2024年12月07日

混迷するお隣の国

弾劾案は廃案に 野党代表「力不足、おわびする」

【日本経済新聞電子版 2024年12月6日 12:08 (2024年12月7日 23:25更新)】

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が3日夜に「非常戒厳」を宣言した。野党は戒厳宣言が憲法違反にあたるとして尹大統領の弾劾訴追案を提出したが、7日の採決は投票が成立せず廃案となった。混乱の経緯をタイムライン形式でまとめる。

【午後9時30分過ぎ】首相「任務を忠実に遂行」
韓悳洙(ハン・ドクス)首相は「現在の状況を早期に収束し、国民の日常が動揺なく維持されるよう、首相として全力を尽くす」と表明した。

【午後9時30分過ぎ】野党代表「私たちの力不足。おわびする」
与党「国民の力」は国会議員一同とする談話で「非常戒厳宣言について国民に心から謝罪する。重い責任を痛感している」と強調した。「採決に参加しないと表明した。弾劾より秩序ある方法で危機を早期に収拾する」と表明した。最大野党「共に民主党」の李在明代表は「私たちの力不足で望む結果をつくれなかったことをおわびする」と述べた。

【午後9時30分】国会議長「投票さえされず国民に申し訳ない」
禹元植国会議長は「世界各国が注視している。こんな重大な国家的事案に対し、投票さえなされなかったのは非常に残念だ。国の重大事を巡って可否を判断する民主的手続きすら判断できなかった。国会を代表して国民に申し訳なく思う」と話し、本会議を散会した。

【午後9時26分】投票数が200票に届かず、投票不成立に
禹元植国会議長が「投票は成立しなかった」と宣言した。弾劾訴追案は廃案となる。

【午後9時20分】投票を締め切り
与党退席のまま開票手続きへ。

【午後8時50分ごろ】国会議長「午後9時20分に投票締め切り」


韓国の野党が提出した弾劾案は廃案となった。しかし、来月以降も再弾劾案を成立に至るまで提出されるとの予測記事が他のメディアから出されている。伊大統領は辞職に触れていない。日本では大統領制を敷いていないため議会と大統領をめぐる不信任の提出の仕方は馴染みがないが、いずれ弾劾案が繰り返されるたびに政治は停滞し、韓国という国の世界的信頼は低下していくことになる。

せっかくの保守派の大統領の誕生に喜んだつかの間、この先にあるのは我が国にとって明るい見通しではないことはほぼ確実だ。
posted by 飯沢ただし at 23:40| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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