選挙区制度についても検証する時期ではないでしょうか。
今月の20日には臨時国会が召集される予定で首班指名が行われますが、どのような結果になるかわからない状態です。しかし、公明党が政権離脱した瞬間に急に色めきだって政権枠を組み立てようとする野党第一党である立憲民主党には違和感を禁じえません。国家論を論ぜず政権批判に明け暮れていた政党がにわかに数合わせに走る姿に国民民主党が冷静な対応をしたのは好感が持てました。
いずれにしても、この国の在り方について議論され、特に安全保障に関してしっかりとした協議をした上での政党間の合意を求めたいです。

