文氏は「予定通りの開催を確信」
【 2018/5/23 日本経済新聞 電子版】
トランプ米大統領は22日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とホワイトハウスで会談した。トランプ氏は6月12日に予定している北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長との首脳会談について「6月12日に実現しないかもしれない」と表明。非核化を巡る溝が埋まらない場合は延期する可能性を示唆し、北朝鮮をけん制した。
トランプ米大統領は22日、ホワイトハウスでの韓国・文在寅大統領との会談の冒頭で6月12日に予定している史上初の米朝首脳会談を延期する可能性を示唆した。また、北朝鮮と連携姿勢を示す中国側への不信感も表明した。
一方、文氏は「会談は予定通りに開かれると確信している」と述べ、あくまで会談を開くべきだと訴えた。
トランプ氏は米朝首脳会談の開催には「私たちが求める一定の条件がある。それが満たされないと会談は開かない」と指摘。非核化の進め方に関し「一括して進めるのが良い。あるいは物理的な理由で極めて短期間(で進めるか)だ」と述べ、北朝鮮が求める段階的な非核化には否定的な立場を示した。
「北朝鮮は偉大な国になる可能性がある。その機会をつかむべきだ」とも述べ、非核化に関する態度を硬化させている北朝鮮に完全な非核化に応じるよう促した。その場合は「金委員長の安全も保証する」と改めて体制保証を約束した。サンダース大統領報道官は記者会見で「北朝鮮が望むなら会談の準備を続ける」と語った。
トランプ氏は北朝鮮が米朝会談の取りやめを示唆した背景にも言及。5月上旬の2回目の中朝首脳会談後に変化があったとして「少し失望している」と語り、中国への不満を漏らした。国連制裁決議によって制限されてきた中朝境界での貿易が活発になっている点にも触れ「好ましくない」と批判した。
北朝鮮はお腹がすいて藁をもすがる状態。北との融和政策に執心な文大統領をうまく使って外交戦略に打って出たものの中共(中華人民共和国)から鼻薬を効かされて米国との会談にいちゃもんをつけた状況。昨日の話が明日に変わるのは北朝鮮の得意技で何も驚くことはない。大体にして核というカードをかんたんに捨てるわけがなく、お腹を満たすことができれば北朝鮮は米国だろうが中共であろうが支援さえもらえればどっちでもいいのだろう。その中で滑稽な役を自ら演じているのが韓国の文大統領という構図。
それにしても日本は朝鮮半島外交から取り残されたなどど語る野党の一部と一部マスコミは国際情勢を本当に見極めて発言しているのかと目を疑う。
北朝鮮は地政学上から簡単には韓国との統合は難しい。そもそも朝鮮戦争の始まりは北朝鮮からの電撃的な南下作戦が発端だったのである。
私は今年中の米朝首脳会談の実現は極めて難しいとみました。拉致被害者の救出だけは何とか実現してほしいのですけれど。
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