私は高校野球好きの祖父の影響で小学校の中学年くらいから野球には興味を持ち始めましたが、小学生の頃の選抜の印象は極めて薄いです。何しろ岩手県の高校が選出される確率はかなり低かったですから。当時東北地方から選ばれるのは1校のみだったと記憶しています。夏の甲子園に向けた春のお祭り大会的な捉え方でしょうか。
もちろん印象で一番は、平成16年に母校の一関一高が21世紀枠で出場を果たした時です。死ぬまでに一度でいいから甲子園に連れてってくれ〜との願望は後輩の大活躍によってかなえられ、初甲子園での応援は一生モノの思い出になるでしょう。
次に印象深いのは自分が高校生の頃。やはり同年代の選手が活躍する姿には感動しました。
浪商の牛島ー香川やPL学園の小早川選手、上尾高校の仁村投手などがプロに転向しても有名ですが、何と言っても春夏連覇を果たした石井ー嶋田のバッテリー擁する箕島高校が洗練されていました。
石井投手は消耗の激しいアンダースローにも拘らず、連投も効き、ピンチでも冷静な投球が印象に残ります。ただ後に阪神に入団する捕手の嶋田選手抜きには石井投手の味も引き出せなかっただと私は思っています。
浪商もタレント的には劣らぬバッテリーでしたが、箕島に勝てなかったのはやはりチーム全体の力に差があったのでしょうか。箕島高校の校歌にある「凛冽の意気」が勝負どころで活かされたのかもしれません。
明日は釜石高校が登場します。
同じ21世紀枠どうしの初の戦い。存分に力を出し切ることを期待します。
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