2017年01月19日

岩手競馬関係者との懇談会

一昨日の17日に盛岡所属の競馬関係者、並びに本日19日に水沢所属の競馬関係者と私が会長を拝命している岩手競馬振興議員クラブが呼びかけて意見交換会を実施しました。

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意見交換会を企画した事の発端は四半期ごとに行われている岩手競馬組合運営協議会(いわゆる4者協議)の11月25日の会議において、競馬関係者の手当改善や老朽化した施設の整備等、現場に必要なところに優先して支出すべきとの声が上がり、地元紙にも大きく報道されたことでありました。

このことは、ここ2、3年前からインターネット販売が堅調になったきたことから売り上げも計画比から上方修正する機会が多くなり、利益の配分が注目される中、10年間競馬継続のために我慢を重ねてきた現場から悲痛な声が上がったとも言えるでしょう。

両会場で出された共通の危機的な状況と言えるのは、
厩務員の不足。
往時には270名在籍していた岩手競馬の厩務員は激減し、現在120余名。岩手競馬の内規では1厩務員が世話する競走馬は5頭までとされており(JRAでは2頭)、厳しい労働環境になっていること。高齢者が多く若い人が入って来ないこと。単純に5頭×120人=600頭で岩手競馬を支える番組作りでギリギリの頭数であること。

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ここまで危機的な状況であったとは・・・との思いです。

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原因は賞典費の減額や労働環境の厳しさなどいろいろあるのですが、何にしろここまで深刻化するまで競馬組合は何をしてきたのかということです。現場の手が薄くなっては馬も集まらない、良質な競争も維持できない、競馬を持続する命綱が細くなるのを見て見ぬふりをしてきたのではないでしょうか。

話は飛びますが、私が問題視した大型映像装置についても正しい情報は伝わってなかったようです。
関係者には水沢競馬場にだけ大型ビジョンがないから、この際地方競馬全国協議会から活性化補助金を活用してつくりましょう、元あったビジョンを戻すのは当たり前、〇か×かの単純な説明しかしていない様子でした。

競馬組合が作成した水沢競馬場映像装置に係るランニングコスト表によれば
稼働日数は352日。電気料金は1400万余/年、運用操作要員は1名増で1000万余/年。
保守点検を加えても現状より2200万円はコスト増になる。ビジョンを設置して2200万円以上の収益を上げるという試算根拠はどこにあるのか。

サイマルキャストの開催時の人がまばらな時にもひも付き補助金の都合により、稼働させなければならないという不合理。無駄な経費をかけないといったこれまで原則を打ち破った「建設ありき」の手法。

こういう真の情報は全く現場とは共有されていませんでした。

いずれにせよ短中長期に考えても、人材の確保は絶対的不可欠であり、特に厩務員の確保と養成に利益から基金積むなどの投資を今すぐにやらないと売り上げ増よりも内部崩壊を起こして事業の継続などできなくなります。2月には競馬組合の予算議会も開会しますが、当議連としても競馬組合に対して意見交換会で得た現場の声をしっかり届けて是正を迫ってまいりたいと考えています。
posted by 飯沢ただし at 23:57| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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