【2025年 1月11日 IBC岩手放送 によるストーリー 】
盛岡市の養鶏場で高病原性の疑われる鳥インフルエンザが確認され、約40万羽のニワトリの殺処分が進められています。11日は農林水産大臣政務官が来県し、知事と対応を協議しました。岩手県によりますと、10日に盛岡市の養鶏場から「死んだニワトリが増加している」との報告があり、遺伝子検査の結果、高病原性の可能性が高い鳥インフルエンザと判定されました。これを受け県は採卵用のニワトリ約40万羽の殺処分を進めていています。半径10キロ圏内にある25戸の養鶏場に卵やニワトリの搬出を制限するなどの措置を取っています。
県内の鳥インフルエンザは今シーズン3例目で、殺処分は過去最大規模となったことから庄子賢一農林水産大臣政務官が県庁を訪れ、達増知事と対応を協議しました。県は陸上自衛隊に災害派遣要請を行っているほか、一般会計で6億円の補正予算を専決処分で決定し迅速な対応を進めることにしています。
岩手県総務部から同様の対応策を午前中に知らされました。年始から相次ぐ同事案の対応に県職員の皆さまのご労苦に感謝と敬意を捧げます。
3例目の事案は40万羽と規模が過去最大ということで自衛隊に災害派遣要請をしたとのことで、妥当な措置と思います。それでも処理には1週間程度を要するとのことですので大変な作業です。処理の金額も多額になり、財源が心配になります。
全国でも令和4年時に鳥インフルエンザが大流行した時には及ばないものの政府では警戒を強めています。
令和4年シーズンでは、累計殺処分数1,771万羽のうち462万羽が1月に殺処分されており、1月はまさにトップシーズン。今シーズンも、これ以上発生が拡がらないよう、関係者一丸となった更なる警戒と対策の徹底強化が必要。
【農林水産省のホームページより】
本県はブロイラーの出荷額では全国三位の位置にあり、産業全体にも大きな影響を与えることからこれ以上の拡大は何としても避けたいところです。関係各位のご努力に感謝をしつつ最善の予防策を張ることを望みます。