私にとって4年に一度の選挙による審判の年ということもあり、あっという間に過ぎ去った感があります。
おかげ様で5度目の当選をさせて頂きました。ご支持を頂いた有権者の皆様の負託に応えるよう今後とも精進してまいります。一方で、選挙戦においては反省すべき点が多々ありました。
今でも、口惜しいのは県政の流れを変えようという旗印を掲げ、長い期間を費やし積み上げてきた知事選が、全くの寝耳に水の候補者の撤退宣言に至ったこと。そのことに多くを起因し、岩手をより良くしようとする同志を複数失うこととなりました。また、国政へ自らの働く場所を決断した盟友も行き場を失うこととなりました。今にしても誠に残念で残念でなりません。
今、県政は東日本大震災という大きな課題を乗り越えなければならないときにあります。また、被災地では街をつくるという大事業の最中にある。静かに進行していた人口減少問題も一気に表面化している。そんな中で県職員が各々の責任を遂行し進んでいる復興事業をトップリーダーが自分の成果のごとく自画自賛している暇などないはずですが、そうなっていることに失望感を禁じえません。国民の理解を頂き復興途上であるからこそ行政としては国の理解を得て、あらゆる手段を講じて先進的なチャレンジする絶好の機会なのに動かない歯がゆさは何とも言えないものがあります。
政策提案はこれまでも幾度としてきましたが、答弁はいつも「やってます。やってます。」成果物は何があったのでしょうか。さらに私は庁内では人材の育成を図るを最大の課題と定め、次代を担う若手職員を切磋琢磨させて次なる展開へ準備する需要な重要な時期と思っていますが、それを推進している形跡も見え難い。このツケは5年後10年後に必ず跳ね返ってくる感があります。
トヨタ東日本が小型ハイブリット車を東北に集中的に生産することを決定しました。宮城県の村井知事は日夜トヨタ社と意思を通じ、次なる新しい展開にも対応しようとしていると聞き及んでいます。増田元知事が自動車関連産業はエンジンとミッション部門を誘致できなければ自動車関連産業の地元誘致は完結しないと常々言っていましたが、この間の9年でやすやすと後発の宮城県にさらわれました。本県の知事はどれほどのトップセールスをしてきたのか。職員で動かすことは自ずから限界があり、トヨタ社が欲している県としての姿勢は私達からは見えない。そして、どういう対応しようとするのか定例の記者会見でも明らかになったことはないと記憶しています。
達増県政を評価する64%のアンケートの評価結果が、2月定例議会の知事演術に出てくるのか大体の予想がつくこと自体に恐ろしさを感じます。
さりとて、三選を許してしまったことは現実に起きてしまったこと。
その現実からは目を背けることは出来ません。来年は議会人として最大限に何ができるかを深く追求し、合わせて地元課題にも初心に帰って真摯に取り組んでまいります。
今年一年このブログを読んで頂いている皆様に心から感謝を申し上げ、どうか来年もお付き合い願いますことをよろしくお願い致します。ありがとうございました。
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