悲惨な事故から1週間が経過し、事故直前の走行状況や物的解析が伝えられている。
事故直線の映像からブレーキランプは灯っているが、全く効いていない。それにブレーキ部品には焼き付けた痕跡もないことが判明した。制限速度時速50キロの下りのカーブが続く道路を約50キロもオーバーして走行すること自体考えられない。ハンドル操作はしているから運転手が意識不明となるなどの状況ではないからブレーキ操作できない状況になっていたのか?ギアをニュートラルで峠を下ることも考えられない。
全く持って不可解な事故である。
運転手も命を取られてしまったのでこれからも解析は困難を極めるだろう。
それにしてもマスコミの取材で明らかになったことは、契約社員としての当該運転手の勤務状況は、契約社員として複数の会社にまたがって仕事をしていたことだ。これでは会社の安全管理などできようはずもない。規制緩和によりこのような雇用形態が許されることとなっていること自体が問題ではないのか!そして、いざ事故が起これば監督官庁が徹底的に叩く。事故が発生してからでは遅いのだ。運転手不足の社会背景を鑑みない管理不能な雇用形態を許可することは一日も早く止めて欲しい。
事故について「憤りを禁じ得ないが、今の日本が抱える偏った労働力の不足や過度の利益追求、安全の軽視など社会問題で生じたひずみによって発生したように思えてなりません。」との遺族の声はまったくその通りであり、この悲惨な事故を教訓として総合的な事故防止のための法整備に動かねばなりません。
2016年01月24日
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