第2期ふるさと県ふるさと振興総合戦略から新型コロナウィルス対策等の直近の課題まで議論する課題は山積です。
2月定例会の開会日には恒例の新年度に向けて知事の所信演述が行われました。いわて県民クラブ代表としての私のコメントは本日の岩手日報朝刊に掲載されました。以下その内容です。
「2020年代の最大の課題は人口減少対策であり、労働生産性の向上、人材育成は急務だ。知事が「東京一極集中の逆転は不可能ではない」と豪語する割には達成できる期待感は聞き取れなかった。岩手が変わっていけるか疑問だ。」
現在進めている人口減対策は対処的部分的で成果が上がっていないにもかかわらず、知事の演述では危機感も感じられず、政策的にも大きく前進するようなものは見られませんでした。逆転可能な施策はどこにある?場所で表現を使い分けているようですが、ことば遊びをしている暇など県行政はありません。
「いわて幸福白書」なるものを発行すると述べておられました。幸福度指標の達成度を確認するためのとされていますが、はたしてどれほどの県民がこの白書を見て幸福を考える材料とすると想定しているのでしょう。こうした県の施策展開がますます内向きで自己満足に走っているような気がします。県の優秀な人材をこうしたところに投入するのは全くもってもったいないとしか言いようがありません。
議案説明書を見ればわかるような、事業の紹介は知事でなくてもできます。知事が演述するという意味は県政課題に対してご本人のアプローチの仕方を披歴するものだと私は思います。正念場を迎えているILC実現に関してもご自身の動き方も示さなかったのはリーダーとしての自覚が問われます。
他の会派、政党も知事の演述に対して厳しい評価が年々増しています。達増知事は4期目を県民に任された責任をどれほど感じているのでしょうか。
私は2月定例議会での公式な発言機会は予算特別委員会でしかありませんが、少しでも長期的・中期的・短期的に県政が前進するような政策提案をしてまいります。
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