2019年05月20日

懸念していることが現実に

「厳美渓の危機を考える善良な市民のひとり」さんから匿名での投書を頂戴した。

その内容は太陽光発電開発により山林伐採が原因と推定される泥水と伐採木材屑が文化財厳美渓の清流に流入している件であり、県への対応を求める内容である。

以前から厳美地区の方から建設予定であるメガソーラーの件について問い合わせがあり、私も議会の中で県行政に注意を喚起してきた経緯がある。

平成30年岩手県議会、決算特別委員会 環境生活部審査

〇飯澤匡委員  次の質問に入りますが、太陽光発電の導入については、御案内のとおり固定価格買取制度が追い風となって、県内でも急激に伸びている。まさしく今、御紹介のあったとおりであります。でありますけれども、森林の伐採による自然破壊や自然災害などの問題も生じております。さきの台風被害などでもそういう問題が惹起されました。県内ではこのような事例は把握しているのか。
また、国では環境省の太陽光アセスメント導入への動きが随分加速しておりますけれども、その動きに呼応した、ただいま紹介した自然災害などの問題等を含んだ─他の県では取り組んでおられますが─独自の条例についての考え方、制定するつもりなのかどうかまとめてお伺いします。

〇小島参事兼環境保全課総括課長 太陽光発電施設を条例アセスメントの対象にすることについてでございますけれども、県では、国が太陽光発電施設を法アセスメントの対象としておりませんことから、法に準じる形で条例アセスメントの対象とはしてこなかったところでございます。また、これまで県内の太陽光発電施設が環境に大きな影響を与えたという事例も把握してございませんことから、条例アセスメントの対象とは想定してこなかったところでございます。
一方、国では、委員御指摘のとおり、本年8月に太陽光発電施設等に係る環境影響評価の基本的考え方に関する検討会を立ち上げまして、大規模太陽光発電施設を環境影響評価法の対象事業に追加すべきか、来年3月までに検討するとしております。
また、県外では太陽光発電施設が環境に影響を与える事例も発生している状況にありますことから、太陽光発電施設を条例アセスメントの対象とすることにつきましては、国の検討状況も踏まえつつ、また、太陽光発電施設を独自に条例アセスメントの対象としている他県等の例も参考にしながら本県のあり方について検討してまいります。


心配していた降雨による影響が出てしまったことが事実とならば、誠に遺憾である。県知事が開発許可を与えたのであるから、県行政が確実に環境の保全対策等を行う責任がある。
posted by 飯沢ただし at 00:05| 岩手 ☀| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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