接戦をしのいで勝利したことはもとより、佐々木監督の傭兵とそれに応える選手たちは素晴らしいです。
今日は9回まで相手投手にノーヒットで抑えられながらも守備力で相手の攻撃を封じ込め、最後のチャンスをものにしました。岩手県のチームでこんな試合運びができるチームが出てきたこと自体私は感動ものです。試合巧者とは正にこのことです。
今日は運よくゲーム開始から終わりまで観戦できましたので勝敗の分岐点と勝ちを手繰り寄せた要因を私なりに分析してみますと
まず花巻東の底力は
◎ここぞという時の鉄壁の守備(とにかく実戦型で良く鍛えられている)
◎一球ごとに戦術を変更しても対応できる選手の対応力
これらの技術力は高校野球レベルを超えています。
そして今日の試合のキーポイントは
1)調子の出ない先発投手を6球で見限り、リリーフを一回から投入できる準備と監督の判断力
2)リリーフの伊藤投手が慌てることなく我慢の投球を継続したこと
3)10回裏の代打の八幡君の四球による出塁
と思います。
特に3)に関しては、小兵の八幡選手は実はタイブレーク用に確実にバントをこなす選手が必要との判断でベンチ入りした選手で、小兵(159cm)の体をさらに小さく見せて相手投手の心理を揺さぶり四球を取りました。実は花巻東は小兵選手の系譜があって佐藤涼平選手や千葉翔太選手の甲子園での活躍は記憶に新しいところです。八幡選手もこの二人の先輩の活躍を見て花巻東で野球をしたいと希望したとか。秋の大会に出てない八幡選手を躊躇なく起用し、その期待に応える選手、すばらしいではないですか!
こうした選手の傭兵と監督の指示を信頼をもって受け止めて、受け止めるだけでなく戦況に応じた自分の個々の判断ができる選手をつくる花巻東のチーム作りは本当に大したものです。
次のベスト8戦の相手は明日優勝候補の大阪桐蔭高校。壁は高いですが一泡吹かせて欲しいものです。ロースコアで踏ん張ればチャンスはあるでしょう。
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