私が受け持ったヒアリング対象自治体の最期を飾るのは大東町に隣接する住田町。酷い勘違いで遠野まで行ってしまい、遠回りで住田町役場に到着。時間にはピッタリ間に合いました。
ご対応を頂いたのは横澤孝副市長と横澤広幸企画財政課長。住田町役場は地元林山材を活用した庁舎でとても温かい印象を受けます。中で働いている職員のお顔も穏やかに見受けられます。
地域医療と県立高校住田高校の話を軸に中山間地の地域振興について意見交換を濃密にさせて頂きました。住田高校へは町も年間2000万円超の予算を投じ生徒数の維持と学校の充実に力を入れています。交通網の整備によって町内の20%しか住田高校に進学しない現実を受け止めつつ、学校の特色化を図らうとする町の姿勢には頭が下がります。加えて県立住田病院が診療センター化になり基幹病院との連携が図られていると思われていましたがさにあらず、常勤医が3名から2名になるなどさらに厳しい状況になっています。医療と学校の確保は子育て世代にとって必要な要件であり、住田町に限らず中山間地の自治体には支援が不可欠と再認識致しました。
林業の町で有名な住田町。単独での新産業への取組は困難であり、やはり広域での新しい観点での産業振興策を講じることも県としての役割ではないかと痛感しました。そういう意味においては「ふるさと振興部」と「商工労働観光部」「沿岸広域振興局」が実際にどのように関わっているか検証が必要です。
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