2月定例議会が開会しました。
来年度予算の提案がある2月議会には知事と教育長の施政方針演術が定例的にあります。
達増知事の演術は10数度接しているのですが、私の価値観の中で心を打つような機会にあった記憶はありません。今回も例年並みの事業の紹介にとどまり、リーダーとしての気をふりしぼるような気概を感じることができないのは残念です。3年前の改選期直前に実績を山ほど並び立てて一般質問で久保孝喜議員から辛辣な批判を受けた内容の時より少しは問題認識を示したのが少しは評価できる点でしょうか。
特にILCが正念場を迎える年と言うのに、当該県のリーダーとしての実現に向けた気概や実現による岩手の可能性や産業振興の方向性について全く言及がなかったのはかなりの違和感を感じました。まるで他人事のようなあっさりぶりには落胆を通り越してしまいました。全国植樹祭に本県も手を上げるという部分に力を込めるのは事の軽重を誤っているとしか思えません。
知事の原稿は各部で分担して書き、どこかでオーソライズするのでしょうが、本人が筆を入れた気配はまるでなし。これがまかり通るのが今の岩手県政の実態です。
危険をいち早く察知して群れを守るのがリーダーとしての役目とかつてリーダー論について語った達増知事。行政のリーダーたる責任や自覚はどこにあるのか。これが県民に知られていないことにジレンマは募る一方です。
2018年02月18日
この記事へのコメント
コメントを書く