2020年07月31日

総論賛成、各論慎重・・・

本日教育委員会が会議を主催している「後期計画の策定に向けた地域検討会議(第4回)」両磐ブロックの部が開かれ、私もオブザーバーで参加してきました。

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本日の意見交換は後期計画の具体的な取り組みについてが主題ですべての委員から積極的な意見開示がありました。協議の中心は県南地域における大規模な工業高校の新設(令和7年度以降)について一本でした。

具体的には

水沢工業高校   (定員160名:4学科4学級 機械科、電気科、設備システム科、インテリア科)
一関工業高校   (定員120名:3学科3学級 電気電子化、電子機械科、土木課)
千厩高校(工業科)(定員 40名:1学科1学級 産業技術課)

を一つの工業高校としてブロックを越えて統合しようとするものです。定員240名:6学級校、工業学科6(具体的には決定してないが機械、電気、土木のほか、全国的にも設置数の少ない設備システム、インテリア、ITやIoT、AI等のこれからの技術革新に対応した学びを実現する学科の創設を検討している)

委員からは

・人口減が見込まれる中で統合はやむなし
・反対派しないがブロックを越えた統合は通学の負担について大きな不安がある
・ブロック内の既存校の特色を伸ばすやり方を追求して統合は緩やかに進めるべき

などが意見の大要でした。

意見交換を聴いたうえで私の意見は、
第一に県教委が盛岡工や黒沢尻工と肩を並べる県南の基幹工業高校とするならばどの程度の学習レベルを目指していくのか
第二に地元貢献する人材を育てたいとするならばどういう人材を育てる工夫をするのか

最低でもこの二点に関して委員が想像をできる内容の絵をかかないといつまでもブロック枠を超える議論にたどり着かないと思います。また地元企業が希望する人材のニーズは何なのか的確に把握する必要があります。学校で学んだことが即戦力につながることを企業は想定していないと思料されるので徹底的な基礎学習をどのレベルまで考えているのかは大事な論点だと思います。

また、アフターコロナ時代を見据えてDX(デジタルトランスフォーメーション)が急激に進展していくのを織り込んで説明していく必要もあると感じました。

既存の枠内で議論していくと結論は現状の平行線にとどまり、そこに固執していくと千厩高校の産業技術課が一関工業高校に併合されていくだけになるのは目に見えていますので発展的な議論が今後展開されることを期待したいと思います。
posted by 飯沢ただし at 20:54| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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