2024年01月16日

答えは現場から

去る1月15日(月)に令和5年度岩手競馬関係者と岩手競馬振興議員クラブとの意見交換会が行われました。

私が振興議員クラブの会長を仰せつかっており、この意見交換会も定例化しております。本会員は14名の参加、関係者は盛岡厩舎関係者関係者を中心に調騎会、厩務員会から出席を頂きました。
調騎会会長:板垣吉則氏、騎手部会理事:南郷家全氏、騎手部会会員:大坪 慎氏、厩務員会会長:佐々木剛氏、厩務員会理事:佐々木文子さん

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・日本人の厩務員の雇用が年々困難な状況にある。外国人厩務員は現在31名(ウズベキスタン、インド)。水沢競馬場では厩務員住居の老朽化、貧弱化、数が足りない。

・騎手不足が著しい。一人でも怪我をすると全体を回すのに大変な状況。水沢競馬場の調整ルームが老朽化が酷いので早期の改善を求む。
・盛岡競馬場の鹿の出現が多頻度しているので対策が必要。
・芝コースの馬場が年度後半になると極端に悪化、危険。芝の根付きが悪く部分的ではなく全面的な改修が必要ではないか。

・厩務員は両競馬場で168名(うち外国人厩務員31名)、平均年齢46歳。高齢化が進み攻め馬、調教ができない人が年々増えている。
・近年の夏の酷暑で競走馬のクールダウンが不可欠。ミストやシャワーなどの設備充実を求む。

の意見、要望が出されました。

昨年とほぼ同様の内容ですが、組合側も一部は対応しているようですが、弥縫策にとどまり、施設整備については予算不足を理由に手がついていない状況が明らかになりました。

後半に入り、意見交換が活発になり、要は単年度予算で行っている制度上、利益が出ないと必要な設備に手がかからない現状について強い疑義が両者から出されました。単年度黒字になっているのになぜ現場にお金が回らないのは疑問だ。との声は現場を預かる責任者としては当然の感覚と私は受け止めました。

最後の講評で私個人の意見を述べましたが、必要な施設整備について(特に安全に関するもの)は優先順位を上げて検討すべきものと考えます。施設整備は人材の確保にも直結する問題であり、このまま何となく売り上げを確保していけば組合や職員の身分は安泰との考えにたっていては何の問題解決にならないのは明らかです。特に副官職については長期的スパンで戦略的に物を捉える能力と競馬に対する情熱がある人を人選すべきと改めて認識しました。
posted by 飯沢ただし at 23:52| 岩手 ☀| Comment(0) | My Inspection 【視察日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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