今日の総務常任委員会は平成31年度予算関連以外の条例案件と請願陳情2件の審査がありました。
陸前高田市に設置される「震災伝承館」の管理運営条例が上程されました。入館者見込みについて質問したところ、隣接する道の駅への来訪数も把握していない驚くべき事実が判明しました。かねてから入館料「無料」の根拠も不明確で、多くの議員が指摘をしてきたところでしたが、他の類似施設を参考にしただけで詳細に数を全く詰めていないことが明らかになりました。民間の施設ならば予め目標値を設定した上でトータルコストを測るのが普通でしょうが、そういう思考にはなっていません。年間の管理費1.3億は県費で賄うのです。ここに税金で賄うから腹は痛みませんという論理がまかりとおっています。今回は県の管理運営にかかる責任範囲を決める条例でしたから反対まではしませんでしたが、これまで陸前高田市ともどこまで協議をしてきたのか、そのプロセスに関しても疑いを禁じ得ない答弁内容でした。開館後もしっかりと監視していきます。
議案以外の質問で
1.先に行われたILC解説セミナーに関して質問と提言を行いました。
今後もリスクコミニケーションに関しては会を継続して行うことを確認しましたが、会の持ち方等については改良を加えて行うとの答弁でした。
江刺地区の会を取材した胆江日日新聞社もさすがに看過できず「マナー」ついて記事にしておりました。それだけ騒々しい会の雰囲気だったということです。
2.いわて銀河鉄道(IGR)の決算見込みについて質問しました。
12月末の時点で6500万円の黒字とのことでしたが、経常損益が1億4500万円であり、土地の特別売却額を当て込まなければ完全に赤字で財務体質が急激に悪化していることが判明しました。これは前社長の放漫経営が原因であることは明らかです。長期経営計画の見直しが迫られると思います。
3.グループ補助金の償還期を迎え、厳しい経営環境に陥っている被災地企業の支援策について質問しました。
復興局としてできうる対策は限られているが、商工労働観光部と連絡を密にして販路開拓などの相談機能を充実させていくとの答弁でした。金策で苦労することは経営者は夢にまで見る大変なことで、十分に気持ちを汲んだ対応することを要望しました。
今任期はあと5か月。総務委員として審査に臨むのはあと6月定例会のみとなりましたが、しっかり監視と提言をしていきたいと思います。
2019年03月19日
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