標題の会が一関市藤沢町黄海地区住民自治協議会の主催で開催され、ご招待を頂戴しまして私も参加をしてまりました。
黄海川は上流ダムが整備されて水量調整がされてはいるのですが、本流以外の河川からの流入量が多く中流から下流地域は常時水害に悩まされています。平成14年7月の台風6号災害が過去最大の降雨量(183mm)ですが、最近は温暖化によるゲリラ降雨が頻発しており、いつ何時洪水被害に遭遇するか分からない状況にあります。
平成24年11月には国において「北上川水系河川整備計画」が出され北上川流域地区においては輪中整備等による整備が図られました。ところが北上川からのバックウォーターによる被害が過去に頻発している川口地区等においては黄海川最下流部に水門設置を要望していたところでしたが、国の計画には盛り込まれませんでした。
その後、平成29年3月に黄海地区住民自治協議会では治水対策部を設置し、1500名の署名を携えて要望活動を展開したところ、平成30年には国が危険個所の調査を実施、令和元年には堀切橋下流部の3haの樹木を国が伐採、一応の対応はされているとの報告がありました。
伐採後の土地利用については地元の畜産家と調整して草地として活用する方向であるとの報告もありました。
私は次の予定があったので肝心の国交省岩手河川事務所からの今後の整備の方向性については直接聞くことができませんでしたが、後刻、参加された方からの情報によると、国が水門設置には消極的であるとのことで危険排除に関しては今後も継続して行うとの説明のようでした。
今回は北上川水系を中心にした治水対策勉強会でしたが、県管理である黄海川の築堤増強による用地確保やこれから予定されている基盤整備事業との兼ね合いや並びに県道補修等の複合的な問題があり、私にとっては今後とも密に情報を繋いだり、県への提言などやらなければならない仕事は山積していると改めて再認識致しました。
2020年01月25日
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