【日本経済新聞電子版 2022年3月6日 2:00】
欧米を中心とした制裁の強化で、ロシアの物流がまひ状態に陥りつつある。欧州連合(EU)の各国税関はロシア向け貨物に港湾を使用させず、同国のコンテナ取扱量の多くを占める海路が実質的に停止。希少資源や穀物の輸出に支障を来し、部品や製品の輸入も滞った。ロシア経済は事実上世界から遮断されつつある。モノの流れが止まることで世界経済にも影響を与える。
オランダの税関当局は「ロシア行きのコンテナをブロックした」と1日明らかにした。ロシアに対する新たな制裁のためとしており、荷物に制裁品が含まれていないか検査する。多くの荷物がロッテルダムで止まったままだ。独ハンブルクのターミナル運営会社もロシア発着コンテナの取り扱いを中止すると発表した。
ロシアの物流を担う主な港湾はバルト海に面するサンクトペテルブルクや黒海側のノボロシスク、極東のウラジオストクなどがある。ロシア港湾統計によると3港湾で2021年のロシアのコンテナ取扱量(563万TEU)の74%を占める。
アジアからロシアへの荷動きでは、超大型船で運んだコンテナをロッテルダムやハンブルクなどで中小型船に積み替えるのが一般的だ。しかし欧州主要港の税関がロシア向け貨物の積み替えを拒否したことでロシア行きはほぼ不可能となった。
海路からのロシアの物流がほぼ遮断された。EUの対応が早い。
以前書いたように以前は共産圏だけでも最低限のモノの動きで生活が可能だったが、現在はすべてワールドワイドでモノが動いている。プーチンは大事なところを無視していたのでは?見通しが甘かったね。
完全に物流動脈はストップでロシア国民はこの真冬に干上がって生活できなくなる。このままだと国内で暴動が起きるかもしれない。
国民を守れずしてそれでもまで軍事侵攻続けるの?
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