
一関市全体の演習には常時招かれておりましたが、地域支部の演習参加には合併以来初めてのことです。
折しも熊本地震が発災以来終息の兆しもなく、被害も甚大とあって、5年前の東日本大震災時のことも心に甦りながらの厳粛な演習となりました。
「備えよ常に」とは申せども、消防団も人の入れ替わりや機器の更新もあり、定期的な訓練は必要不可欠になります。今日はいつもより近く分列行進時にポンプ車を見ていましたが、最新式はタッチパネル方式でなっており機器には慣れておかねば、いざ出動となった時にまごまごしていたら初期消火のタイミングを逸してしまう可能性もあります。
消防団や婦人消防協力隊の皆さんは、非常時だけでなく、日ごろから休日にもかかわらず防火啓発活動も行っており、その活動には心から感謝を述べたいと思います。私は消防叙勲の対象をもっと広げてもいいと思っております。
そもそも先進国でこれほど民間団体が防災体制を体系的に組織している行っている国は私の知る限りにおいてありません。2003年に全国議長会主催の海外視察でロサンゼルス市の緊急事態準備局を調査しましたが、ほとんどの消火活動はは専門の常備消防隊が行うとされていました。通信等では先進的な部分も散見されましたが、実質体制は我が国の方が断然上回っていました。
熊本での一日も早い復旧・復興を念じつつ、減災への取り組みは行政・民間が具体的な事例を基にさらに進めていかねばならないことを認識した演習でありました。