そして本日47都道府県のうち岩手県のみが感染者ゼロになった。
が、喜んでばかりはいられない。感染力の強いこのウィルスの備えは万全にし医療崩壊を決して招かないようにしなくてはならない。
今日の知事記者会見でも本県がいまだゼロの分析について質問されていたようだし、NHK夕方のニュース番組でも知事が生出演してアナウンサーから同意の質問を受けていた。どうやら疑問の中心はPCR検査の数が全国一少ない、すなわち検査数が少ないから感染者が出ていないのではないかということだ。

なぜあの岩手だけがという粗捜しに遭っている感もぬぐえないが、実際に発熱して特徴的な症状を発症し、入院されているという事例もないので、本県内では現時点でゼロなのはほぼ間違いないとは思うが、もっとPCR検査を拡大してより正確性を求める必要があるのではないかという問いに知事は、現在もしっかり実施しているから大丈夫という答えにとどまっている。視聴者も完全に納得できなかったのではないかと思う。
県では新たに県の対応方針を策定したが、その中にもPCR検査の拡大することには触れていない。検査の拡大に関しては民間の活用についてのみの記述である。
サーベイランス・情報収集
ア 疑似症患者を把握し、医師及び保健所が必要と認める検査を実施する。
イ PCR等検査を実施する県の検査機関の体制を充実し、民間の検査機関等も活用する。
ウ PCR等検査の実施人数や陽性者数、陽性率等の分析結果を定期的に公表する。
エ 集団発生の把握の強化を図る。
オ 迅速診断用の簡易検査キットの開発等の状況を注視し、必要に応じて導入する。
保健所の人員的な問題もあろうが、県民の不安を取り除くのも県の仕事。疑似症患者に対しては全員受けさせる体制を早く確立すべきだ。