昨日、6月定例議会が閉会しました。
参議院選挙と日程が丸かぶりで、落ち着かない雰囲気は確かにありました。地元紙には6月議会を振り返るとしていつも以上の辛口のコメントが載っていましたが、同紙の常任委員会でのやり取りの掲載は通常の定例議会の扱いと比べてかなり軽い扱いで、真剣に総務委員会に臨んで発言した私にとってははっきり申し上げて不満があります。
総務委員会では請願審査における意見を述べたほか、以下の3点について質問しました。
1)水門・陸閘工事の事業について
水門機械設備を中心とした県営建設工事が当初計画している工期から土木関連工事などの大幅な遅れにより工期延長を余儀なくされている状況がある。これについて岩手県ではどのような基準で工期を設定し発注及び契約をしているのか?また、長期にわたる工期延長に対してどうのように対応しているのか?
総務委員会での論点)契約に基づいた運用は県土整備部が行っているが(同趣旨の質問は県土整備委員である工藤勝博委員が会派を代表して質問している)入札担当を所管している総務部は県土整備部と連携して上記してした問題点に対して問題意識を持っているか?工期延長に伴う経費負担については財務を所管する総務部として基本的な考え方はどうか?すでに建設関連2団体が経費増問題に対して県に要望を行っているが対応されているのか?受注者は工期延長が無いものとして請け負っているが、工期延長の可能性がある場合は、それを入札前に明確に示す必要があるのではないか?
2)IGR(いわて銀河鉄道)の経営について
株主総会が終わり役員も選任された。社長はあれだけの客観的な醜聞が絶えないのになぜか続投。総務部に代わって経営統括部が設置された(県職OBが就任)がその役目は何か。本業である鉄道事業以外の事業展開について華々しい成果が上がっているように報道されていたが、取締役会では営業利益に関してどのような議論があったのか?新規に展開している第一種旅行業については利益が出ていないが数年後には黒字に転換する見込みと菊池社長が総務委員会の視察の折、答弁していたがその見込みはあるのか?社長の任期はいつまでか?営業利益が下がった要因と今後の対応策について県は把握しているか?
最後に、IGRの経営に対して多数の疑問の文書が寄せられている。今後もしっかりと監視していくから県も大株主として責任ある監視力を発揮するようにと厳しく注文をつけました。
3)政務秘書の設置について
空席となっている知事の政務秘書はいつ任命するのか?現状の政治環境で政務秘書は必要と考えるか?他県の状況はどうか?任命設置の根拠法は何か?
同僚議員に初めてIGRの経営状況に関するお手紙が来ました。その内容を見せてもらいましたが、初期の厳しい経営状況の頃に爪に火をともす如く経費節減で頑張ってきた歴代社長の実績が汚されるようで、とても情けなくやるせなさが伝わってきました。頑張って真面目に働いている社員のためにも私たち「いわて県民クラブ」は手を緩めることなく監視していきます。
2016年07月07日
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