今議会で標題の催事部門のみが補正予算で計上され、総額2億3300万円(うち県単予算が2億円!!!)が議会に提出されたのを受け、このイベント(今の段階における内容はプロジェクトの域には到底達していない)について本日、私は総務常任委員会で質問しました。
(この問題だけで小一時間。質問を続けさせてくれた軽石委員長に感謝申し上げます。)
「三陸防災復興プロジェクト2019」は「旧名 三陸復興博覧会」の名称で達増知事の3期目マニフェストに記載したしろもので、知事にとっては是が非でも実行しなければならない公約になっていることが背景としてあります。
実は3年前からこの博覧会なるコンセプトがはたして復興途上の地域で行うイベントとしてふさわしいのか名称も含めて、議会でもたびたび厳しい指摘や疑問の声があがっていました。具体的には
@復興が完了したという間違ったイメージを与えないか、
A一過性のイベントに約5億円ものお金を突っ込む必要があるのか、
B知事の自己満足パフォーマンスではないのか、
C被災地に必要なものは巨大イベントではなく地に足のついた産業施策や人材育成こそ優先順位が上ではないのか、
D被災市町村に負担をかけないのか、
等々でした。
博覧会の名称は県当局もヤバいと思ったのか、プロジェクトと名称を変えてはいますが、予定されている24の事業のほとんどがイベント事業であって広域行政体としての県の責務である地域発展に資する継続的な施策展開には程遠い内容です。
私の主な質問項目は
@プロジェクトと名称を変えた意義を示せ
A総額約5億円の残り財源と事業の内容に関して全体像を示せ、今回上程された催事関連予算だけでは判断材料に乏しすぎる
B過去の総務委員会の説明会にて人材育成にも配慮して事業を起こすとの考え方はどの事業に反映されたのか
C知事の大好きなシンポジウムの効果についての検証と今回の事業化されたシンポジウムにどのように反映され工夫するのか
D24事業の殆どは企画会社に要請したイベントが主で県側の主体的なコンセプトが見えない、単なるイベントではないのか
私の質問に対して答弁内容が薄く、他の委員からも事業内容や運営方針について厳しい指摘が出る始末。
当該総括課長からは「これから煮詰めてまいります。委員の意見をたいして充実するように努めてまいります。」といった調子で、全体像についてはこれからという答弁。
これでは執行部側に白紙委任するのも同然であり、議会に提案する執行部の姿勢としても納得できかねるとして、私は減額補正組替動議やら付帯意見を付けよと少々乱暴ぶりを発揮し内容を再考を促すべく技術的努力を尽くしましたが、委員会内の玉砕ムードを察し、最終的には政策・地域部長の自主的な発言と委員長報告にしっかり内容を盛り込むことで引き下がりました。
が、決して我々はこれで終わりにはしません。
これからも、いわて県民クラブ会派では重大な関心を持って来年予算議会まで監視を継続致します。
なぜなら、このままでは岩手県の復興に対する姿勢がこの程度かと評価されてしまうプロジェクトに他ならないからです。
2018年09月27日
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