岩手競馬組合議会が25日(金)に開催され、3月の特別開催競馬の売り上げを加味した@平成28年度の補正予算に係る専決処分議案とA平成29年度の補正予算が審議されました。
@については特別競馬の売り上げが加算された予算に対する歳出先と収支差額の仕分けが注目点でありましたが、収支差額(252百万円)については施設等準備金(108百万円)→運搬車購入への資金と財政調整基金(144百万円)に増額して積み立てることになりました。
また、先に管理者が言明していた構成団体への返済見込み額についても当初より増額される予定となっています。全額76.3百万円(岩手県 約42.0百万円、奥州市 約19.1百万円、盛岡市 約15.2百万円)
Aについては会計上当初年度の運転資金が足りない原資を翌年度から充用する繰上充用の補正予算であり、その額は32,954百万円。要は構成団体から融資された330億円を原資に運転資金化しているという訳です。
繰上充用は単年度の行政会計制度の予算措置を補う制度で、地方自治法にも認められている制度です。岩手県競馬組合では平成12年度から連続してこの繰上充用を行っています。結局、繰上充用だけでは追いつかないほど次年度の売り上げ減が厳しくなり、金融機関からの融資も期待できなくなったため最後の手段として累積の借金を構成団体が丸抱えして廃止を免れた経緯があります。(但し、一年でも赤字になったら廃止という存廃ルールの条件付借金)
@Aの議案とも全会一致で賛成可決となったのですが、
私は今後の運営方針含めた対応について管理者である達増知事に質問しました。
飯澤:繰上充用を繰り返すのは現状仕方のないことと認識しているが、経営上の側面からすると将来必要な戦略的な事業展開に足かせがかかっている状態でもある。このジレンマをどのように認識して岩手競馬を運営する考えなのか?
達増知事:法令に定めたものに従ってやっていく。
まぁ呆れてしまいます。
知事はよくやっていると評価している県民にぜひ聞かせたいやり取りでした。
実は管理者である達増知事は競馬組合議会では大体こんな調子でその場さえ切り抜ければいいとった木で鼻をくくった答弁なのです。ほとんど副管理者からカンペが出される状態。
私の質問はいわば社長に将来の経営方針を問うている質問なのに、実質無回答ですから、これでは現場が型通りのことしかやらなくなるのは当然です。
売り上げ堅調時今こそ厩務員の確保対策を!ナイター設備投資は厩務員確保と密接リンク!と質問と提案を続けました。当局からはプロジェクトチーム編成云々の回答がありましたが、どの程度の目標を成果が出るのかこれからもモニタリング調査をしていきます。(そうえいば思い出したがIGRの県のモニタリング調査はどうなった?)
昨年も同じような意見提言をしましたが、前進している部分はいかほどでしょうか?他の議員からも売り上げが上がっているから組合は緩んでいるのでは?とう声も聞こえました。
いずれにしても私はこれからも提案活動を続けていきます。
2017年05月28日
この記事へのコメント
コメントを書く