最後の視察先は先々月の委員会で私が取り上げたIGRいわて銀河鉄道です。
議会では県庁内の担当部局に間接的にしか聞けませんので、直接的にIGRの社長以下と質疑が交わすことができることは有意義なことです。視察先に選んでもらった小野 共委員長のご配慮に心から感謝申し上げます。
私の問題意識は、来年からJRからの鉄道使用料が大きく減収になる見込みであり、営業収入減が予想されるのにIGRは自ら掲げた「県民に信頼される鉄道」という中期計画に基づいた経営を行っているか?
にあります。
先のブログにも書きましたが、最近のIGRの経営は華々しく関連事業に執心していますが、社内的なコンセンサスを得て行っているのか不透明。私はその点を何点かに分けて質問しました。
前回に書いた私のブログは県庁内でもコピーしてマーカーまでつけて出回っているようですから、IGR側も説明は前準備に余念がなかったようです。
しかし、今回のやりとりで、IGRが自信を持って拡大展開している旅行斡旋業については採算割れしていることが社長自らの説明で明らかになりました。
また、来年度からはJRの線路使用料の減で約3億円の減収が見込まれることも確認しました。
経営は黒字の時こそ将来の備えに向けた人材投資を行うべき。これが私の持論であり、見栄えのいい関連事業に経営陣が執心している姿を現場で働いている社員がどう感じるか、その浮かれた雰囲気を社員は敏感に嗅ぎとるものです。事実、複数の関係者からこれでは会社がダメになるという悲痛な声が私にも届いています。
昨日のやり取りの中で社長は私が求めてもいないのに、発言を求める場面もありました。こんな視察は議員になって初めてです。なぜそれほど力む必要があるのでしょうか。不自然な姿にますます疑惑は広がっていきます。いくらこの委員会で体裁を整えてもお天道様はしっかり見ています。天網恢恢疎にして漏らさず。
もうしばらくIGRの経営には監視が必要と強く感じた視察でした。
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