2021年02月11日

口は災いの元

東京五輪組織委の森会長、辞任へ 女性蔑視発言問題で
【BBC 電子版 2021/2/11】


東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の会長で元首相の森喜朗氏が11日までに、組織委会長を辞任する意向を固めた。女性について「不適切」と本人も認めた発言をめぐり国内外で批判されたことを受け、12日にも組織委の緊急会合で発表する見通し。

森会長は今月3日の日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会で、「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」などと発言した。

これが国内外で厳しく批判されたため、4日の記者会見で謝罪し、発言を撤回したが、辞任は否定していた。

しかしその後、辞任要求の圧力は高まり続け、11日の時点で辞意表明の意向と報道された。報道によると、後任を初代Jリーグチェアマンの川淵三郎氏に打診し、川淵氏も引き受ける意向を示したという。


森氏にしてみればの発言の一部分を切り取られて、嵌められた気分ではなかろうかと思うが、あまりに時流に逆流した発言は叩かれても致し方ない。最終的に辞めざるをえなくなったのは放映権を持つアメリカのテレビ局の辞任要求が引き金になったのではと報道されているが、メディアに大きく叩かれる前に心から謝罪すればこういうことにはならなかったかもしれない。

心に思ったことをついつい言葉にしてしまうのは森氏が総理をしているときからも例があった訳で、十分に気をつけるべきだった。といったところで周囲の諫言を聞き入れるような人でもなかろうし、言う人もいなからろう。心のどこかに自分は総理大臣までやったという自負もあったろう。しかし政治家としてのキャリアはこの際関係ないので、五輪開催自体が危ぶまれているときに責任ある立場の発言としては脇が甘すぎた。

全世界的なコロナ禍によって五輪開催の瀬戸際にある中で、こうした発言は開催の是非にも綾が付いたとも言え、さらに我が国の男女共同参画の後進ぶりをも世界に露呈させてしまった。東京五輪の開催はかなり困難な状況になったと言わざるをえない。


口は災いの元。他山の石として自分も戒めたい。
posted by 飯沢ただし at 23:40| 岩手 ☀| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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