昔、奇才映画監督スタンリー・キューブリックの映画で「博士の異常な愛情」という映画がありました。

正式なタイトルは「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったのか(Dr.Strange love or How I Learned to Stop the Bomb)という異常に長いです。
アメリカの将軍が共産主義への敵意から精神に異常をきたし、突如ソ連への侵攻命令を下し、ソ連は攻撃をされた場合、自動で地球上の全生物を破滅させる爆弾が発射されるのをその時になって知る。しかし、結局は爆撃機が目標に向かい爆弾を投下してしまう。という
ざっとこんな筋書きです。核戦争による破滅も恐ろしいですが、何より恐ろしいのは独裁者の考え方次第でそのようなことが起きる可能性があるということ。しかしながら、現に核の使用はまだないもののロシアが同じようなことをウクライナに行っているのです。
ラストシーンには「We will meet again」という曲目とともに爆弾が投下されるというキューブリックの最高の皮肉。
人の命を無差別に奪うなんて常識では考えられないことが現実として起こっている。それも大国の独裁者の一存で。日本の近くには政治体制の異なる二つの国がほぼ独裁者として君臨していることをお忘れなく。
12日から衆議院憲法審査会で議論が再開したようですが、安全保障や防衛政策を国会では具体的なきちんと議論してほしいものです。
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