執行部の答弁によれば、(仮称)復興博覧会は2019年の6月から7月に行い、三陸鉄道の開通とラグビーワールドカップ釜石大会に合わせて復興のイベントを通じて情報発信と地域振興を図るとされています。
いわて県民クラブでは佐々木努議員が以前から復興が完遂していないのに被災地に負担がかかることが十分に予想される一過性のイベントを中心に行う趣旨と時期について疑問を呈しており、執行部に再考を促していましたが、執行部は意に介せず今月末には実行委員会が開催され押し切る雰囲気になっています。
実はこの復興博覧会は3年前の達増知事マニフェストに記載したもので、実行することは既成事実になっているのです。これが問題の震源地です。
被災地自治体が他県からいまだに応援職員を要請しているこの時期に、果たして気持ちが晴れた状態で前向きに博覧会らしきものの開催に熱が入るのか・・・
ラブビーワールドカップは2019年9月と10月に開催予定で時期が合わないし、加えて7月上旬には参議院選挙が予定されている。どうしても達増知事の任期中に行いたいのでしょうが、イベント開催の時期が効果的とは思えないし、どう考えても(深く考えなくても)適切とは言えません。
委員の質問に後付であれこれと苦しい理由をつけて言わざるをえない職員の方々の苦渋が見えて今日の委員会は切ない気持ちになりました。
何が何時が一番被災地にとって効果が上がるのか。原点に返って真摯な議論が実行委員会で行われることを期待します。
【平成4年に開催された三陸・海の博覧会。本文と写真は全く関連はありません。】