本日は弊社が所属している両磐インダストリアルプラザ(通称:RIP)の勉強会があり、ここ数年この季節には(一関地ビール祭りの初日)定例化されている吉岡正和先生のILCに関する講演でした。
吉岡先生の肩書には
岩手大学・岩手県立大学 客員教授、国際経済政策調査会(PSG)理事長、高エネルギー加速器研究機構(KEK)名誉教授に加えて一関市の参与も加わりました。
吉岡先生の講演のオープニングはいつも目を引くタイトルを持ってくるのですが、
1.ILC in JAPANは「風前の灯」か?
2.日本が一向に決断しないことに世界は苛立っている(呆れている)
3.ILC in CERNの議論が遂に出始めている
という衝撃的なものとなりました。
この危機感は私が持っている情報とほぼ一致するもので、大きな驚きはありませんが、EU諸国の内、特にドイツの関係者がCERNへの検討を開始せよとの意見を堂々と言い始めたことがこのような状況に至っています。
中華人民共和国のCEPCが技術設計書を完成し5か年計画を2025年に示すのに呼応するように欧州の大型加速器の建設を含めた7か年計画は2026年には発表する予定としており、2025年の3月末までには日本の巻き返しを米国との協力の元に展開しないと間に合わない状況に陥っているのです。望みを託するならばまさに政治判断しかありません。加えて残された時間はほとんどありません。
今秋予定されている自民党の総裁選、その後の組閣が早期に行われてILC実現に向けた体制が動き出すことに期待をかけます。
2024年08月23日
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