いつもであれば調騎会(調教師、騎手)、厩務員会と三者を対象にしていましたが、初めての試みとして厩務員の方とのみ行いました。厩務員とだけ行ったのには伏線がありますが、ここではどの理由は明らかにしません。
議員会員が13名の参加、厩務員会からは5名の参加を頂きました。
【左から 袴田さん、佐々木さん、厩務員会佐々木会長、菊地副会長、宍戸事務局長】
女性の厩務員も近年増えていることから議員クラブから女性の参加の要請を行いました。
厩務員の雇用形態は調教師が雇用主となるため、厩舎によって事情が異なる点もありますが、総括的な課題について課題認識を共有することができました。今回は雇用主の調教師が同席しなかったのでいつもより発言の密度が濃かった印象でした。
【会長の挨拶を述べる】
これまで課題となっていた競馬業務エリア内の女性用トイレの新設、薄暮競馬時の追加手当についてはまだ十分とは言えませんが競馬組合にも意を汲んでもらって実現の運びとなっていることが確認されました。
加えて冬季開催時の中止時における厩務員手当に関しても前進があったことが報告されました。
現在の厩務員数は調教助手、補助者を含めて
水沢 105名、盛岡 51名。うち女性は両競馬場で7名づつ、外国人は水沢で7名、盛岡で3名。
6年前に総勢125名であったのが現在は156名で若干改善されています。
ところが厩務員1名につき5頭の持ち馬の状況は変化がなく、馬の世話を十分に行き渡せるには厳しい環境が続いています。
今期は売り上げを確保するために異例の盛岡競馬開催を6カ月連続したために水沢競馬場所属の厩務員の疲弊度は高く、改善を求める意見が出されました。
女性厩務員が増えていることから労働相談窓口の設置はぜひ組合に要望してほしいとの声がありました。
その他、寝藁からウッドチップに変わったことによる勤務負担の件など会員からの質問、意見がたくさん寄せられて充実した意見交換会になったと思います。
何事にもチャレンジで進取の精神をもって厩舎経営をしている厩舎には厩務員も集まるようで、こうした流れが岩手競馬にも広がることを期待したいです。強い馬づくりには労働環境全体の整備は欠かせません。要望を受けた事項についてはまとめて後日競馬組合に要望する予定です。宍戸事務局長から来年は盛岡と水沢2会場での分散開催を依頼されましたので来年は考慮したいと思います。
雪で覆われた馬場もあと1か月後くらいには調教が始まります。