10月16日(金)のILC推進局の審査の際にこの保利先生のお話をさせてもらいました。KEKが文科省のロードマップから取り下げたからもう道は外れたとか、そんな手続き論を超越した政治家の崇高な発言です。我が国が科学立国としてILCをどう扱うか、どう動くかここに原点があると思います。
ここに記されている信用できるマスコミの方という人も残念ながら鬼籍に入られてしまいました。その方はILCの推進にメディアの立場から本当に応援をして頂きました。多くの前に進もうとしている方々の思いを込めて、また自分自身も原点に戻るためにこの記事を再掲します。
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8月23日の候補地発表後に研究者代表と国会のILC議連のメンバーとで質疑が交わされましたが、
元 文部科学大臣で佐賀県選出の保利耕輔先生の発言を紹介します。
信用できるマスコミの方にお願いして入手した内容(抜粋)です。
ぜひともぜひとも一読下さい。
今日、ILCのサイトの選定について決定的なお話をいただいた。これは随分ご苦労があったと思いますので高く評価したい。
ILCを日本に導入するためにわれわれは努力しないといけない。それは学術会議でも日本に導入するという方向で物事を少し考えてほしい。世界のためでもあるし、
今後の世界中の科学技術の進展に貢献する意味が非常に大きい。
ぜひ日本に導入するということを主眼にしてほしい。何か問題があるからやめるという方向は議連としても許せないだろうと思う。せっかくここまできた。
お金は確かにかかるが工夫をすれば出てくると思う。その点はわれわれも努力していきたい。
北上山地にサイトを決めたということなので、そちらの協力態勢をどうつくるかだ。北上山地に決まったが用地買収でとまどってどうにもならないなどの事態がおこらないようにしないといけない。むしろ学者の皆さんというよりもわれわれ応援団がしっかり考えておかなければならない。地元の協力態勢をしっかり構築していくことを東北地方が一体となって頑張ってほしいし、われわれも応援をしっかりやる。
ILCは国際的な会議を経て日本誘致決まるので国際的な動きが今後どうなるのかについては情報が必要だ。日本がどういう役割を果たしていくのか、国際的にどう話していくのかをしっかり整理していってほしい。
それは外務省の仕事だ。まだやるかやらないかわからないので動けませんではなく、やはりあれだけの大きなプロジェクトなのでこれを今から勉強しておいてください。これからの協力態勢、日本にILCという大プロジェクトもってくることに議連としても集中してやりたい。学者の人たちが決めたことを了とし、高く評価したい。
保利先生のこの発言が会の締めの発言となったそうです。

どうですか。皆さん。こういう政治家が日本の未来を創っていくのだと思いませんか。
参考までに保利先生は佐賀県選出の代議士です。
学者の結論をリスペクトし、大義を踏まえた建設的かつ説得力ある意見です。
私は心から感銘を受けました。