航空自衛隊三沢基地の分屯地である第37警戒隊(山田分屯基地)は全国に28あるレーダーサイトの一つで東北地方の太平洋側をカバーします。

所在地は下閉伊郡山田町豊間根地区、重茂半島の最高地「十二神山(標高730m)」の山頂です。麓から目的地まではなかなか厳しい勾配の山岳道で、4トン車のエンジンしか積んでいない議会バスでは登坂は青色吐息で、かなりバスもお疲れの様子でした。

視察は日常の業務活動から東日本大震災時の対応について基地司令である渡邉氏から丁寧なる説明を頂きました。
ソ連崩壊から東西冷戦終結となったらロシアからの飛来は少なくなったのではと思いましたが、差に非ず。
Su-27という戦闘機のみならず、Tu-95という爆撃機まで国境線の縁をつたわって飛来しているとのことでした。大震災後における我が国の警戒態勢について調査活動がロシアの目的ではないかとの説明でありました。
どちらかの政党が北朝鮮やロシアからの直接的な軍事脅威はない!と断言された能天気な言葉が頭をよぎり、答えは現場にあることをしっかりと認識する必要があることを強く感じた次第です。
震災時には基地にある特別車両で消火活動にあたられるなど、山田町の復旧活動に多大な貢献をされたことを理解しました。山田町の方々もさぞ基地の存在を頼もしく思っているに相違ありません。

特別に基地内特製のカレーライスを頂きました。とても良く煮込まれていて美味でありました。

視察の最後は山田分屯基地を背景に記念写真。
海に囲まれた我が国の安全は、こうした弛まない自衛隊の活動に支えられてることを国民等しく理解する必要があります。大変に参考になった視察でした。小野委員長ありがとうございます。
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