2022年03月12日

予算特別委員会審査から

今週から来年度予算を審査する予算特別委員会が設置されています。

今週は主に私の総務常任委員会が所管する部局審査が多く、いつもなら黙ってやり過ごすところなのですが(常任委員会で質問する機会があるという理由で)今回は達増知事が人口問題を初めて重要施策にあげるということで、どんな事業と仕掛けをするのか予算委員会で質しておかないとという強い義務感であえて総務部と政策企画部で私の問題意識をぶつけました。

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いわて県民クラブでは前々回の選挙時から人口減少問題に真正面に取り組むとして、佐々木努議員が結婚支援策を、千葉じゅんこ議員が若年女性の就業施策を、ハクセル美穂子議員が子どもへの医療費拡充を、工藤勝博議員が産業振興策で農業と観光施策を、私がILC実現を含んだ産業振興策全般をと各々が取り組んでいる政策を深堀し常時提言を続けているところです。

人口減少問題については達増知事はこれまで「いわて県民計画」を実行していれば達成できるとの一点張りでしたが、いよいよ実績が乏しくなり、重点施策に格上げしたというのが背景にあります。時すでに遅しの感はありありですが、やらないよりはましですので、格上げしたことには一定の評価はするところです。問題はその中身と執行体制です。

たしかに県は来年度予算の3つの重点施策(人口減少、DX、グリーン)で10億円余りの新たな予算を創出したと説明しましたが、人口減少対策でどのような取り組みをするのか洗い出してみると

確かに昨年比で予算額は増えています。ヤングケアラーや妊産婦への支援事業など新規事業もそこそこあります。事業も35あり、各部局からまんべんなく持ち寄ってる感はあります。

しかし、問題はそれらの持ち寄り事業を全体で進捗管理して進めていく組織建てになっていないことです。

誰がスーパーバイザーなのか、ヘッドクオーターはどこなのか、責任が明確化されていません。

野球チームに例えると、新しいチームが編成され招集されたとします。ベテラン(既存の事業)からルーキー(新規事業)まで一堂に会しました。しかし試合では各々頑張ってくれというのと同じです。そこにキャプテンもコーチもいない。監督(知事)何となく存在している雰囲気はあるが、実際は現場への細かい指示は期待できないポジションにいる監督です。

これでは結果は火を見るより明らかでありませんか。

総務部長は自身の責任感から一生懸命答弁しておりましたが、現時点で形がないもの方針が示されていないものには残念ながら答えられなかったという印象で、政策企画部長にあっては答弁の雰囲気から政策企画の本来保持すべき主導権をすでにほかに握られているようで私は深くは追及しませんでした。

予算を編成する総務部が財源が厳しい折に種々努力されたことは重々承知ですが、税金を投入するからには実効性を担保しなれば納税者への裏切りになることを忘れてはなりません。
posted by 飯沢ただし at 23:40| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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