2017年01月31日
観光施策に県の意気込みが見事に投影される!
昨日の北海道・東北六県議会議員研究交流大会ですが、政策等研究交換会は三つの分科会に分かれて行われ、私は「広域観光振興について」に入りました。
東北の広域観光振興については、実は東日本大震災からの産業復興の目的で復興庁において平成27年度からインバウンド対策として特出しで予算化されています。
♣東北観光復興対策交付金(H27→1億、H28→32.2億)
♣東北観光プロモーションの実施(H27→1.8億、H28→4.2億)
♣「新しい東北」交流拡大モデル事業(H27→補正1.8億、H28→4.2億、H29→4.9億)
また、東北観光を統括する組織として新たに東北観光推進機構がすでに立ち上がっています。
さて、そこでこの予算を活用した北海道・東北六県の取り組みですが、各県からの発表内容の中身は観光に取り組む姿勢が明白に出ています。
特に目を引いたのが秋田県。
標題も「秋田犬をキラーコンテンツとした観光誘客の振興について」テーマを秋田犬にバチッと絞った施策と発表コンテンツについても秀でており、印象も強く残る内容でした。パワーポイントの資料も役所向けではなく、企業や一般県民向けになっています。明らかに戦略性に富み、目線が違います。
他県では北海道は函館まで新幹線延線効果による今後の展開。青森県はプレゼン資料が一般市民にも分かりやすい資料の作成とさらに超スーパーマンと称されるプロパーの観光特任職員がいると聞きました。宮城県は仙台空港をGate Wayとした施策展開を中心に交付金を活用する方策を示し、オルレ(トレッキング)の普及策など具体的ものが印象的でした。
さて、岩手県はというと役所や議員に説明するような資料コンテンツ。
その格差たるや大きなものを感じました。
政府がこれだけ観光振興に特出しで予算化しているものを最大限にどう使うか、意識の差が如実に出ているように思います。本件では「三陸DMOセンター」を設置し被災地観光振興への取り組みは進めてはいますが、肝心の目線の位置が違うとカタチだけ整えて自己満足に終わる可能性が大。
観光施策ひとつをとっても、これだけの意識の差が出ています。プレゼン資料からも歴然と表れています。それでも本県はやってます、やってます、と我々議員に説明するのでしょう。こういう姿勢が県の勢いにも反映されるものと大いに痛感した研究交流会になりました。
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