本日の講師はILCーJapanのスポークスパーソンに就任された石野雅也先生とKEK理事の道園真一郎先生。道園先生はILCーJapanの国際加速器R&Dワーキンググループの座長も務められております。
石野先生の講演は初めて拝聴させて頂きました。

本日のお二方の講演で認識を新たにしたのは
@Global ProjectとAInternationl Projectの違い
@については費用分担、責任の分担、組織形態、ホスト国・サイトの決定などプロジェクトのあらゆる側面について、パートナー国が議論してルールを決めるというもの。プロジェクトの所有権はパートナー間で共有される(例:ITER CERNにおけるATLAS/CMS)
AについてはCERNのLHCがいい例でホストがプロジェクトをリードするもの。費用〜90%がホストが負担
要はILCに実現に向けて研究者間や関係国間とのコンセンサスがなかなか進まないのは@とAについて厳密な議論がされていないことと理解しました。
また、道園先生からは準備研究所(プレラボ)の設立に関して文科省が主導した時期早尚という結論に関して、次世代加速器に求められる技術開発課題について、各国研究機関との国際協働によって、更なる研究開発を展開すべきという答申を受けたことを重く受け止めて活動されていることを色濃く報告がありました。


岩手県議会を代表して閉会のあいさつを私が申し述べましたが、講師先生お二方にはいささか失礼な部分もあったとは思いましたが、ここまでILCが日本に決まらない苛立ちは私たちも相当なものがあることから国会議連の奮起を促すことと地元してはこれからも十分な関心と情熱を保持して取り組むことを期待を会員の皆様に申し伝えました。
明日はRIPで吉岡先生からILCの最新情報をお聞きする予定となっております。