2023年07月26日

一般質問振り返りA

大分時間が経過しましたが、一般質問の中から特徴的な質問項目を明示して、知事の姿勢を明らかにします。

私が、総決起大会で県政の状況を例をあげて説明したところ、「そんな状態になっているとは知らなかった。」との声が多数ありましたので、あらためて知事答弁から見えてくるものはあると思います。

いわば将棋でいうところの感想戦みたいなものですが、もちろん相手方の知事は感想戦には入りません💨

1 達増県政16年の評価について

【(1)賃金について質問】

賃金構造基本統計調査によれば、平成20年に本県の所定内給与額は23万5千4百円で全国44位、令和4年は25万2千3百円で同じく全国44位、この15年間は40位台の常連様です。知事はこの結果をどのように受け止めているか。


【知事答弁】
日本全体ここ20年30年賃金が上がらない中、まず一定の上昇をみているというところはあると思う。

そして順位の問題であるが、議員御指摘の平成20年と令和4年の全国順位を比較すると、順位が5以上上がっているのは、福岡がプラス8、大分がプラス8、長野がプラス6の3県であり、一方で5を超えて順位が下がっているのは、北海道がマイナス11、鹿児島がマイナス6の2県となっている。他の42都道府県は5以内の増減であり、また、順位の増減が2以内となっているのは、順位の変動がない12の都道府県を含めて、28都道府県となっている。

一方、平成20年以降、全国平均との格差は徐々に縮小しており、こうした状況から、全国順位に変動がないことのみをもって、責任の有無を論じるようなことではないのではないかと受け止めている。

【振り返り】
「危機から希望に」を唱えて始まった達増県政は、増田県政で成果が上がらなかったことを拾い上げ、県内所得の向上を一丁目一番地の政策と掲げたが、結果15年間全国順位で下位を低迷。政策の効果が表れていないことを指摘したところ、都合の数字を持ち出して、成果が上がらないことを知事は認めない。結果がすべて。県政のトップが結果を客観的にとらえることを避けては問題の本質をとらえることは到底不可能。このことは庁内の政策推進力には決してつながらない。

【(2)自動車産業について質問】

今年4月にトヨタ自動車の社長が交代したが、知事は新社長と面会したか。面会していないとすれば、なぜ会わないのか。


【知事答弁】
豊田章一郎名誉会長お別れの会で、挨拶を交わす程度ではあったが、直接お目にかかる機会があった。

岩手県に最大の組立工場があるために、そことの関係で、デンソー、アイシン、豊田合成、トヨタ紡織、槌屋さんがあり、さらに企業の進出や工場の拡大もあり、雇用も増えて、高校卒業者の県内就職率の向上にも資するところとなり、また、賃金水準についても岩手県全体を引き上げていく方向にあるような流れで進んでいる。

そのような中で、岩手県がトヨタグループの中でどういう役割を果たすのか、トヨタグループには、EVや水素などもありますし、ガソリンに代わるバイオ燃料によって、エンジン車の将来性もゼロになるわけではなく、将来、岩手県にどのようなトヨタグループの工場を配置するのか、様々なレベルで県と関係企業との間でやり取りをして進めている。

【振り返り】
トヨタ社は車づくりで岐路を迎えている。知事が新社長といち早く面会して、新社長のビジョンを肌で感じることはとても重要。その中から岩手は何を用意できるかが見えてくるはず。様々なレベルで・・・と言っている段階で自ら動こうとしない意思が垣間見える。将来の雇用対策をはじめ先手を打つ戦略性が県民利益に直結すると考えるが、そのような道筋を得ていないことはとても残念。
posted by 飯沢ただし at 23:51| 岩手 ☀| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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