2019年02月27日

喝だ!

今日は主に30年度の補正予算を審議する総務委員会が開かれました。

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「損害賠償請求事件に係る和解及びこれに伴う損害賠償の額を定めることに関し議決を求めることについて」の議案がありました。この種の議案は自動車事故による損害賠償事案が多いのですが、今回の議案は全く信じられないお粗末な事案でした。


その内容は県職員が不正軽油の抜き取り調査を行った際に、燃料タンクではなく大型自動車から誤って尿素タンクから液体尿素を採取し、さらに採取した予め用意していた軽油を尿素タンクに戻したというもの。

それによって尿素タンクに軽油が混入し、大型自動車を保有する会社に損害を与えたものです。


ここで解説を加えますと、現在の大型トラックは新長期の排ガス規制をクリアするためには尿素を触媒とする技術なくして基準を保持することはできなくなっています。ということで燃料タンクのほかに尿素タンクも車のシャシに取り付けられているのです。

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【大体にして尿素タンクにはこのように燃料タンクではないと注意書きがあります】


まぁしかし、タンクから液体を抜き取った時点で燃料であるかどうかは臭いを嗅げばわかるわけで、その時点で事故は当然防げた訳です。こともあろうかその液体を確認もせずに、予め用意していた抜き取った分の同量の軽油を尿素タンクに戻したというのは、単に流れ作業で意識づけなく抜き取り検査をしていたことになります。

税を徴収する県職員が軽油が何かも理解せずに抜き取り検査をやっていたに等しく、徴税権者として失格と言わざるをえません。

こんなお粗末な事案は県に対する信用も失うことにつながります。

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私は以上のことを厳しく意見致しました。

今議会では農業大学校においてもタンクの洗浄水を流さないまま生乳を貯蔵し、そのまま出荷してコールドセンターにある大きなタンクに混入する事案も発生するなど信じられないお粗末事案もありました。


代表質問でも知事に言いましたが、何かが緩んでいるのはないでしょうか。こういう小さな事案を見逃すと後で大変なことになるのです。

posted by 飯沢ただし at 22:35| 岩手 | Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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