IGRいわて銀河鉄道(菊池正佳社長)は8日に取締役会を開き、今年度の決算見通しを承認した。との報道があった。
今年度は4458万円の赤字となるなる見込みであるとのこと。
当初計画に対してJRからの線路使用料収入が2億5千万円の減。減価償却費が5486万円の増
その結果、営業収入は計画より約2億7千万、営業費は1億8千万円の減額。
関連事業収入や商品売り上げは前年度に比べ1億2983万円の増となる見込みだが、関連事業に伴う経費も膨らみ「鉄道事業を補完するレベルには至っていない」と説明したとされる。
菊池社長は就任当時「俺が社長のうちは黒字が見込めるから、関連事業をバンバンやれ!」との大方針を掲げ、事実そのとおり関連事業は採算度外視で拡大路線を突っ走ってきた。ところが昨季は減価償却費の算定の見込み違いで一転赤字。そして今期も赤字見込みで、このままでは費用圧縮しても黒字転換は困難な状況。
JRの線路使用料が減額になってくるのは最初から予測可能だったわけで、よくもまあ今更経営環境は厳しいがなどと発言できるものだと思う。
2期連続の赤字の責任は重い。何しろ赤字の質がよろしくない。
菊池社長は経営にどれだけプラスになるか分からない台湾鉄道との連携のために、幾度となく台湾への出張を繰り返し、社員からの信頼も失っている。経営能力というより経営姿勢に問題がある。
関連事業も鉄道事業を補完するレベルに至っていないとの菅原総務部長の発言は極めて重い。おそらくこれが事実であろうし、関連事業の部門別収支に関しても2期連続赤字なら情報公開すべきである。
3セクなら赤字でも許されると思っていたら大間違い。これからもIGRの経営についてはしっかり監視していく。「議会の追及に私は負けません。」などと放言しているような感覚では社長を務める資質にはほど遠い。
2017年12月11日
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