
ライオンズクラブの機関紙(3月・4月合併号)が届いた。
今号の表紙に千田正知事がドドーンと飾られている。
「県政はすべての県民のために中正、公平に行われるべきである」(最後の県議会答弁より)と本人のことばが添えられている。
なんとも重みのあることばだと思う。私は知事のリーダーシップ論を語るときによく千田正知事を引用する。なぜなら先見性と情熱をもって今の岩手県を導いた大リーダーであると評価しているからである。國分知事が基礎をつくった知事ならば、間違いなく中興の祖は千田正知事だと思う。
確かに高度成長時代という経済が右肩上がりという有利な背景はあったが、本県を畜産県岩手としてならしめたのは千田知事の功績である。
知事を4期務められたが順風満帆だったわけではない。
最初の選挙は社会党からの力添えがあったが後に自民党寄りとなり当時の社会党から批判を受けたことがあった記憶している。政治は時の流れに敏感に動かざるをえない時もあり千田知事も苦渋の決断であったことは十分に窺える。
「人物の評価は歴史が行うものだ。」この表現は自画自賛を繰り返す達増知事に対して私がよく使う。同じ4期16年の任期でどのような評価が達増知事にされるのだろうか。
最近の「タブーなし。なんでもやる。」の発言はすべての県民に対して発するべきであろう。まぁ徳のある人物はそんなことばをあえて口にはせずに黙々と仕事をするものだが。
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