林野火災は鎮圧となり避難指示も解除となったことで一山は越えましたが、まだ鎮火宣言は出ておらず油断のできない状況は続いています。
私は一期目の後半に紫波町における林野火災(高速道路にも影響を与えた)の視察した経験がありますが、焼失した木材の状況を見るとかなり強度な火の勢いであったことが感じ取れました。
視察行程は
@車中から 赤崎町合足(あったり)地区、三陸町綾里小路地区の住家等の被害状況を確認
A下車して三陸町綾里小路地区の林業被害の状況を視察
大船渡農林振興センター 長谷川所長より説明を受ける
B大船渡市綾里地区コミニティ施設・綾姫ホールを視察
大船渡市保健福祉部 佐々木部長より説明を受ける
C車中から 三陸町綾里港地区、石浜地区の住家等の被害状況を視察
D綾里漁協の水産業共同利用施設(定置漁業用倉庫)を視察
大船渡水産振興センター水産振興課 荒木課長より説明を受ける

E大船渡市役所にて渕上清市長 市幹部と意見交換

という内容でした。
Dに関しては春先から12月までの定置網漁が令和7年分は期待できず、水揚げ想定金額約2億円余がゼロとなる可能性があります。加えて焼失した定置網用の網、焼失した漁業用倉庫の撤去と再建で約5億円が必要となり、この間の人件費も発生するとのことでかなり厳しい状況であることを説明を受けました。
この件に関しては国や県の支援が必要不可欠となるのは必至で、漁協の再建方針が決まり次第迅速に動く必要があります。
県では応急仮設住宅等の補正予算を25日に上程する予定であり、24日には県議会の災害連絡本部会議の執行部への質疑があります。
生活再建はまったなしで大船渡市は最優先でそこにかかるので、産業の再生については県が力を入れて取り組むことが求められます。
意見交換会では渕上市長に対してご労苦を労うとともに、全国から注目されていることを意識して市側から情報発信を努めて積極的にかけることをお願いしました。