2025年06月12日

Kuwait Class Cargo ShipB

掉尾を飾る3パターン目は、Govan 社が当時はまだ造船産業においては新興国の韓国の会社 Hyundai SB&HI(現代造船重工業)とライセンス契約を結んだもの。1976年から78年の短期間に大量投入されました。

ibn khallilanx.jpg

【ibn khallikan】

1976年に Ibn Al Atheer , Ibn Al Nafees , Ibn Duraid , Ibn Qutaibah , Ibn Askir , Ibn Khaldoon , Ibn Al Roomi

1977年に Ibn Bassam , Ibn Al Beitar , Ibn Shuhaid , Ibn Malik , Ibn Khallikan , Ibn Al Moataz , Ibn Younus

社名がHHI(現代重工業)に変更になり

tabukxxx.jpg

【TABUK】

1978年に Jilfar , Ahmad Al Fateh , Theekar , Fathulkhair , Tabuk , Al Fjairah , Blocks , Qarough , Danah

全部で24隻です。

大きな違いはジブクレーンにAEG社のものを採用したこと。このツインクレーンの箇所に台座(ターンテーブル)がなく、自在に回転できたので作業効率が上がりました。見た目小ぶりですが揚力(5トンと12.5トン)には変化がありません。

Kクラスの荷役上の欠点は3番ハッチにジブクレーンが一つしかないことで、3番ハッチの荷役に偏りが発生しました。もし3番ハッチのオモテにP&O社のStrath E,Fシリーズのような5トンクレーンをStulckenの柱に沿わせて設置してもらえば最高でした。

韓国製の本船は短期間での納入だったせいかところどころ鉄材の切断箇所が雑なところがあり、わが国でいうところの職人気質が感じられないところが散見されました。新光産業のよっちゃん(吉田)(ラッシング会社の責任者、他にまっちゃん(松尾)もっちゃん(望月)が存在)がよく個所を見て嘆いていました。船社は資金はオイルマネーで潤沢なので何隻か日本の造船所に製造させてくれればよかったと思います。

船社のUASCのKクラスの大量投入は中東向けのプラント輸出に活況を呈していた背景があり、特にIJPC(イラン・ジャパン石油化学プロジェクト 三井物産)が船舶投資の大きな要因となっています。その後クウェート向けのAZ ZOUR Power(東芝) プラントが続きましたが、その後は受注が途絶え、政情不安もありアラビアンガルフ向けの貨物は私が在籍していた1987年頃にちょうど終焉期を迎えたのでした。

昨年、40年ぶりに再会できた当時UASCのスーパーカーゴの網代さんがKクラスの導入時に契約されたと聞きましたので、貨物と本船が増加したためのスカウトだっと推察されます。

政情不安と言えば 1980年にIbn Al Haitham号が 航行中にガルフ内でイランからのミサイルの被弾し、爆破はしなかったものの不幸にしてクルーが2名死亡、1986年にIbn Al Beitar号が誘導ミサイルを被弾して沈没する事故があったと後に知りました💧そういえば、ちょうどこの頃イラク向けの貨物にクルーが強烈に神経質になっていた時期がありました。

今思えばKクラスの投入時期が我が国の経済も最高潮の頃と思います。いい時期に荷役監督といういい仕事をさせてもらいました。

時間とやる気があったらKクラス投入前の本船についても整理をしてアップしたいと思います。おつきあいありがとうございました。
posted by 飯沢ただし at 10:58| 岩手 ☁| Comment(0) | Good Old Vessels【懐かしの船】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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