東京都知事選挙は小池百合子氏が当選確実。
前岩手県知事の増田寛也氏は力及ばずの結果となった。
今回の選挙は地方から見て、都会選挙の特異性をひしひしと感じた選挙であった。知名度の高さとマスコミ映像効果を巧みに利した小池氏のしたたかさは戦略上でも上を行っていた。
加えて結果論だが小池氏地元の豊島区や練馬区で圧倒的な優勢を保たれては、増田氏が小池氏を凌駕するのは極めて困難だったと言える。
増田氏は自民・公明以外の支持者からの支持が得られなかったことに尽きる。戦中でもつまらない締め付けや重鎮応援者の失言が足を引っ張った。これは自民都連のミスであり、その責任は重大である。
増田氏の具体的政策の内容は明快であったと思うが、負の報道に対する弁解に労力をかなり裂かれたのではなかったか。増田氏には残念がら首尾よく当選とはならなかったが、多くの都民の要請に応えて立候補した決断には大したものだと思う。敵前逃亡した某候補者とは天地の差がある。増田氏にはこれからもILCの実現や国と地方を取り持つ間で力を発揮する機会は十分にある。力を尽くしてほしい。
一方、野党共闘の候補者の中身の薄さには呆れてしまった。選挙戦に入ってから政策を出すというお粗末さ。有権者をあまりにも軽く見ていたのではないか。敗戦の責任は一体誰が取るのだろうか。
新都知事の小池氏からは具体的な政策が聞こえなかったが、当選となったからには日本の首都のリーダーとして精一杯努めてほしい。
2016年07月31日
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