2016年09月05日

減災と復旧と

9月に入ったというのに蝉が鳴き、日差しも強い日が続きます。
この分ではお彼岸まで蝉は鳴くでしょう。自分が小学生の頃、夏休みが終わり始業式の校長先生のあいさつに夏を惜しんだ蝉が遥か遠くに鳴き、お盆明けの一週間後には秋の虫の天下でした。

ここ最近の気象は異常です。

そんな中、戦後観測以来初めて台風が三陸沖から上陸し、大変な爪痕を残していきました。
岩泉町、久慈市、宮古市いまだに孤立箇所が解消されていません。残念なことに死者も15名を越えました。亡くなられた方、被災されている方に心からご冥福とお見舞いを申し上げます。

旧東磐井管内でも急激な増水があり、当日警戒を呼びかけ、被害が最小にとどまったと思いますが、あと一時間強い雨が降り続いていたら床上浸水等の被害は避けられなかったと予想されます。本日大東町大原地区の避難勧告該当地区の代表の方々と県の土木センターの方と一緒に、今回の砂鉄川の増水要因の分析を示してもらいながら危険個所の確認と今後の減災に向けた方策を意見交換しました。共通の理解と認識は深まったと思います。

自然災害の度に思うのですが、行政側の基本的なスタンスはあくまで復旧対応。壊れたところを直す。しかし住民側の希望は災害が起こらない最大限の対策を要望。安心安全な生活をするためには住民の要望はもっともであるがお金と税金を投入する以上一定のルールは必要という行政と住民との折り合いが問題になります。ただ砂鉄川緊急対策事業を国で行ったときにはメガトン級の防災対策を施工した実績があり、これはこれで有難いものなのですが今直面している課題と比較すると現場を与かる者として矛盾を禁じえません。なぜ行政体の違いでこんなにも差が出てしまうのか。上流部の安全は国では考慮に入れないのかと。

岩泉町の被災状況をみると急激な水嵩増から鉄砲水が各河川でおこったと見られ、今後の減災対策をどのように講ずるのか、気候条件がが著しく変動している中で100年に一度とか50年に一度という尺度では収まらない状況が生じている。まさにこの台風10号の被災状況から復旧だけでなく減災対策へ大きく考え方を変えていかねばならない時ではないかと強く思います。
posted by 飯沢ただし at 21:42| 岩手 ☁| Comment(0) | My Opinion 【意見を申す】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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