2025年03月22日

いよいよ最終章か?

県立大学の人事が発表され、理事長に同大専務理事の石堂淳氏を起用することが報道されました。

千葉理事長の高すぎる報酬に関して5年間あらゆる機会を通じて議会で追及してきましたが、この任期を満了することで詰めることが出来ませんでした。まことに慙愧に堪えません。

助力を頂いた自民党会派の臼澤議員、福井議員、正義に問題意識を持ち取り上げてくれた河北新報社には感謝を申し上げます。

事の発端は千葉氏が副知事時代にあった県職員からの告発投書でした。パワハラにより職員が委縮をしているという内容でした。告発より以前に私は職員から直接その実態を聞く機会もありましたが、結局事実関係を明らかにしようとする最中、退職され、県立大学の理事長職に収まりました。それも前職の任期が残っているにもかかわらず、差し込まれた異常な人事でした。

その後、県職OBから報酬を前職から37万円も上乗せしている(副知事時代と同じ水準)という話を聞き及び、新たな追及を開始しました。

県当局は、県立大学は独立した機関であり、理事会で決定したものは尊重すべきもの、他の公立大学に比して決して高くはない、千葉理事長就任以来多大な貢献をしているという礼賛答弁に終始しました。

ところが、県立大学はこの間、県内就職率は上がらず、県の最高特別職にあった人物を配置した割には成果に乏しい結果となっています。

そもそも報酬は職責に応じて決定されるものであり、前職の報酬水準を維持するということは役所内のお手盛りでしかありません。それも公共の利益を最も意識しなければならない人物が、それに甘んじること自体に問題があります。甘んじるどころかそうした環境を整えて理事長職に収まったという証言も私は県職OBから頂いています。

自分は特別である。有能である。報酬に値する実績を有している。まさに自信の塊です。私は権力を有している人ほど謙虚であるべきだと思います。

河北新報社が報酬問題を取り上げたところ、立ちどころに同社に対して記事の訂正を求めるなどの独善的な行動を複数回にわたって起こしました。メディアへの堂々の介入です。これは県立大学理事会の意思で行ったと私の質問に答弁していますので、理事会を私物化していた可能性も否定できないものです。

多くの県職員がこの実態を認識しながら、私の質問に守備に徹した行動をするのは、県大理事長職にあっても県の人事や政策にも影響力を誇示していと仄聞しており、特に副知事時代の巧みな人事によってこのような体制が維持されていると十分に推察されます。

また、県大理事長職は知事の任命によるものであり、知事との良好な関係により、誰も口出しできない状況にあるのです。

実は千葉氏は副知事時代から政治にも介入してきました。私と同じ会派に所属している議員を呼び出し、「(達増知事に批判的な会派色)色に染まらない方がいいですよ。」と発言しています。何を勘違いしたのか二元代表制をも脅かす増長ぶりをこの頃から発揮していました。

さらに、県職時代に世話をした団体を通じて批判をしないように議員に圧力もかけました。本当に大物です。県職OBでこのような形で名を残すのはかつて厳しく同様に追及したIGRの元社長のK氏と千葉氏くらいなものでしょう。

こうした批判的な空気がある中でも選挙管理委員に就任し(県議会では異例の選挙)権力の維持に余念がありませんでした。加えて教育機関に属しながら民間会社の顧問にも就任されています。この間、達増知事にも質問しましたがまったく問題ないとの認識でした。

このような尋常ではない事態を是正できなかったことについて私の力不足を感じます。私の議会での一連の行動が過度な県政への介入の抑止力に少しでもなっていれば良いのですが。いずれいつか達増知事には任命責任について質問はすることになります。

理事長退任で最終章となるのかは4月になってみないと分かりませんが、当面監視体制は維持をしていきます。
posted by 飯沢ただし at 22:12| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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