今から40年前の1980年、大学生となり東京で一人暮らしをすることになりました。不安と期待のアパート生活(2か月後にはボート部に入部してほとんど合宿所生活になるのですが・・・)の始まりでした。
アパートは杉並区宮前2丁目。都立西高のすぐ近くでした。京王電鉄井の頭線久我山駅から歩いて10分程度。四畳半風呂なし共同便所。二階建のアパートでそれぞれの階に5部屋づつ。私の住んでいた1階は3人が東大生のようでした(二年間住んでいて一度も顔を合わせたことなし)。
風呂なしとなると銭湯を利用することになります。80年代に入ったばかりでしたので学生の銭湯依存度はまだ高かった時代でした。風呂代は180円でしたが、すぐに195円になったのを記憶しています。
シャンプーなどを持参するのに洗面器を求めました。久我山駅近くのピーコックストアというスーパーマーケットで買いました。後から知ることになるのですが結構高級クラスのチェーン店だったようです。お店の買い物袋はビニールではなく紙袋でした。袋は茶色地でPEACOCKと書いてました。
【今でも健在。ピーコックストア久我山店】
その商品がこれ↓
それがなんと今でも現役です。議員会館で使用しています。たかが洗面器ですがしっかりした作りだったからでしょう。
杉並区宮前⇒武蔵野市吉祥寺⇒横浜市神奈川区子安台⇒自宅⇒議員会館と40年にわたって共にあります。PANOBAというブランド名はまだ存在っしていて、もちろんメーカーさんも健在です。
40年も経ったかという思いが巡ります。あの頃竹内まりあの不思議なピーチパイとビリージョエルのストレンジャーをよく聴いていたことが甦ってきます。18歳のニキビ面の若造は今や白髪が目立つ還暦前のオジさんです。時の流れは非情です。
さてこれからこの洗面器はどのような時代の変化を共に見ることにななるでしょうか。ひょっとしたら「生活様式の変化」は銭湯の存続自体を危うくするかもしれません。
いずれにせよこれからもPANOBA君を大事に使っていこうと思います。
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