【日本経済新聞電子版 2025年4月6日 20:11 (2025年4月6日 23:23更新)】
任期満了に伴う秋田県知事選は6日投開票され、無所属で元秋田県議の鈴木健太氏(49)が初当選を決めた。無所属で前秋田県副知事の猿田和三氏(62)らを破った。4期16年を務めた佐竹敬久知事の後任を決める選挙で、鈴木氏は県政の刷新を強く訴えた。
投票率は59.59%と、過去最低だった前回を3ポイント上回った。
当選を果たした鈴木氏は、秋田市内の事務所で支援者らに「新しい時代の新しい秋田を皆様とつくっていきたい」と決意を語った。
鈴木氏は人口減、少子化への対策として県外に出た子育て世代の流入、秋田への移住促進などによる就職人口増を訴えた。組織力よりも草の根活動を重視した選挙活動で支持を広げた。
鈴木健太氏は前秋田県議会副議長で北海道・東北議長会で何度か顔を合わせ、知事選への挑戦についても知っていましたので昨年の8月末から激励をしていたところでした。
当初は保守系の鈴木氏vs革新系の対立になることが予想されていましたが、同じ保守系から前副知事の猿田氏が出馬を要請され、後に立民や共産などが猿田氏に相乗りする形となりました。支持県議も18対18でかなりの接戦が予想されていましたが蓋を開ければ8万票の大差がつく予想外の結果になりました。
私も選挙戦を両陣営から毎日更新されるSNS投稿を見て様子を興味深く見守っていましたが、鈴木氏は「一新」を掲げ、人口減問題について既存の政策の延長上では解決できないとしてマーケティングの導入など新しい視点での政策を淡々と訴えていました。猿田氏は多くの国会議員らの支持を受けた護送船団方式を戦いを戦い軸としましたが、政策の根拠が曖昧だったり、前副知事という経歴上、佐竹県政の後任というイメージがついてまわり伸びを欠いた印象です。
鈴木新知事におかれては秋田のため東北のためにやれる政策を総動員して頑張ってほしいと思います。県庁を思い通りに仕切るまでには時間を要すると推察しますが、人事を巧みに使って厚い壁をぶち破ることを期待しております。
方や敗れたとはいえ、猿田氏の敗戦の弁もさすがでした。いの一番に鈴木氏の当選への祝意を述べたことに猿田氏の懐の深さを感じました。
この度の選挙は大きな選挙では有利とされた既存政党の枠組みを整えればといった手法が機能せず、秋田県の危機感を有権者がどちらに託すのかという選択をし、結果として表れた形となりました。これからの選挙はさらに難しくなっていきます。
それにしても岩手でも2年前にこのような形になることを期待しておりましたが、成就しなかったことは今でも残念でなりません。何が足りなかったのか今回の秋田県知事選からさらに分析を進めたいと思います。
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