参議院選挙が施行目前に迫るなか、本県の達増知事は全県に野党候補者との二連ポスターを大々的に貼りだしています。
これまでも自らを「容共容社のニュータイプの知事」と称するなど、野党共闘の先頭に立って政権交代を訴えてきました。議会でも頻繁に知事の偏った政治姿勢に疑問の声があがっていますが「知事も政治家の一人であるから政治活動は自由にやってよい。」を繰り返しています。さらに今回の参院選には「タブーなし。なんでもやる。」と今まで以上に強く明言し、実践しています。
知事の本来の仕事とは何でしょうか。強大な権限(予算編成権・予算提案権・人事権など)を持っている職にある知事は、県民の利益のためにひたすら行動することが最優先と私は思いますが、皆さんはどう思いますか。
二連ポスターの件で思い出すことがあります。増田寛也知事を支えていた「政和会」に所属していた私は増田知事に二連ポスターの依頼をしたことがありましたが、はっきりと断られました。「多くの県民から選ばれている身分として特定の会派だけに偏るわけにはいかない」が理由でした。断られたことに一時落胆しましたが、後々、地方行政が二元代表制(首長と議会)で成り立っている意味の認識を深めるうちに増田知事の見識が正しいことをしみじみと理解しました。執行機関と議会は各々独立しているからこそ機能するということです。
県政の中興の祖、千田正知事が最後の県議会で「県政はすべての県民のために中正、公平に行われるべきである」と答弁されたと記録にあります。
人口減少、コロナ禍への対応、ロシアのウクライナ侵攻を起因とする物価高騰など問題が山積しています。「タブーなし。なんでもやる。」の言葉は問題解決のためにすべての県民に対して投げかける言葉ではないでしょうか。
私はこれからも県民の利益を失しないように知事の行動を監視し、意見提言していきます。
2022年06月12日
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